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アマゾンで泳ぐ
日本を出発してから73日目
ただいま5カ国目
ペルーのプエルトマルドナードにいます


 ジャングルツアー3日目。今日は昨日とうってかわってギンギラギンの快晴で、かなり蒸し暑い。ジャングルは暑いというより湿度がすごくて、晴れていてもなかなか洗濯物が乾かない(熱帯雨林が暑さを吸収するので気温はさほど暑くないらしい)。

 昨日の大雨もアマゾンなら、今日の蒸し暑さもやっぱりアマゾン。2日で両方味わえてちょっと得した気分だった。
 で、今日は朝からアマゾンに釣りに出た。参加者は僕とSさんの2人だけ。それにガイドのおじさんと運転手のお兄さんがついてくれ、総勢4人。これはかなり気楽で気持ちいい。

 アマゾンで釣りといえばもちろん、僕の中では開高健の「オーパ!」(オーパとは現地語で感嘆をあらわす)なわけだけれど、今回の釣りは木の枝に釣り糸をくくりつけただけの、田舎の川べりでするような御気楽なものだ。
 それでもジャングルの密林をボートで抜け、途中に色鮮やかな蝶々を見たり、コンドルを見たりしながら移動していくと、それなりの緊張感も生まれてワクワクしてくる。


何か隠れています。

 30分ほど移動して釣り場に到着すると、竿と餌をわたされた。するとその餌が生肉。運良くピラニアなど釣れないかという期待も込めて釣り糸をたらした。





 待つことしばし、運転手のお兄さんの竿にあたりがあり、40センチほどのナマズ(らしき魚)が釣れる。エラヒレには毒があるらしく、そこを取り除いてバケツにいれる。
 うーん、僕も釣りたいなあ。僕が釣れなくてもSさんに釣ってくれればいい。

 2人で坊主はさけたいところだったが、それもほとんどあたりのないまま時間終了。結局、運転手のお兄さんが釣った2匹のナマズが今日の収穫のすべてだった。
 でもまあ、ジャングルの密林のなかでアマゾン川に釣り糸をたらしていた時間は僕にとって有意義だった。時間の制約さえなければこのまま1日中でものんびりと釣り糸をたらしていたい。明日もそれでいい、明後日もそれでいいと思った。



 釣りのあとはアマゾンで泳げると聞いていたので、どこで泳げるのかと思っていたら、今の今まで釣り糸をたらしていたその場所で泳げという。
 おいおい、ここはピラニアとかいるんじゃないの? 一昨日の夜はクロコダイルがいましたけど……。それよりも、こんな泥水の中で泳いで大丈夫なの? 細菌の宝庫じゃないの?
 問いただす前にガイドの2人が短パン姿になってアマゾン川に飛び込んだ。躊躇しながらも、せっかくだし、まあ大丈夫だろうという気で僕も飛び込んでみたのだが、冷たいのは最初だけで、泳いでみると気持ちいい。

 川底が泥地で色は茶色だけれど、そんなに汚いという気はしなかった。ちなみにSさんは泳がずに見学してた。さすがに女性には酷かもしれない。
 ロッジまでの帰り道は僕にボートの運転をさせてくれた。舵を押すか引くかだけの簡単なものだったけれど、ポンポンポンという音をたてて走るボートの振動を感じながらアマゾンを下るのだから、気持ちよくないわけがなかった。







 お昼すぎにはバンガローに戻ってシャワーを浴びてから昼食をとり、Sさんと一緒にビールを飲んでひとやすみ。ロッジにいる鳥とたわむれたあとは川べりのハンモックに揺られながらワインを飲んだ。アマゾン川を眺めながら飲むワイン、なんて贅沢なんだろう。









 この3日間で今日が一番楽しかった。それもぶっちぎりで。ただ、最後に大きな落とし穴があった。このツアーで楽しみにしていた現地の村を訪ねるツアーが、ツアー会社の手違いで参加できなくなってしまったのだ。
 本来であれば、この日は原住民のいる村を訪ね、そこで子供たちや人々と触れ合うはずだった。Sさんはこれを一番楽しみにしていたし、僕もそういうのは好きなので、通常のツアー代金に30USドル上乗せしてこのプランを選択していたのだ。

 アマゾンのロッジの人は本当に親切だし、真面目に仕事をしている。彼らに渡されたツアー会社のプランが間違っていたのだから彼らに非はない。それでも丁寧にあやまってくれたから、文句も言う気にはなれなかった。
 問題なのはツアー会社。ツアーを申し込んだときから、いい加減なツアー会社だとは思っていたけれど、最後にやってくれた。心配が的中したわけだけれど、せっかくのアマゾンツアーを台無しにしたくはなかったので、今日のところは素直に現地ガイドの人にしたがってスケジュールをこなすことにした。
 
 夕食には今日釣った魚を調理してくれ、最後のアマゾンの夜を思い出にひたりながら床についた。
 洗濯物は全然乾いていない。むしろ干したときより湿っているかんじだ。
 明日の朝にはこの地を離れなければならない。まだまだ居足りないかんじはするけれど、アマゾンに来てよかったと思いながら眠りについた。

author:tiger, category:Peru, 18:12
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ツアー会社に殴りこみ!
日本を出発してから74日目
ただいま5カ国目
ペルーのクスコにいます


 ジャングルツアー4日目。今日は早起きして、といっても夜が早い日が続いているので普通に5時すぎに起きてアマゾンの朝陽を見に行った。アマゾンの朝陽はなんかすごく赤かった。

 朝食を食べ終わるとボートに乗ってプエルトマルドナード市内に入り、飛行場へ向かう。
 Sさんは疲れ果て、移動中ずっと眠そうだった。アマゾンでゴキブリの恐怖におびえつつ、彼氏でもない男性と3日間一緒に生活したことは色々と負担をかけたと思う。
 僕のほうは彼女のおかげでしっかりアマゾンを楽しむことができた。本当にどうも有難う。





 飛行機は1時半頃クスコの空港に着いた。本当は早く「ペンション八幡」に戻って休みたかったのだが、その前にひとつやらなければならないことがあった。

 ツアーの日程を間違えた旅行会社に文句を言い、オプション料金分を返金させないとならないのだ。疲れているのに本当に面倒くさい。
 旅行会社に行って今回の件を説明すると、とりあえず6時に宿まで行くからまっていてくれという。その対応からしていい加減だったのだが、案の定、6時になっても来ない。
 30分待ってこないので、しびれを切らせてというか、宿のみんなと一緒に飯を食う予定だったので、日本人総勢7人でその旅行会社におしかけることにした。

 旅行会社に行くと、僕らのツアーの担当者がいて、いい加減なことを言ってごまかそうとする。6時にどうして宿に来なかったかと聞くと、大学にいっていたとかわけのわからにことを言って適当な言い訳をする。
 何人かの店員と話しこんでいると、いつのまにかSさんとその担当者がいない。あわてて外に出てみると、Sさんはその担当者の腕をつかんで警察に連れて行こうとしていた。
 あわてて後を追う。Sさんはかなり頭にきているようだ。これは男の自分も頑張らなければいけない。ポリスのところまで担当者をしょっぴいていって、旅行会社に戻った。

 担当者は必死でポリスに言い訳をしているが、その内容が腕をひっぱっていったことでこちらを悪者にしようとしているようだ。関係ないじゃん!
 英語のできるポリスを呼んでもらい、そのへんにいたポリスも集まってきて、なんか次第におおごとになってきた。
 英語もろくにわからず、スペイン語などそれこそわからない自分なので、悲しいかな何にもできない。自分のふがいなさが身にしみる。
 一緒にきてくれた日本人で南米を1年間まわっているMさんという女性がいて、彼女がスペイン語でいろいろ話してくれたので助かったが、結局、30ドル多く払ったところを20ドルの返金で納得しろポリスが言う。総額ですでにディスカウントしていたからというのがその理由らしい。

 ペルーという国の体質からして金額的にはこれで仕方ないかとも思ったのだが、担当者が全く反省していなく、適当にごまかそうというところが気に入らない。
 Sさんもかなり腹を立てていたが、僕のほうもだんだん腹がたってきたので、ジェスチャーも含めて、

「日本人大使館に電話するぞ」
「インターネットでこのことを書くぞ、そうしたら日本人は誰もこないぞ」
「土下座しろ!」
「腹を切れ!」

 とまくしたてた。(ほとんど日本語で)

 一応、その会社のボスはしっかりした人で、会社的にここまでしか出せないということで丁寧にあやまってくれ、その担当者にもあやまらせたので、20ドルの返金でよしとすることにした。

 とても後味が悪かった。楽しみにしていたアマゾンツアー、現地の人との交流がなくなって残念だったものの、それなりに充実した4日間だった。
 そのまま宿に帰っていたらさぞかし落ち込んでいたんだろうなと思うが、日本人旅行者がみんなで旅行会社に来てくれて手助けしてくれたことと、そのあと一緒に飯を食いにいって楽しく話せたことで、明るい気持ちで宿に戻れた。

 持つべきものは仲間、持つべきものは日本人。おかげで僕もSさんも救われました。どうもありがとうございます。
author:tiger, category:Peru, 18:20
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クスコのサッカー熱
日本を出発してから75日目
ただいま5カ国目
ペルーのクスコにいます


 慌しかった昨日から一夜明け、ジャングルでの疲労もすっかり抜けた。今日はお昼頃から動き出し、ネット屋でCDを焼いたあと、リマ行きのバスチケットを入手した。

 ここペルーでは明日から4連休になるらしく、安チケットが入手できない。ローカルバスは安くても100ソル(4000円)するというので、思い切ってカマのチケットを取った。
 カマとはツーリスト用のチケットで、今までセミカマというのには乗ったことがあったが、カマはその上。座席もゆったりしてリクライニングになっており、トイレ付き、食事付きだ。値段は120ソル(4800円)とお高いが、夜行バスで20時間かかるので、たまにはこういうのもいいかもしれない。
 
 夕方町に出ると、なんだか町の様子がいつもと違う。みんなレストランの外から中のテレビを凝視していて、覗いてみるとサッカー中継を食い入るように観戦していた。
 あとで聞いてみると、その日はペルーのチャンピオンシップとかがあったらしく、どうもクスコ市民のお目当てのチームが大勝したらしく、どこかしこから歓声が飛び交っていた。

 7時半くらいに、同じ宿のKちゃんと丘の上の教会にクスコの夜景を見に行ってみると、夜景の素晴らしさもさることながら、下のアルマス広場に大勢の人が集まって、なにやら盛り上がっている。降りてみると、サッカーの勝利を祝って人々が熱狂している。
 どんな規模の大会かは知らないけれど、日本でワールドカップ出場が決まったときよりよっぽど盛り上がっている感じだ。さすが南米。南米サッカーといえばブラジルやアルゼンチンが有名だけれども、ここペルーでも数少ない娯楽の一つとしてサッカーは生活の中でかかせないものになっているようだ。





 宿に帰る途中、昨日旅行会社でとっちめた担当者に偶然出会った。むこうはこっちをきにして目をそらしていたが、よく見ると昨日まであったヒゲがない。
 たぶんあのあと、その旅行会社のボスにこってりしぼられたのだろう。いい気味だ。
 明日は夜行バスでリマに発つ。クスコの町とも、「ペンション八幡」とも、色々とお世話になった日本人旅行者ともお別れだ。ジャングルに一緒に行ってくれたSさんも明日プーノに発つので別れ別れになってしまう。

 実はSさんとは旅程上、アメリカで合流しようかという計画を立てている。ロサンゼルスで2人して面白い企画を考えているのだが、とりあえず計画段階なのでここでは内緒に。再会を楽しみに待ちたい。
 
 夜中、クスコとの別れを悲しむように大雨が降った。日記を書いていて寝たのは夜中の3時だったが、4時半には寒くて目が覚めた。何かと思って布団を触るとグショグショに濡れている。
 天井を見ると、なんと雨漏りしているではないか。幸い隣のベッドが空いていたのでベッドをかえさせていただいたが、雨漏りなんて……。

 最後までいい経験をさせていただいて、ペンション八幡には感謝。これ、嫌味じゃないよ。
author:tiger, category:Peru, 18:23
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さらばクスコ
日本を出発してから76日目
ただいま5カ国目
ペルーのクスコにいます


 予定ではマチュピチュに行って簡単に通り抜けるはずだったクスコだが、なんだかんだでマチュピチュ、アマゾンも含めると11泊もしてしまった。それほどクスコは居心地のいい場所だった。それも今日でいよいよ最終日。
 雨漏りであまり眠れなかったが、朝6時半に起きてSさんを見送る。そのあとは昨日クスコに来たミエさんと市場に朝飯を食いにいった。クスコに来て4度目の市場、ここの市場は何度来てもいい。

 お気づきの方もいるかもしれないが、ここのところ、やたら女性と一緒に行動している。これは僕が女好きというだけが理由ではない。マチュピチュから帰って以来、なぜか「ペンション八幡」は女性の割合が高い。昨日、今日などはなんと男性は僕しかいない。
 これはなかなかおいしいので、本来ならもうちょっとこの宿にいたいのだが、日程上そろそろ移動しなくてはならない。ああ、クスコが名残惜しい……。

 お昼に郵便局に行って、日本に荷物を送った。この旅初めてのことだが2キロで117ソル(4300円)と結構お高い。本当は郵送費の安いボリビアで送りたかったのだが、なんだかんだで送り損ねてしまった。
 お土産はさほどないのだが(ほぼ自分のお土産)、趣味でしている絵葉書集めとCD集めでバックパックが最近重い。ペルーは郵送事情がいいらしく、1週間で日本に届くというから、これまで撮った写真データやらもまとめて送ることにした。

 午後6時のバスでクスコを発つ。カマなので乗り心地は最高だ。これから20時間、音楽を聴きながら、読書をしながら、クスコの思い出に浸りながら、リマを目指す。


席がゆったり、さすがカマ。


夕食は温かくて美味かった。
author:tiger, category:Peru, 18:26
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ペルーの首都、リマ
日本を出発してから77日目
ただいま5カ国目
ペルーのリマにいます


 夜行バスに揺られながら6時半に目が覚める。いつでもどこでも寝られることが得意技なので、今回のような居心地のよいバスでは問題なく熟睡できた。
 
 バスは砂漠の中を抜け、途中、ナスカで客を降ろすために停車した。
ナスカといえば「ナスカの地上絵」。今回立ち寄ろうと思えば立ち寄れたのだが、なんとなく興味がなくてパスしてしまった。
 もったいないといえばもったいないのだけれど、こういうのはちょっといい。逆に、旅行者があまり注目しない、隠れた名町に出会いたい。今のところのそれはボリビアのコパカバーナだろうか。あの町はよかった……。


砂漠。


砂漠の中に散在する家屋。

 バスが停まってしばらくすると、空いた隣の席にペルー人が座ってきた。彼の名は「山野ハビエル」。ペルー育ちの日系2世だ。なんでもオヤジさんは熊本出身で、太平洋戦争でペルーにわたってきたという。
 日本人に興味があるらしく、座るやいなや、決して流暢とはいえない日本語を使ってせわしなく話し掛けてきた。

「日本の、、、どこ?」
「仕事、、、何?」
「な、何歳、ですか?」

 最後の質問で30歳だと答えると、何言ってるんだという顔であきれられ、パスポートを見せてようやく納得してもらえた。ペルー人にはよっぽど幼く見えたらしい。
 しばらくすると、近くにいた彼の友達も集まってきて、日本話で大いに盛り上がった。

「空手、、、武道、、、カンフー、、、」
「東京、、、大阪、、、京都、、、」
「ペルー、女、安いよ…………」

 あんまりうるさいので、前の席のアメリカ人が静かにしてくれと言うと、

「アメリカ人はだまってろ! アメリカはこのまえも飛行機で……」

 と、アメリカをまるで目の敵のようにののしりはじめた。よほどアメリカ人が嫌いならしい。
 これは南米を旅していてなんとなく気づいていたことだが、どうも南米の人々はアメリカが、アメリカ人が嫌いならしい。まあ、わからんではないが……。
 で、静かにするどころか、さっきよりも更に大声で話しはじめた。でも、ここはペルー、彼らの立場が強いとみて、そのまま大声話に加わった。


陽気なペルー人たち。左が山野で右がオカ。


オカがくれたクスコのキーホルダー。

 バスは2時半にリマに到着。まだリマの宿は決めていなかったのだが、そのペルー人にどこに泊まるのかと執拗に聞かれ、まだ決めていないけど、「アルマス広場の近くまで行って決める」といったら、「じゃ、ペンション沖縄か、それならここにいるオカが近くだから、連れて行ってやる」と半ば強引に決めてしまった。
「オカはケンカが強いから大丈夫だ、安心しろ」というが、ちょっとそっちのほうが心配だ。大丈夫だろうか……。

 タクシーでオカと一緒にアルマス広場の近くまで行き、タクシーを降りる。「もうあとは大丈夫」と言ったのだが、結局「ペンション沖縄」の前までついてきてしまった。おまけに宿の中まで入って、オーナーさんに「俺のアミーゴをよろしく頼む」的なことを言ってしまったから、もうここに泊まるしかなくなってしまった。
 日本人宿で長らく日本人とくつろいだので、今回は近くの安宿をとって一人でのんびりしようと思っていたのだけれど、まあこの宿は安いし、ここで宿変えするのも失礼なのでここで泊まることにした。
 とりあえず、親切なペルー人さんたち、ありがとう。

 宿でチェックインして5人部屋のドミトリーに入る。部屋にシャワーもついていて、なかなかいい感じだ。しばらくすると、なにやら見覚えのある恰幅のいい男性が部屋に入ってきた。「ペンション八幡」で一緒だったバンブーさんだ。いつも一緒のパンダのぬいぐるみもしっかり脇にかかえられていた。

「ああ、また会いましたね……」

 南米で日本人宿に泊まると、このパターンが非常に多い。情報ノートで宿を探して次の目的地に行くので、情報がかたよるからだ。


これがパンダのぬいぐるみ

 夕方、これまた僕が入る1日前に「ペンション八幡」にいたという同室のYさんと一緒に町に出た。宿からすぐのアルマス広場では、ちょうどイースターの復活祭「セマナサンタ」で多くの人が教会の前に集まってパレードを見守っていた。

 その人ごみを避けるようにして町を歩く。オシャレな店や高級店がひしめき、カジノや化粧品屋まである。リマはしっかりした都市だった。
 人口700万人を超えるペルーの首都リマにはあと2日の滞在予定。サンティアゴ以来の大都市を短い時間だが楽しめればいいと思う。
author:tiger, category:Peru, 18:27
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リマのエロエロ博物館
日本を出発してから78日目
ただいま5カ国目
ペルーのリマにいます


 今日は1日でリマを楽しもうと思った。といっても、リマは通過点として考えていたので何にも調べていないし、特別行きたい場所があるわけではなかった。

 宿の情報ノートを見ると、市内に「ラファエル・ラルコ・エルラ」というインカ文明の博物館があるという。しかもその博物館には別館があり、その内容が「鼻血用ティッシュ必携」の「エロエロ博物館」というではないか。面白そうなので同部屋の日本人を誘って見に行くことにした。
 博物館まではタクシーで8ソル(320円)。一人で往復すると辛い金額だけど、4人いたので一人2ソル(80円)。こういうときは仲間がいるに限る。博物館は敷地内に中庭があり、色とりどりの花が通路の両サイドに植えられているかなり立派なものだった。



 入場料は一人13ソル(520円)。実は南米を旅していながら、未だに博物館を訪れたことがなかった。インカ文明に触れたのはマチュピチュくらいだ。
 まずは本館のほうに入ったのだが、坪や水差し、装飾品などが結構な数飾られていて面白かった。インカ文明の出土品は面白い。実用性重視というよりは「お笑い重視」なのだ。
 それぞれに人の顔や動物が描かれ、その表情がこっけいなのだ。模様や形を見ているだけでも面白い。これまで見た中でもかなり楽しめた博物館だった。南米にいる間にもう少し違う博物館も行っとけばよかったなと思った。











 で、本日のメイン、別館の「エロエロ博物館」に入る。入り口には「未成年入場禁止」と書かれてあった。期待がふくらむ。
 エロエロといっても古代の出土品だから、いかなるものかと思っていたが、これが超傑作だった。水差しを中心に並べられた出土品は、男女の生殖器やエッチしているところを土偶で形どったものだった。それがウケル。エロいというより面白かった。
 とりあえず、言葉で説明してもわかりにくいので写真を見て笑っていただきたい。



















 博物館をすっかり満喫したあとは中華街に行った。途中であった日系人のおばちゃんが親切に美味しいお店を教えてくれたが、その店は高かったので、近くの安食堂で6ソル(240円)の中華を食べて腹を満たした。
 中華街は楽しい。中国好き、中華料理好きというのもあるけど、ちょっとした雑貨屋、食料品店、お土産物屋をまわるだけで1日過ごせる。プラプラ歩いているだけで楽しくなった。明日も時間があれば来てみよう。



 午後からはA君とサン・クリストバルの丘に登った。登ったといってもバスで行ったのだけれど、この旅を始めてから、高台から町を一望するのが大好きになった。リオ、ラパス、クスコ……。
 ここリマの町はどんなかんじなのだろうかと思って眺めてみると、とりあえず、デカイ。360度、ずっとむこうのほうまで家が立ち並んでいる。これまでのペルーの都市とは比べ物にならないくらいの大都市だった。
 ただ、都市全体がくぐもっている。スモッグなのか、近くに砂漠があるのでその影響なのか、奇麗というには程遠かった。そういう意味ではラパスの景色はよかったなあ。

 

author:tiger, category:Peru, 18:30
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南米最後の夜
日本を出発してから79日目
ただいま5カ国目
ペルーのリマにいます


 明日の朝の飛行機でマイアミに飛ぶ。日本を出てから2ヵ月半、いよいよ最初の大陸とおさらばだ。今日が南米で動ける最後の日になるわけだけれど、何をしていたかというと、午前中からネット屋に行って5時間もインターネットをしていた。

 ブログをやっていながらあまりネット屋に行くことがない。ただ単に面倒くさいのが理由なわけだけれど、たまったメールの返信とブログの写真を落とすことでこんなに時間がかかってしまった。旅人の中にはマメに更新している人が結構いるけれど、たいしたものだなと思う。


リオのアルマス広場

 午後4時、ようやく時間ができた。何をしようかと考えたけれど、今さらやりたいことも特にない。とりあえず大好きな中華街を散歩して最後の南米を楽しんだ。(何かちょっと違う気がするけど……)

 午後6時。今日の晩飯は同じ宿の人間6人で日本食を食べに行くことになっていた。最後の南米の夜が日本食というのもどうかと思ったけれど、情報ノートにその日本食屋は素晴らしいということが書いてあったので、それなら試しに行ってみることにしたのだ。

 この日本食屋、予約が必要な店で、15ソル(600円)でセットの料理が食えるらしい。タクシーを使ってその店に行ってみると、店というより普通の家で驚いた。しかもお客は僕らしかいない。
 この店は「西海(にしうみ)」といって昔は日本人宿をやっていたらしいが、今ではリマに来た日本人相手に家庭的な日本食を出してくれる隠れ家的な店になっている。
 普通の家の居間のような場所に木のテーブルがあって、そこがまるで合宿所のような感じで懐かしい。冷奴、コロッケ、煮魚、茶碗蒸、漬物、味噌汁、そして白米。それが全てバカ美味かった。日本をしばらく離れていたせいもあると思うが、懐かしさも手伝って食欲を増幅させる。本当にここが南米かという感じだった。





 正直、この飯が明日も食えるんだったら明日のマイアミ行きの飛行機を2、3日延ばしてもいいとさえ思えた。日本を離れて2ヶ月半、旅を続けていくなかでのひと時の安らぎだった。

 日本食は偉大だなあ。日本人に生まれてよかったし、自分はやっぱり日本人なんだなあと思った。そう思わせてくれたこの店は、南米最後の日の晩餐にふさわしい場所だったのかもしれない。
author:tiger, category:Peru, 18:37
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空港で15時間待ちぼうけ
日本を出発してから80日目
ただいま5カ国目
ペルーのリマにいます


 今日は11時半の便でリマを発つ。いよいよ南米ともお別れだ。早起きしてパッキングし、8時過ぎには宿を出た。

 8時半に空港到着。3時間前とちょっと早かったが、今日乗るのはアメリカン航空。審査で時間がかかるらしいから、まあいいか。
電光掲示板で便を確認する。

 ……な、ない。マイアミ行きがない。

 おかしいと思ってチケットを見ると、なんと11:35PMになっていた。し、しまった、午前と午後を間違えてしまった!
 出発までは、、、、あと15時間もあるじゃないか!

 リマの国際空港はセントロから遠い。タクシーを使って18ソル(720円)もかかったので、今さら宿に戻るのも金銭的にきつい。第一、同室のみんなと固い握手をして別れてきたものだから、恥ずかしくて帰るに帰られない。

 まあ、仕方ない。こんなこともあるさ。今日は読書でもして時間を潰そう。
 リマアウトを想定してソルを使ってきたので、残り15ソルくらいしかない。空港の高い飯を食えば、1回で無くなってしまう。とりあえずポテトやスナック菓子などをこまめに買って腹を満たした。

 あとはひたすら時間がすぎるのを待つ。読書、居眠り、ラジオ、音楽、散歩、土産物の物色(もちろん買わないけれど)、今後のルートを再考………。
 そんなこんなで時間を使い、意外にも、そんなにへこたれることなく夜をむかえることができた。南米最後の日はこの旅一番のさえない一日で終わったけれど……。
author:tiger, category:Peru, 18:41
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