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十字架の丘
日本を出発してから60日目
ただいま4カ国目
ボリビアのコパカバーナにいます
 

 今日は早朝のバスで6日間過ごしたラ・パスに別れを告げ、次なる目的地コパカバーナに向かった。
 コパカバーナは当初訪れる予定はなかったのだけれど、ウユニで会った日本人の旅人に「あそこはとくに何があるってわけじゃないけど、なんかいい感じの町だよ」と聞いていたので、立ち寄ることにした。

 バスは3時間ほどでチチカカ湖畔に到着。ここがコパカバーナかと思っていたら、そこからボートで湖を渡り、対岸から再びバスで当地に向かうらしい。ボート代金は1・5ボリ(22円)だった。
 バスに荷物を置いたままでボートに乗り込んだので、あれれ、荷物はどうするの? と思っていたのだけれど、バスはバスで船にのって湖をユラユラしながら渡っていった。なんとか対岸までたどりついたのだけれど、あんな船で大丈夫なんかいな。



 そこから移動すること1時間でめざすコパカバーナに到着した。町自体は大きくなく、郊外には民家が転々と散在していて、とてもいい感じ。バスを降りるととりあえず事前にチェックしておいた「ホステル コロニアル」に向かい、シングル25ボリ(375円)の部屋に泊まることにした。

 部屋に荷物を置くととりあえず市内探索。湖畔を歩いたり、市場にいったり、教会に言ったりしながら2時間ほど歩くと、だいたい市内を一周することができた。
 とくに湖畔の雰囲気がいい。チチカカ湖は標高3890メートルで富士山より高く、琵琶湖の12倍の広さをもつ湖だから、対岸など全く見えない。それで湖なのだから風がなければ本当に波ひとつたたず穏やかな雰囲気だ。













 いったん宿に戻り、窓から外を見ていると見覚えのある顔を見つけた。 
 ラ・パスで知り合ったKさんだ。
 ラ・パスからのバスもそうだったけど、ここコパカバーナに来てからもまったく日本人を見かけていなかった。それが新鮮でよくもあったが、少しさみしくもあったので、Kさんに声をかけた。

 Kさんは世界一周を考えて旅に出発したけれども、最初の目的地だったカナダを気に入ってしまい、そのままカナダに住んでしまったという。昨日は「太陽の島」に一泊してきたというから、コカ茶を飲みながら色々話を聞いた。Kさんは太陽の島でトレッキングをしてきたらしいのだが、その眺めと島の雰囲気のよさに感動したという。これは是非トレッキングに挑戦せねば。



 そのあとで一緒に「十字架の丘」にのぼったのだが、その眺めがすごかった。十字架の丘までは30分ほどでたどり着くことができたのだが、疲れを忘れてしまうほど湖が青く壮大で、思わす言葉を失ってしまった。あいにく夕陽は雲にかくれていたのだが、それをさしひいても登ってよかったと思えるような景色だった。
 何時間ここにいてもいいような気にさせる場所だったが、暗くなったので、町にもどってKさんと一緒に夕食を食べた。明日の太陽の島はどんな島なのだろう。Kさんの話をきくにつれ、ますます楽しみになった。








author:tiger, category:Bolivia, 17:07
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太陽の島でトレッキング
日本を出発してから61日目
ただいま4カ国目
ボリビアの太陽の島にいます
 

 太陽の島(Isla de Sol)は太陽の神が初代インカ帝王マンコ・カパックとその娘を遣わしたとされる場所で、コパカバーナからボートで2時間の場所にある。

 8時半のボートに乗って太陽の島に向かったものの、ボートに乗ってすぐに小雨が降り始め、楽しみにしていた今日の島トレッキングは無理そうなかんじの空模様だった。
 ところが、ボートに揺られること2時間半、太陽の島にたどり着いてみると、なんと快晴。さすが太陽の島だと納得させられてしまった。


太陽の島へ到着

 島に着いてからトレッキングにはいる。もともとトレッキングなど趣味ではなく、どちらかというと疲れることは嫌いなのだが、昨日Kさんに感化されたのと、せっかくだからというわけで挑戦することになったのだ。
 トレッキングは島の北西の港からしばらく北に進んで、それから南まで島を横断するというコース。斜度はそれほどでもないのだけれど、標高が4000メートルくらいあるので、ちょっと登るとすぐに息があがる。ちょっと登っては景色を見て休み、ちょっと登っては景色を見て休むというかんじでのんびり進んでいった。

 島のほとんどが段段畑のこの島は、町というより民家が点々とあるだけの村といったかんじで、かわりにブタや羊、ロバなどがいたるところにいる。農産物と観光でなりたっている本当に人口の少ない島で、たぶんそのときいた日本人は僕一人だろう。 
 気温はそれほど高くないのに日差しが強く、歩くたびに疲れるのだけれど、岩に腰掛けて島とチチカカ湖を眺めるだけで癒される。イースター島もよかったけれど、この島もいい。欧米人観光客はいくらかいたのだけれど、あえて前後が離れるように一人で歩いていたので本当に気ままなトレッキングだった。

















 最終目的地の宿が集まっている集落にたどりついたのが14時半。時間にして4時間のトレッキングを満喫できて満足だった。宿は一泊シングル30ボリ(450円)のところを見つけ、日が落ちるまではチチカカ湖名物のトルーチャ(鱒を揚げたもの)を食べたり、近くにいるガキんちょと遊んだりして時間をつぶした。






チチカカ湖名物のトルーチャ

 どこにいっても子供は心をなごませてくれる。とくにこの島の子供は観光客慣れしているせいか、まったく人見知りしない。まだ10歳にもみたないような子が自分の土産物屋やレストランを手伝っているのだが、そこに悲壮感はまったくかんじられなかった。
 日本の子供は確かにめぐまれていると思う。でも、小さいときから塾通いをさせられて家でゲームばかりしている子供と、小さいときから家の手伝いをしながら家計を支え、いろんな人と触れ合っている子供ではどちらの心が豊かだろうか。金銭的にめぐまれてはいるものの、日本の子供たちはこの島の子供たちのような笑顔がどれだけつくれているだろうか。
 この旅をはじめて2ヶ月、そのあたりのことは常に感じながら旅をつづけている。

 夕陽は雲がかかっていて、昨日につづき消化不良ではあったが、夜中目が覚めて外に出てみると、その星空はすごかった。写真では撮れないのでおわかりいただけないのが残念だが、標高が高いことと、空気がきれいなこと、それに街灯などまったくなく島全体が真っ暗なことで、今までに見たことがないような、まさにプラネタリウムのような星空を見ることができた。
 日本でも有数のド田舎(島根県)で、こと星空にかけては我が家もかなり自信があったのだが、レベルが違った。さすが太陽の島、主役の太陽がいなくなってもしっかり魅せてくれるじゃないか。
author:tiger, category:Bolivia, 17:11
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さらば、太陽の島
日本を出発してから62日目
ただいま4カ国目
ボリビアの太陽の島にいます
 

 今日は6時半に目覚ましをセットした。太陽の島の神の登場をこの目に焼き付けるためだ。

 寒さにへこたれそうになりながらもなんとか我慢して宿を出ると、まさに日の出の瞬間だった。他の欧米人は熟睡中のもようで誰一人観光客はいない(昨日遅くまで飲んでるからだ)。一人優越感にひたりながら日の出を待った。
 イースターでも雲に邪魔されたため、本当に日が昇るのを見るのは何年ぶりだろうか。太陽の神はこれでもかというくらいの存在感で登場してきた。島の段段畑が、民家が、湖がその陽光をいっぱいに浴び、まるで生命を与えられているように見える。







 早起きしてよかったな。ついでなので近場を散歩していると、昨日話した現地の子供がまだ7時だというのに売店の店番をしていた。聞くと、まだ9歳だという。ときおりおどけながら、ときおりこちらを小バカにしたようなしぐさを見せながら僕の相手をしてくれた。このあと学校に行くらしい。たくましいなあ。





 まだボートが出るまでには時間があったので宿に戻って布団に入った。すると、突然、バチバチバチっとけたたましい音が鳴り響いた。何かと思って部屋を出てみたが特にかわったことはない、どうやら屋根に何かがあたっている音のようだ。
 窓をのぞいてみると、まさかまさか、ほんのさっきまであれだけ朝陽を放っていた空が、大量の雹を太陽の島にうちつけていた。
 やばい。太陽の神を怒らしてしまったらしい。神聖な島に俗物の塊のような僕が入島してきたのが気にめさなかったのだろうか。あるいは記念にと思ってトレッキングで石ころを拝借したのがバレてしまったのだろうか。どちらにしても、朝陽に照らされて真っ赤だった島はあっというまに真っ白になってしまった。





 10時半。なんとか太陽の神の怒りもおさまったらしく、島はいつものように陽光に照らされ、僕も無事にボートで島を出ることができた。さらば太陽の島。いつまでもこのままの島でいてください。

 12時半にコパカバーナに戻ると、その足で旅行会社に行き、1時半のバスに乗り込んだ。コパカバーナはのんびりできるいい町なので、本当はもう少しいたかったのだけれど、日程の都合もあるので今日中にこの町をあとにすることにした。
 次なる目的地はペルーの都市プーノ。いよいよ5カ国目、ペルー入国だ。バスは3時間ほどでプーノに到着し、ラ・パスで同宿だった韓国人が教えてくれた「マンコ・カパ・イン」に泊まることにした。(日本のエロ映像をネットで落とすのが趣味のその韓国人は「マ○コ、マ○コ!」と大声で連発して喜んでいたけれど……)

 宿はシングルで15ソル(530円)。個室にトイレとシャワーがあり、しかも温水がたっぷり出る非常に使い勝手のよい部屋だった。
 日本人も何人か宿泊しているらしい。たまたま旅行会社であったT男さんも同じ宿らしく、一緒に夕食をとって旅の話に花をさかせた。
明日からも良い旅ができますように……。


ボリビアとペルーのボーダー


夕食のチュ・ペデ・ペスカド(鱒のスープ)もチチカカ湖名物
author:tiger, category:Bolivia, 17:16
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