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アルゼンチンのカフェとタンゴを堪能
日本を出発してから14日目
ただいま2カ国目
アルゼンチンのブエノスアイレスにいます


 今日は山田のおじさんが夕方からタンゴに連れて行ってくれるという。それまでの時間、今日は一人で市内探索に出かけることにした。山田はというと、相変わらずお疲れモードなので、宿においてきた。山田のやつ、ずっと疲れた疲れた言っている。大丈夫なんかいな。

 今日はかなりの猛暑だった。35、36度くらいあったらしいが、とにかく暑い。色々歩いてはみたものの、あまりに暑くてよく覚えていない。ひとつだけ、「CAFE T0RTONI」について書いておこう。

 この店は店名のとおり喫茶店なのだが、ブエノスアイレスは喫茶店が非常に多い。それはもう街中のいたるところにあり、歴史のある店も多い。この「CAFE TRTONI」はそのなかでもかなり有名なお店で、どの観光案内にも載っているほどだ。

 広い店内に入ると年輩の男性が入り口で待っていて、席まで誘導してくれる。メニューはコーヒー一杯が3ペソ(120円)からあり、タキシードでビシっときめたウエイターが注文をとりにくる。ウエイトレスはいない。全て男性。格式の高さをかんじさせられる。

 店内にはたくさんの肖像画と風景画が飾られており、昔ながらの木製のしっかりしたイスに赤いテーブルクロスがかけられている。テーブルの配置、店内の照明、店内を流れる音楽、店員の対応、落ち着いてお茶をできるすべての環境が整っているかんじだ。
 で、コーヒーが美味い。これがもう絶品で、これまでこんな美味いコーヒーは飲んだことがないかもしれないと思うほど美味かった。異国の地にきて舞い上がっているのでそう感じてしまったのかもしれないが、とにかくそう思ってしまうほど気分よくコーヒーが飲める空間がそこにあった。

 コーヒー好きの両親を連れてきてあげたいなと思った。でも、いくら美味くても、こんな地球の裏側になんて絶対行きたがらないだろうなあ……。




何がいいって、居心地がいい「カフェ・トリトーニ」


コーヒーがまた絶品でした。


 19時、約束通り山田さんのオフィスに行く。山田もぎりぎりでやってきた。
 今回のタンゴは山田さんがこれまで行ったタンゴの中でもイチ押しの「オメロ・マルシー」というお店だ。店頭には「San Fuan y Boedo」という看板がかかっている。なかなか人には教えないとっておきのお店らしい。なにもタンゴのことをわかっていないのに恐縮だ。
 席は舞台から3列目の斜め45度の位置、一番見やすいVIP席を予約してもらっていた。
 タンゴを劇場で生で見るのはもちろん初めて。それが本場アルゼンチンでも有数のお店で、しかもVIP席で観られるなんて幸せだ。というより、あまりのもてなしように恐縮してしまう。






「ザ・ゼイタク」です。

 タンゴはテーブルの並んだ会場の正面舞台で演じられるのだが、開演はだいたい夜10時くらいから。タンゴだけを観ることもできるのだが、少し早くきて料理を食べながら観ると、その感動は少なくとも1・5倍になる、と僕は思う。山田さんは豪華コースを用意してくれていて、美味いワインを傾けながら観るタンゴは最高だった。
 タンゴは自分が思っていたよりもずっとエンターテインメント性をもっており、その構成とひとつひとつのきびきびとした動きに、はじめて観たにもかかわらず魅了されてしまった。歌あり、踊りあり、演奏あり。いい雰囲気のお店で美味いワインあり。お酒もまわってかなりいい気分で宿に帰った。
山田さん、今日もありがとうございました。








また観たいなあ。いつの日かこのブエノスアイレスで。
author:tiger, category:Arzentina, 16:23
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アルゼンチンで目にした日本家屋と日本人女性
日本を出発してから15日目
ただいま2カ国目
アルゼンチンのブエノスアイレスにいます


 今日は山田のおじさんが1日中僕らにつきあってくれるという。どこに行きたいか考えといてと言われ、まだあまり市内をまわっていない山田にチョイスをまかせたところ、ボカ地区とレコレータ墓地、それに北部のティグレをお願いすることになった。

 最初に訪れたボカ地区はカミニートといわれ、色彩鮮やかな建物に土産物屋やカフェが建ち並ぶにぎやかな場所だ。すぐ港の近くにあり、タンゴの音楽が鳴り響くなかに身を置くと、丸一日いても飽きないくらいに楽しい気分になる。


カミニート。派手だけど、なんかいい。


土産物売り場もおしゃれ。


マラドーナもいました。

 メイン通りを歩いていると、声をかけられた。

「日本人の方ですか?」

 日本語で話し掛けてきたのはジュンコさんという名古屋出身の女性で、タンゴの勉強にここアルゼンチンにわたり、8ヶ月になるという。近々彼女の出演するタンゴがあるそうで、チラシをもらったのだが、明日にはこの地を離れるので観られないのが残念だ。

 最後に一緒に写真を撮ってもらったのだが、それまでの明るい笑顔が、タンゴのポーズととった瞬間にキリっとしたいい顔になった。かっこいい。




ジュンコさん。素敵な女性でした。

 ボカ地区ではそのあと博物館に行き、ラ・プラタ川、レコレータ墓地とまわったあと、山田さんが会わせたい人がいるということで、その人に会いにいくことになった。

 到着した場所は白塗りの壁に囲まれた一軒の家屋。しかもそれが日本家屋というから驚きだ。地球の裏側でこんな建物を見られるなんて……。
 チャイムを鳴らすと、しばらくして肉付きのよい壮年の男性があらわれた。笑顔で僕らを迎えてくれた男性は、ギエルモさん。アルゼンチン人の彼は日本に来日して日本文化の素晴らしさに触れるといたく感動、アルゼンチンに日本の芸術品の博物館を作ることを夢みたそうだ。
 それがついに昨年完成した。驚くべきことは、その博物館の建物を地球の裏側の日本から家ごと船でもってきたという。運んできた日本家屋は200年の歴史をもつ合掌造りで、天井が高く、釘など使わずに造られている。日本から宮大工さんを呼んで3階建ての建物の隅々にまで気を配って造ったそうだ。タタミと木材の香りが心地いい。

 また展示してある作品がすごい。陶芸品、ガラス細工、モニュメント、竹細工……。人間国宝の作品も数多く展示してあり、よくここまでこだわったもんだと感心してしまう。
 日本の裏側にこんな立派な日本家屋があることが不思議に思えた。


レコレータ墓地。墓というより家です。


こんな日本家屋が地球の裏側にあるなんて。


ギエルモさん。

 このあと北部にあるティグレという町に行き遊覧船で川を周遊したあと、山田さんの家に招待されてお酒をご馳走になった。お土産にマテ茶までいただいて、本当にいたれりつくせりのブエノスアイレス行だった。これも山田さんのおかげです。
 また山田さんに会いにここブエノスアイレスまで来たいなあ。
山田さん、お元気で。アディオス!


ティグレの遊覧船でごきげんな南米少女


山田さん、どうもありがとう。


マテ茶。このストローがかっこいい。
author:tiger, category:Arzentina, 16:31
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さらばブエノスアイレス、さらば日本旅館
日本を出発してから16日目
ただいま2カ国目
アルゼンチンのブエノスアイレスにいます


 ブエノスアイレスも今日で7日目。いよいよ次の目的地、プエルトイグアスへ向かう。バスが17時15分の夜行バスだったので、午前中はのんびりし、午後は少し公園の周りを散歩して時間をつぶした。

 7泊させてもらった日本旅館とも今日でお別れ。宿泊中、色々とお世話になった日本旅館のテツさん、いろんな旅人のみなさんに感謝。旅人の方とはまたどこかで会えることを期待しつつ、宿を離れた。ちなみに7日で105ペソ(4000円)だった。

 ひとつ書き忘れていたことがあったので、いまさらながら付け加えておくと、今のアルゼンチンではどの店でも室内で喫煙することができない。何もしらない僕は自分勝手に描いていた南米のイメージから、そのことに面食らったが、話を聞くと、昨年の10月から一斉に禁止になったのだという。

 それまでは煙で店内が真っ白だったのに、その決まりをちゃんと守っているアルゼンチン人はエライ。が、その反面、ちょっとつまらない国になったなとも思った。タバコを吸わないことは確かにいいことには違いないが、どの国もそれに右ならえになってしまっては、個性のない面白みのない世界になると思う。

 秩序あるアジアなんてつまらない。携帯灰皿を使うインド人なんてまっぴらだ。

 バスは明日の11時頃プエルトイグアスに到着予定。これで5回目の長距離バスになるけれど、イグアスの滝を見られると思ったら疲れもふっとぶ。明日が楽しみだ。


2階のテラスはお気に入りの場所
author:tiger, category:Arzentina, 14:03
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ナイアガラがかわいそう……
日本を出発してから17日目
ただいま2カ国目
アルゼンチンのプエルトイグアスにいます


「ナイアガラがかわいそう……」

 これは某アメリカ大統領夫妻がイグアスの滝を見て漏らしたとされる有名な言葉だ。

 あのナイアガラをかわいそうといわしめたイグアスの滝とはいかなるものか? 
 正直、このイグアスの滝には前前からかなりの期待を寄せていた。まず、僕自身、滝が大好きでだったこと。滝はずっと見ていてもつねに変化していて飽きることがない。さらに、これまでに色々な映像や写真でイグアスの滝のすごさを目にしていたからだ。
 
 夜行バスは午前11時にプエルトイグアスに到着。「地球の歩き方」に出ていた安宿がちょうどバスターミナルの正面にあり、運良く空き部屋があったのですぐに荷物を置いて滝を見に行くことにした。

 バスターミナルにはインフォメーションがあり、そこで移動やツアー、街中の説明をしてくれるのだが、本当に係りの人がフランクで親切。こちらのつたない英語とスペイン語につきあってくれ、丁寧に説明してくれる。気持ちよく滝に向かうことができた。
 
 13時半、バスでイグアスの滝に到着。入場料30ペソ(120円)を払い入場口から園内に入る。90ペソ(3600円)と少々お高いツアーであるが、ここでケチるのはいやなので思い切って申し込む。

 まずはジープでジャングルクルーズ。期待していたわりには、というか、これは全然たいしたことなかった。ちょっとがっくり。


まずはジープでジャングルめぐり。


アナグマ発見!

 次にジープを降りて水の流れのするほうへくだっていくと、今度はボートがまっていた。救命胴衣をつけて乗り込むと、ボートは滝壷にむかって猛スピードで川をのぼっていく。

 雄大な景色のなか、風をきって走る。そのスピードが日本のアトラクションではありえないくらい速い。滝壷が見えると周りの客から歓声があがり、係員の人が荷物やカメラを防水袋に入れるよう指示があった。

 ボートは猛スピードのまま滝壷に向かう。びしょ濡れになるということは聞いていたが、激流の寸前で急ターンすると、その水しぶきはすでにバケツ水をかぶるがごとくで、目の前は真っ白、息をするのもつらいほどだった。

 全身ずぶ濡れ。身体の中で濡れてないところはないというくらいにびしょ濡れになったが、カメラはビニールにいれて股間ではさみ、なんとか事なきを得た。

 となりではしゃいでいた山田のカメラを見ると、斜め前に座っていた欧米のカワイコちゃんばかりレンズにおさめていた。全身ずぶ濡れの美少女を撮るとは、山田もなかなかの変態だ。ちょっと悔しい。

 以上でツアーは終わり。ずぶ濡れになったこと自体に満足させられたような気がしないでもないが、まあそれはそれ、楽しかったのでよしとしよう。







 最後に残ったのは、本日の目玉「悪魔の喉笛」。ジャングルの中に海があり、その中に地の果てまでつながる穴ぼこがある。その穴ぼこは怒号を発しながら大口をあけ、大量の水を呑み込んでいく。「悪魔の喉笛」とはまさに言い得たりだ。

 水しぶきがシャワーのように降り注ぎ、またもや全身びしょ濡れ。それでもその場を離れられない。その表情をつねに変えていく悪魔に取り憑かれながら、時間のすぎるのを忘れてしまう。
 
 よかった。いいものが見れた。明日はブラジル側に移動する。ブラジル側のイグアスはどんな顔をしているんだろうか。








ナイアガラが可哀想・・・
author:tiger, category:Arzentina, 14:06
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