RSS | ATOM | SEARCH
サイババの弟に会う
旅日記第3部 《インド編》
旅を始めて69日目
現在、インドのヴァラナシにいます。


 買う気もないのに土産物屋に入り、チャイをごちそうになりながら雑談をしていると、店員のインド人が突然「サイババに会いたいか?」と聞いてきた。

「そりゃ、会いたいというか、見てみたいけど」
「サイババは今、ヴァラナシにいるんだ。俺は今日の朝も会ってきた」
「それ、本当にサイババなの?」
「いや、サイババの弟だ。占いもしてもらえるぞ」
「なんだ弟なのね。占いはいいけど、せっかくだからちょっと見たいな」
「わかった。それじゃ、今から行こう」

 というわけで、「あのサイババ」の弟に会いに行くことになった。

 土産物屋から5分ほど歩くと、オレンジ色の小さなテンプルの目の前に出た。どうやらここに「あのサイババ」の弟はいるらしい。

 扉を開けて入ってみると、小さなテンプル内にいたのは床に大の字になって眠っていた超肥満体型の大男だった。
 あごひげをもうもうとたくわえ、サイババというよりアラブの石油王のようなかんじだったが、体型は確かに「あのサイババ」と瓜二つ。ランニング一枚の裸の大将スタイルで面倒くさそうに半身を起こすと、おもむろにポケットからタバコを取り出して火をつけた。

 とりあえず、すごく悪そうだ。威厳やありがたみは感じられない。感じられるのは威圧感と存在感。映画の悪役にぴったりだ。

「どこの国から来たんだ?」「ヴァラナシにはどれくらい滞在しているんだ?」と簡単な質問をされ、恐縮しながら質問に答えていると、案内してくれたインド人が「占ってもらえるぞ」と言ってきた。
どうせ多額のお布施を要求されるのは目に見えている。「実は、昨日サブバックをなくしてしまい、これからポリスに行かなければなりません。今日はどうしてもお会いしたかったので」と適当なことを言って断った。
「あのサイババ」の弟は、「そうか」といっただけだった。

 お礼を言って握手をし、早々にテンプルを立ち去った。
 ちなみに、あとで何人かのインド人にもサイババの弟の話を聞いたので、一応本物らしかった。



めっちゃおいしいマンゴージュース屋。1杯20円。


手作りビリー(葉巻タバコ)屋。

author:tiger, category:インド編, 13:34
-, -, - -