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再びヴァラナシへ
旅日記第3部 《インド編》
旅を始めて65日目
現在、ネパールのルンビニにいます。


 今日も朝4時半に起床して、5時から朝のお勤めをし、6時から朝食をいただいた。朝食を終えるとチェックアウト。といっても、この韓国寺には無料で泊めていただいているので、スタッフの人に「出ます」と言うだけでいい。
 お布施の料金は各自自由、料金チェックなどされずボックスに入れるだけなので1ルピーでもかまわないのだけれど、あまりにもよくしてもらったので、普通の宿代よりは少し多めに入れておいた。
 韓国寺はかなり居心地のよい場所だったので、もう少し長くいたかったのだけれど、無料のプレッシャーなのか、観光も終わったのに何もせずに何泊も泊めてもらうのが心苦しくなってしまった。

 今日から1週間、ルンビニではブッダをお祀りする儀式が1週間ほど行われるらしい。チェックアウトを終えるとマーヤー聖堂まで歩いていき、各寺院の僧侶が集って行われる朝のセレモニーを見てからバイラワ行きのバスに乗り込んだ(30ルピー、36円)。






日本の獅子舞みたいなものをやっていた。




 1時間ほどでバイラワに到着すると、そこから別のバスに乗り換えて国境の町・スノウリまで移動する(10ルピー、12円)。余った小額のネパールルピーをタバコに替え、そこからボーダーまでは徒歩。ネパールのイミグレーションで出国スタンプを押してもらい、インドに再入国した。


スノウリまでのバスはまたしても車の上だった……。


 国境のゲートをくぐったとたんに思わず笑いそうになってしまった。同じ道路でゲートを越えただけなのに、インドに足を踏み入れたとたんにインド臭いがしたからだ。何の臭いかはわからないけれど、香辛料の臭いだろうか。とにかく懐かしいインドの臭い。あまりいい臭いではないけれど、ものの数秒でインドに帰ってきたんだなと感じたことが可笑しかった。
 声をかけてくる客引きの数も急に増え、道路を走るリキシャや自転車が慌しく行き来している。これがインドなんだろう。


インド・ネパールボーダー


 しばらく歩くと、道端から声をかけられた。声のするほうを振り返ると、道路沿いにテーブルが2つ置かれた運動会の受け付けのような場所でおっさんが「こっちにこい」と手招きしている。よく見ると「インド・イミグレーション」と書かれてあった。こんな部屋にもなっていない簡易的なイミグレーションは各国を旅してきて初めてだ。
 そういえば、インドを出国した時のインド・イミグレーションも粗末な小屋だった。インド・ネパール人の国境通過は自由みたいなので、たまに来る観光客用にそんなたいそうな施設は必要ないということなのだろうか。




 入国手続きは簡単に終わり、そこからゴナプール行きのバスに乗り込む(55ルピー、66円)。途中で何度も客引きのために停車し、気がつけばすごい数の乗客が無理やり乗車していた。早朝の小田急線以上の混みっぷりだ。
 バスは3時間ほどでゴナプールに到着した。時刻は午後1時、すぐ目の前のゴナプール駅に行き、次の目的地ヴァラナシまでのチケットを入手する。割り込んでくるインド人を必死に牽制しながらチケットカウンターに行くと、指定席のチケットはないという。でも、どうしても今日中にヴァラナシに到着したかったので、ジェネラルシート(自由席)のチケットを買い、ホームにいた列車に乗り込んだ(61インドルピー、122円)。

 インドでは何度か列車に乗っているけれど、ジェネラルシートは初体験。経験者によると、だいたいの人間は「やめておいたほうがいい」と口をそろえる。
 最初は始発駅だったせいもあり、3人掛けの席に3人で座って何ら問題はなかったが、それが、停車駅に停まるたびに大量のインド人が乗り込み、3人掛けの席に5人で座るのが当たり前になってくる。さらに通路にも人が座りだし、向かい合った席の足と足の間にまで人が座りこんでくる。あっという間に全ての床が見えなくなった。




列車のトイレは垂れ流し。僕の子供の頃は日本でもそうだった……。

 ゴナプールからヴァラナシまでは5時間くらいと聞いていたので、7時半くらいにはヴァラナシに着くはずだった。それくらいならジェネラルシートでも我慢できるかなと思っていたのだけれど、同席していたインド人に到着時間を聞くと、「深夜11時くらい」と言う。どうやらこの列車は超鈍行列車だったみたいだ。

 同席のインド人に列車のチケット見せると、このチケットなら特急のジェネラルシートにも座れるから、途中で乗り換えたほうがいいと説明してくれた。
 乗り換えればたぶん席はない。バックパックを持って人と人の足の間に座るのはさすがに抵抗があったけれど、9時間もこのまま乗っているのは辛いし、ヴァラナシに深夜11時に着いて宿探しをするのも骨が折れる。
 途中の駅に停車したところで、インド人が「向かいの列車に乗り換えれば早く着く」と教えてくれたので、その言葉を信じて列車を降りた。

 向かいの列車は確かにヴァラナシを通過する特急列車だったものの、案の定、ジェネラルシートは足を踏み入れるのも嫌になるような混雑ぶりだった。躊躇しても仕方ないのだけれど、やっぱり躊躇してしまう。結局、自由席車両はやめて、寝台列車の連結部分に乗り込むことにした。

 ここも人は多かったものの、なんとか床に座り込むスペースは残っていた。壁にもたれかかりながら座ってみると、案外座り心地は悪くない。これなら大丈夫。そう思っていたけれど、日本人に興味を持ったインド人6、7人に周りを囲まれ、乗車時間中ずっと質問攻めにあっていたので、想像以上に疲れてしまった。

 列車は夜8時半にヴァラナシ・ジャンクションに到着した。そこからサイクルリキシャをつかまえてガンジス川近くまで移動し(30ルピー、60円)、前来た時に泊まっていた「BABAゲストハウス」で部屋が空いていたので、80ルピー(160円)のシングルルームに泊まることにした。

 宿には2日前にわかれた19歳パッカーのT君、昨日わかれた社会人パッカーのK君も泊まっていた。それぞれのヴァラナシまでの移動話を聞くと、T君はバスの中で後ろのおやじにゲロをかけられ、K君は列車が遅れて深夜11時にヴァラナシに着いたという。なにげに僕の移動はかなり順調だったようだ。

 とはいえ今日は朝4時半に起きてずっと移動していた。何度も乗り換えて長距離移動してきたのでさすがに疲れはてた。
 ヴァラナシは一度来ているし、今回の滞在はのんびりしようと思う。
author:tiger, category:ネパール編, 15:32
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