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湖の真ん中でずぶ濡れになる
旅日記第3部 《インド編》
旅を始めて61日目
現在、ネパールのポカラにいます。


 朝早く目がさめて屋上に上がると、ヒマラヤ山脈が綺麗に見えていた。たぶんポカラに来てから一番はっきりと見わたせる。

 階下のドミトリーにいるT君に声をかけると、病気もだいぶよくなったというので一緒にサランコットに行ってきた。
 前に自力で登ろうとして挫折しているので、今回はタクシーをチャーターすることにした。ネパール、インドのタクシー料金は高い。というのも、ガソリンが1リットル140〜150円くらいし、日本より高いからだ。値段交渉して450ルピー(540円)で宿から往復してもらったけれど、けっこう距離があったので、値引きしすぎてしまったかもしれない。

 くねくねした山道を登っていくと、ヒマラヤ山脈がどんどん近づいてくる。山に霧がかからないか心配していたけど、頂上に登ってみると雪をかぶったヒマラヤ山脈が目の前にはっきりと見えた。
 ポカラからでは世界最高峰のエヴェレストは見えないけれど、標高8000メートル級の山々は富士山の2倍以上の高さがある。険しい感じもするけど、どちらかというと荘厳でかっこいい感じのする山々だった。ポカラといえば絶景のヒマラヤ山脈。時期的にあまり期待していなかったけれど、ポカラに来た一番の目的はこれで達成できたかんじだ。








 サランコットの山頂ではヒマラヤ山脈以上に綺麗なものを発見した。山頂の民家に住む15歳の美少女だ。性格もよさそうで、いくら探しても欠点が見当たらない。お姉さんもいてこちらも超美人だった。




 午後からはレンタルボートを貸しきって湖を遊覧した。可愛い女の子と一緒に乗ろうと目論んでいたため、今日までボートに乗るのを控えていたけど、もう滞在日数も残り少ない。そんな楽しいシチュエーションは期待できそうにないので、やむなく同宿の日本人男性3人でボートに乗ることにした。
 湖のなかにボートを浮かべると、周囲が急に静かになる。日焼けしすぎて完全に現地人化しているK君が船頭さんになってくれ、向こう岸、離れ小島、そしていつも行っている湖畔のレストランにボートで乗りつけた。








すっかり現地人と化したK君。


後ろ姿がセクシーなおっさん。


離れ小島。


 レストランで遅い昼食をとり、おのおの昼寝をしたり、ギターをひいたり、読書をしたり、自由に湖畔の時間を満喫した。

 2時間ほどのんびりしたあと夕方4時半になったので、ボートに乗ってボート乗り場に戻ることにした。暖色の光が山肌と湖を照らし、すずしい風が流れ込んで日焼けした肌に心地いい。

 と思っていたら、急にドス黒い雲が太陽を隠し、水滴が湖の上に落ちてきた。雨あしは次第に激しくなり、大きな雨粒が身体に痛い。
 あっという間にほとんど前が見えないくらいの土砂降りになり、パンツまでグッショグショ。風も強くなり波がボートを上下に揺らすほどになったので、レストランに後戻りすることもできない。ボートの中にはすでにけっこうな量の雨が溜まっている。
 
 湖の中央で孤立……。幸い風の方向が町側の岸辺に向かっていたので、ひっしにボートを漕ぎ、なんとか岸辺までたどりついた。荷物はT君が病み上がりの身をていして守ってくれていた。
 ボートを岸につないでレストランに逃げ込み、温かいチャイを飲む。たぶんこの旅で一番美味しいチャイだった。

 雨があがるのを待って、ボート乗り場までたどり着いた時はヘトヘトだった。でも、こういうハプニングはあとで思い返すと面白い。
 一番面白かったのは、逃げ込んだレストランでビショビショになった僕らを見て大笑いした日本人女性と欧米人のカップルが、雨があがったあとにボートに乗り、ふたたび降りだした夕立にもろにぶつかって、服も荷物もずぶ濡れになっていたことだ。
 必死にオールを漕いでいるのだけれど、ボートがクルクル回ってなかなか前に進まない。実はこちらもボートに乗っていて、雨の影響を受けていたのだけれど、このときばかりは「もっと降れ! もっと強風になれ!」と強く願った。

 こっちはもういくら濡れても一緒だったし、そういうカップルって、はっきり言って胸くそ悪いんだよね。

author:tiger, category:ネパール編, 20:14
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