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南米で「ラフ」全巻読破!
日本を出発してから10日目
ただいま2カ国目
アルゼンチンのブエノスアイレスにいます


 まさかまさか、この南米の地で「ラフ」を全巻読破するとは思わなかった。「ラフ」とはご存知のとおり、あだち充氏の人気漫画で、水泳を題材にしたあだち充氏おなじみの恋愛漫画である。

 日本旅館に来てから、まさにいたれりつくせりだ。
まず、日本語を話していればいい、荷物などの心配をする必要がない。わからないことは何でも教えてもらえる。さらに、日本食があり、日本のテレビが流れ、日本語の本がある。談話室のソファに寝そべっていると、まるで日本の自分の家にいるような錯覚さえおこる。

 せっかく居心地がいいことだし、これまでの旅がかなり駆け足だったこともあって、今日はのんびりすることにした。

 10時くらいに目が覚めて、他の住人と雑談する。住人といっても、ここでは大きく2種類にわかれていて、ひとつは僕のような旅人。旅の途中で立ち寄って、ここを拠点に数日ブエノスアイレスをまわり、しばらくすると旅立っていく人たち。もうひとつは、何ヶ月も滞在し、この宿をほぼアパートのように使っている人たち。

 同部屋の人に聞くと、「今回は9ヶ月目になるかなあ。その前は1年半くらい居たけど……」なんて答えが返ってきた。日本とは違う南米の生活が気に入っているらしい。最初の航空券さえ入手すれば、物価も日本と比べ物にならないくらい安いし、この宿も長期滞在者は一泊11ペソ(430円)になるから、さほど負担にもならない。

 そちらのほうの生活にも興味はあったのだが、とりあえず現在進行形バックパッカーで、ちょうど世界一周をしている女旅人が2人泊まっていたので、いろいろな国の話や、異国であったハプニングなどを聞いた。

 自分より年下の女性がすごいなあ、と感心するしかないのだけれど、話を聞くと、他にも女性のバックパッカーは結構いるらしい。しかも南米やアフリカなど、比較的危険な地域へも足を踏み入れている。
 やはり日本人で女性ということもあって標的にはされやすいらしいが、その多くは窃盗で、意外と強姦の危険にはあまりさらされていないという(いや、普通にかわいい子ですよ)。
 これから行く目的地の情報も含めて、いろいろなことが聞けて楽しかった。
 
 12時くらいまでには洗濯物やシャワーなどの身支度を終わらせ、談話室に入った。とくにやることもなかったので、本棚を見回し、数ある漫画のなかから、あだち充の「ラフ」1巻をひっぱりだした。

 懐かしい。
 まさか地球の裏側で「ラフ」を再読する機会にめぐまれるとは思わなかった。
 気が付いてみると、全12巻を読破してしまっていた。約2時間半かかったが、読み終わって周りを見ると、読み始めたときにいたメンバーがそのままソファでくつろいでいた。


「ラフ」全12巻、絶賛発売中!


漫画だけでなく、旅の資料や日本のビデオも充実。

 いつのまにか16時になった。今日はのんびりしようと決めていたにもかかわらず、何かしなければという気分になった。日本にいてもそうなのだけれど、ずっと徹夜仕事が続いて、ようやく休めるという状況になっても、半日暇になると外に遊びにいってしまう。とにかく何かやっていないと落ち着かない性分なのだ。

 とくに当てはなかったのだけれど、とにかくどっか行ってみるかと思い外にでた。
 行き先も確かめずにちょうどやってきたバスに乗る。バスはどこまで乗っても一律0・8ペソ(30円)と安い。適当に街らしい場所に出たので、そこで降りる。で、適当な店に入って飯を食う。

 時間は17時半。近くに地下鉄の入り口を見つけたので、町の中心地まで行ってみることにした。地下鉄はどこまでいっても一律0・7ペソ(26円)とこちらも安い。照明が電球でイスは木製、なかなかいい感じの列車に乗り込んだ。

 終点の「PLAZA DE MAYO」駅で降りて、五月広場へ。しばらくあたりをうろついたあと、地下鉄をつかって宿に戻った。


地下鉄はAからEまで全部で5本ある。




五月広場。なかなか感じがいい。


昔の建築物がしっかり残っている。

 宿に戻ると、相変わらず談話室にはNHKの放送が流れており、ソファに寝っころがって漫画を読んでいたり、将棋をさしていたり、自炊でラーメンやチャーハンを食べている連中がいる。ここが南米でないような感じだ。妙に落ち着く。

 が、ちょっとそれ、どうなの? とも思う。宿に泊まっている人は例外なくいい人で、なんでも教えてくれる。日本のものはそろっており、なに不自由ない。ついつい甘えてしまいがちだが、よく考えると、自分はそれを求めてここに来ているわけではない。むしろ日本にないものを見に、仕事を辞めてわざわざ地球の裏側までやってきたのだ。

 米のご飯はたしかに美味しいけれど、近くの食堂で現地の料理を食べながら現地人の生活を知りたいし、日本語の漫画を読むなら、少しくらいスペイン語を覚えたい。

 たまにお米が恋しくなったり、日本人が恋しくなったりしたときはまた日本人宿にこよう。で、いやされよう。情報収集がこれだけ簡単にできる場所もなかなかないし……。
 
 山田は予定より1日早く、明後日31日にここブエノスアイレスに着くという。とりあえずブエノスアイレスの拠点はここにして、この先の日本人宿はしばらく我慢しようと思った。


アルゼンチンはサッカーだけでなくバスケットも強い。


公園で遊ぶ姿は日本と一緒。

author:tiger, category:Arzentina, 14:45
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