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なぜかディスコで朝まで踊る
日本を出発してから8日目
ただいま2カ国目
アルゼンチンのマル・デル・プラタにいます


 昨夜は今日に備えてぐっすり寝る予定だった。もちろんそのつもりで昨日の日記にもそう書いたのだけれど、いろいろあって、結局寝たのは朝8時だった。
 いったい何があったのか。今日の日記は昨夜のそのあとの話から。

 日記を書き終わって、まさに寝ようとした時、同部屋の連中がホテルに帰ってきた。
「オオ、ジャパニーズ!」
 顔を見るなりそう叫ぶと、嬉しそうに握手を求めてきた。

 旅を始めてまだ一週間だけれど、南米を旅していくうちに、“日本人は人気者”(残念ながらモテるという意味ではないけれど)かもしれないと、なんとなく思えてきた。

 ただ単に物珍しいだけかもしれないが、外国人は日本人を見つけると「ジャパニーズ!」と嬉しそうに叫ぶ(今のところ「チャイニーズ!」と言われたことはない)。で、自分の知っている日本語をやたらめったら一方的にしゃべってくる。その雰囲気は実に好意的で、こちらとしても悪い気はしない。

 今回もあっという間に珍しがられ、これから歓迎会をやろうという。すでに午前2時前だったが、当然よろこんで参加した。

 談話室のようなところに呼ばれると、隣の部屋の連中も集まっていて、総勢6人。アメリカ人が3人のほかは、デンマーク人、スウェーデン人、スイス人と国際色豊かな歓迎会になった(歓迎会といっても、毎日この時間までみんなで飲みながら話しているんだろうけど)。


旅人多国籍軍結成! 

 みんなひっきりなしに自分の知っている日本のことを話してくる。さながら、「自分はこれだけ日本のことを知っているんだよ大会」だ。一応みんな英語で話すのだが、僕以外はペラペラなので大変だった。聞き返しながらなんとか意味をとっていく。

 アメリカ人の彼は、日本といえば「ラストサムライ」の渡辺謙らしい。スイス人の彼はスイスで8年間、空手をならっていたという。「イチ、ニ、サン……ジュウ」と空手の掛け声をあげて喜んでいた。
 デンマーク人の彼女はなぜかスノーボードの成田童夢と妹のメロを知っていた。別のアメリカ人の彼は宇多田ヒカルの曲を知っているという。こっちのほうが、へぇーっていう感じだった。

 話は多少それるが、驚いたのは同部屋に女性がいることだった。ふつうに同じ部屋に寝て大丈夫なんだろうか。着替えとかどうするんだろう。あやまちとか起きないんだろうか。

 ちょうど同部屋の女の子(デンマーク人)がなかなか綺麗な子だったので心配になってしまう。いやいや、僕は理性がありますから大丈夫ですけど……。

 話は次第に盛り上がり、どこでそういう流れになったか分からないが(多分、英語が聞き取れてないだけ)、「これから踊りに行こうぜ」というとになった。

 この時点で時計はすでに午前2時半をまわっている。昨夜も車中泊であまり寝てなかったのだけれど、アルゼンチンのディスコが見られるまたとない機会なので、喜んで参加することにした。

 ディスコについたのが午前3時すぎ。フロアが6つも7つもあって移動可能で、それぞれのフロアで踊る音楽、雰囲気が違っている。かなり大きなディスコだ。壁が全てガラス張りだったり、巨大な鏡やスクリーンがあったり、お立ち台で踊り子が踊ったりとさまざまな趣向が凝らされている。

 最後にクラブに行ったのが、たしか大学2、3年だから、踊るのはかれこれ10年ぶりになるだろうか(踊らないクラブなら最近まで行っていましたけど……)。

 まずは酒を注文してフロアの様子をうかがう。といっても、よくわからないのだから、みんなにくっついていくしかない。
 とりあえずみようみまねで踊ってみる。まあ、踊り方なんてその場のノリで、みんなそれぞれの踊り方をしているのだから、その場の空気に溶け込んでしまえば気にならないものなのかもしれない。

 最初は連れの女の子と踊っていたのだが、酒もいい具合にまわってきて楽しくなってきた。ダンスなど好きでもないし、やったことも数えるしかない。それが周りの熱気に後押しされ、身体が勝手に動きだす。それが不思議であり、ここちよかった。

 とにかく人口密度がすごい。ただでさえデカイ胸がその密度のなかにいるもんだから、ものの数分で何度も当たる。でも、そんなことまったく気にしない。熱気がすごい、露出がすごい、腰振りがすごい。とにかくすごい。変にカッコつけたりしてないから、みんなパワフルだ。





写真じゃ全然伝えられません。本当に。

 いい具合で興奮すると、カップルがフロアのいたるところでチュッチュチュッチュやりはじめる。いや、チュッチュというよりヂュッヂュといった感じだろうか。恋人同士が多いのだが、踊りにくる女性グループをねらった男性グループはほぼナンパ狙い(これは日本も同じ)。とりあえず南米のノリ(といっておこう)で強引に口説いていく。

 もともと口説くなどといった素養もなく、その前にスペイン語自体しゃべれないので、もちろん色沙汰などはなかった。でも、楽しく踊れたことと、アルゼンチンのディスコを知ったということで、もう十分満足だった。

 一緒にいった仲間もそれぞれ楽しんでいたようだ。デンマーク人の女の子とスウェーデン人の女の子はだいたい一緒に踊っていたが、デンマークの方ばかりナンパされるので、スウェーデンは途中かなり不機嫌だった。男の方がコンビで攻めて来たときもアタリはデンマークにいってしまう。でもそれは、スウェーデンにとってはOKなようだった。

 連れの男たちが盛り上がり、5時半に帰る予定を7時まで延長しようという。ディスコ自体は楽しかったのだが、これにはさすがに参った。いくら日頃、麻雀で鍛えているといっても、そのようなパワーは持ち合わせていない。最後の1時間はほとんど何もできず、時間がたつのを待つのみだった。

 6時過ぎには日もあけた。「そろそろいい時間ですよ」ってお天道様が教えてくれているのに、まったく耳をかそうとしない。いやいや、ほんとにみんな元気だ。

 結局7時まで踊りつづけ、ホテルにたどり着いたのが7時半。ふとんに入ったのは8時だった。
 でも、なかなかできない経験ができたことは素直に嬉しい。


おーい、朝だよー。聞いてますかー?
             
 午前10時、物音で目が覚めた。さっきまで一緒にディスコで踊っていたデンマークの子が、これからバスでブエノスアイレスに移動するという。とりあえずフロントまで見送り、別れを告げた。

 部屋に戻る。疲れているはずなのに眠くない。さっきのディスコの興奮が残っているのだろうか。「眠くないなら寝なくていい」。変な持論を持っているので、そのまま起きて外に出ていくことにした。

 とりあえず当初の予定どおりビーチを探索する。アルゼンチン最大のビーチリゾートで、しかも今日は快晴、ビーチはすごい人だかりだった。
 子供からお年寄りまで、みんな水着になって太陽を浴びている。出店がビーチを囲むように二重の垣根を作り、その周りでアルゼンチンタンゴやブレイクダンス、大道芸といったさまざまなパフォーマンスが行われている。
今回は泳ぐつもりがなかったので、気ままにビーチを観察することにした。

 パフォーマンスが本当に楽しく、日の光が心地いい。老若男女が同じ場所に集まってふつうに笑っている光景が新鮮だ。日本と比べると、本当にお年寄りが多い。そのお年寄りがふつうにビキニを着て身体を焼いている。
 なんだかんだで長居してしまった。





ビーチに集いし老若男女

 ビーチにいた時間には前半と後半があった。間に3時間ほど空白があるが、それはビーチと隣接しているアルゼンチン最大のカジノ、「CENTRAL CASINO」に出向いていた時間だ。

 ここでその詳細は書かないが、前半のビーチは「興奮」、後半のビーチは「癒し」としておこう。
 まあ、つまりそういうことだ。
 
 ホテルに帰ってきてさすがに疲れた。この日記を書き終わったら、今日は本当にぐっすり寝よう。先は長い旅なので、そろそろ休養をとらなければ。





信号待ちで大道芸。慌てて運転手からチップをもらう。


現地のボーリング場。実は球もピンもミニサイズ。
  
author:tiger, category:Arzentina, 14:41
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