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ホーリー前夜祭
旅日記第3部 《インド編》
旅を始めて5日目
現在、インドのデリーにいます。


 今日はホーリー前日。だからというわけでもないけれど、観光にも行かずに町を散策していた。ちょっと歩いて、疲れたらチャイを飲む。またちょっと歩いて、疲れたらチャイを飲むの繰り返し。どうもインドの旅はずっとこのパターンになりそうだ。

 何度も同じところを歩いていると、何度も同じ店に入っていると、自然に顔なじみができる。デリー3日目で僕には3箇所の居場所ができた。
 一つ目はホテルのフロント。ソファーがあって、そこに座りながら従業員と話をする。
 二つ目は3日間でもう7回くらい入ったチャイ屋。手伝いをしている子供が僕の顔を見ると「チャイ?」と言ってくれるから、顔なじみにしてもらったんだろう。
 そして三つ目はホテルから歩いて5分ほどの場所にある路地。デリー初日に水をかけられた場所だ。その路地を歩くと、顔見知りの子供が何人か寄ってくる。適当に遊んでいれば時間はすぎる。そして彼らはいつも笑顔をくれる。
 だいたいその三ヶ所を行ったり来たりしていると1日が過ぎる。


二つ目の居場所。今日はラッシーを飲んでみた。


すると目の前をゾウが……。ホーリー前日だからかな。


三つ目の居場所。子供は本当にかわいいね。



 
 夕方、ホテルのフロントで従業員のインド人と話していると、今日の夜は木を燃やしてお祈りするから行ってみたら? と教えてくれた。
 昼間歩いている時に何箇所かで見かけたキャンプファイアーみたいなのはそれだったのか。そりゃ、ぜひ見とかなきゃ。ちょうど一緒にフロントで話を聞いていた日本人の旅人2人と一緒に見に行ってみることにした。


こういうやつ。


 町にいくつかある前夜祭のなかで、僕は三つ目の居場所である路地を選んだ。そこが一番飾りがこっていたし、知り合いのガキんちょと会えると思ったからだ。
 縦に束ねられた木の周りには藁が巻かれ、牛の糞を固めて首飾りにしたようなものが並べられている。その周りには明日のホーリーで使う色のついた粉で何やら模様が描かれている。



 8時半、太鼓隊が現れてノリのいい演奏が始まった。周りには大勢の人が集まっていた。知っているガキんちょの顔がちらほら見える。そしてさっそく水鉄砲の攻撃を受ける。
 3人でガキんちょと遊んでいると次第に太鼓隊の演奏も盛り上がり、いよいよキャンプファイアーが始まった。
 オデコに色のついた粉をつけられ、礼拝用の食べ物が配られる。そして、水をかけられ、粉を掛けられ、顔面に絵の具をぐちゃぐちゃに塗りつけられる。欧米人の観光客も周りで見ていたけれど、なぜが狙われるのは僕らだけ。一緒になって騒いでいるのも僕ら3人だけだった。







 一緒に行った大学生パッカーのハヤト君は大柄な体を色んなところに引っ張っていかれ、そのたびに色彩豊かになって帰ってくる。ケンタ君は気がつくと姿をくらましている。そして僕は顔見知りのガキんちょから集中砲火を浴びていた。
 気が付けば身体全体にアートがほどこされ、自分の顔がどうなっているかも全然分からない状態だった。






 前夜祭からこんなに盛り上がるのか。色まみれになってしまうのか。これはちょっと予想外。会場のインド人に歓声を浴びながら見送られ、興奮しながらホテルまでの道を歩いていると、こんな全身アートの身体をしている人はほとんどいなかった。その会場が異常に盛り上がっていたらしい。
「オオッ! ハッピーホーリー!」こちらのカラフルな顔を見ていろんなインド人が声をかけてくる。悪い気はしなかった。

 前日でこんなに色まみれになってしまったけど、明日の本番はいったいどうなってしまうんだろう。明日もやっぱり三つ目の居場所に行ってみることにしよう。

・本日むかついた回数 0回
・本日キレた回数 0回

author:tiger, category:インド編, 16:54
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