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帰国後◆秬こΠ貅>
《番外編・日本帰国後◆

 世界一周を振り返る



 帰国後もあわただしくて、あまりゆっくり旅を振り返ることができなかったのだけれど、写真の整理や日記の整理、お土産の整理をしていると自然と旅の情景が頭に浮かんできて、ついつい時間が過ぎてしまう。

 ちゃんと振り返ろうと思うと1週間くらいはかかりそうなのだけれど、せっかくなのでちょっと世界一周を振り返ってみた。


 まず、世界一周をしてよかったかというと……

 もちろん、してよかった。
 世界一周をして後悔している人なんてこの世にいるのか、とさえ思う。お金では買えないもの、日本にいては分からないことが山ほどあるのが「世界一周」。たぶん未経験の人も何となくわかってもらえるとは思うのだけれど、たぶんその想像を遥かに越えるものが世界一周にはあった。
 たとえ帰国後の進路に障害をきたすようなことがあっても後悔はしないし、経験者はみな同じ気持ちだと思う。(自分でちゃんと考えたうえで出した決断には後悔するものはないと思うけれど)


 次に、どこの国がよかったかというと……

 これは本当に難しい。旅を始めるにあたって、僕の興味は「楽しい国に行って、楽しむ」というものではなかった。楽しむというよりも、行った国がどんな国なのか「知りたい」ということがメインだった。
 なので、つまらない国でもそれはそれで全然オッケー。つまらないということを知ったということで満足できた。
 でも、そのなかでもあえてよかった国をあげるとすれば、「自分の知らなかった多くのことを教えてくれた国」ということになると思う。なかなか1つには絞れないので、いくつか挙げさせてもらうと、


 まず、キューバ。

 この国は本当に面白い国だった。こんな国って世界に存在したんだと思わされるくらい発見の多い国だった。白人、黒人、混血がみな同じように混じって生活し、子供から老人までみなが生き生きとした目をしている。
 ゲバラ、カストロという英雄をみなが崇め、自分の国に誇りを持っている。外国資本を入れないことで昔ながらの町並みを残し、町のいたるところでは音楽が流れ、草野球をして遊んでいる。人もいい、治安もいい、雰囲気もいい。
 もしこれからキューバに行く人がいれば、ぜひラクダバスに乗ってほしい。青空サルサに挑戦してほしい。子供たちと路上で野球をしてほしい。このあたりにはキューバが詰まっているような気がする。




 次にタンザニア。

 この国は僕が初めて訪れたアフリカだった(モロッコとエジプトは本当の意味でアフリカではないので除く)。
 この国でアフリカに対する、黒人に対するイメージが一新された。アフリカは怖いところ、危ないところ、治安の悪いところ、貧困に苦しんでいるところ、黒人はちょっと近寄りづらい人種、おっかない人種、とっつきにくい人種。
 誰がこのイメージを僕に植え付けてしまったのかは知らないけれど、実際に行ってみるとそれはごく一部分だった。みな人懐っこくて、明るくて、思いのほか町に悲壮感はない。子供はすごく元気、街の人は気さくに声をかけてくれるし、困っていたら親身になってくれる。
 もちろんうまく騙しておいしい思いをしようとする奴もいる。都市部は治安も悪いけど、それよりも面白くて楽しいほうがずっと多い国だった。

 ザンジバルのビーチもよかったし、タンザニアで15年間現地人に有機農法を教えているという寺尾さんの家に居候させてもらって農業ができたのもよかった。
 思い出だらけのタンザニア。お金も時間も抜きにして、今すぐどこに再訪したいかと言われたら、タンザニアと答えるかもしれない。




 この2つの国は僕のまわった40カ国のなかでも特に印象深い国。印象深い国はどうしても「人との出会い」になってしまうのだけれど、他によかった国を挙げると、

 ブラジル、チリ(イースター島)、アルゼンチン、スペイン、モロッコ、エジプト、イスラエル、レバノン、ハンガリー、チェコ、ベトナム、タイあたりだろうか。

 いやいや、ペルー、ボリビア、メキシコ、グアテマラ、スロヴェニア、クロアチア、ケニア、カンボジアあたりも捨てがたい。

 さらにボスニアヘルツェゴヴィナ、ザンビア、ポーランド、マカオ……。これでは全部の国を言ってしまいそうだ。
 ちなみに、一番長く滞在したのがエジプトの39日。次がタンザニアの27日。一番長くいた町はエジプトのダハブで21日だった。


 ちょっと細かく分野分けしてみよう。
 自然でよかったのは、アルゼンチンのイグアスの滝、チリのイースター島、ボリビアのウユニ塩湖、アメリカのブライスキャニオン、モロッコのサハラ砂漠、エジプトの紅海、タンザニアのパジェのビーチ、ケニアのサファリ、ベトナムのメコンアイランド……。


サハラ砂漠


 遺跡でよかったのは、ペルーのマチュピチュ、グアテマラのティカル遺跡、エジプトのピラミッド、カンボジアのアンコールワット……。


アンコールワット


 イベントごとでよかったのは、これは何といってもブラジルのカーニバル。他にはエジプトのダハブでやったダイビング、アメリカの国立公園ドライブ旅、ドイツのビール祭り「オクトーバフェスト」、ザンビアのザンベジ川でやったラフティング、マカオのカジノ……。


リオのカーニバル


 食い物でよかったのは、スペインの生ハム(イベリコブタ)、ペルーのセビッチェ、アルゼンチンのアサード、ベトナムのフォー……。とにかく旅中に食い物で困ったことは無かった。みんな美味かった。(水には苦労したけど……)


スペインの生ハム


 最後に旅で出会った面白い日本人パッカーを紹介しておくと、パンダのぬいぐるみをいつも抱いて旅しているBさん(ペルー)、現在160カ国を訪問している20代の国ハンターT君(ブラジル)、78歳の現役バックパッカーAさん(アルゼンチン)、夫婦でバイクを2人乗りして世界一周している66歳のM夫妻(エジプト)……。
 そのなかでも一番強烈だったのが、6年間無銭で世界をまわっているケイさんだ。彼とはハンガリーの日本人宿でであったのだけれど、旅人、冒険家というよりはごく普通のお兄ちゃん(おじさん?)だった。


無銭チャリダーのケイさん


 なんかいっぱい書き忘れたことがありそうだ。もう少し落ち着いたらしっかり振り返る時間を作ろうと思う。




author:tiger, category:日本帰国後, 03:03
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