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世界一周達成! 1年ぶりの成田で驚きの再会!
日本を出発してから354日目
ただいま40カ国目
マカオにいます



 マカオでの闘いを終えてフェリーに乗り、香港に着いたのは午前8時。着いたのはなぜか本島ではなく、香港島のほうだった。
 眠さでボケッとしていたのか、カジノに酔ってボケっとしていたのかはどちらでもいいけれど、ともかく地下鉄に乗って本島の宿に帰ることにした。




 地下鉄で最寄駅に降りると、まだ時間があったので、宿に戻る前に朝飯を食うことにした。
 安食堂に入り、セットメニューを頼む。カジノでの勝利を祝ってビールを1本つけ、朝っぱらからいい気持ちになっていると、世界一周の思い出が頭に甦ってきた。

 旅に出たのは去年の1月20日。南米からスタートした旅も、中米、北米、中東、欧州、アフリカ、アジアとまわり、いよいよ今日が最終日となった。今日の午後3時15分の便で香港を発ち日本に帰国しなければならない。
 旅は今日で354日目。多くの現地人、多くの旅人と出会い、多くの人が助けてくれたおかげで僕はここまで旅をつづけてこれた。病気らしい病気もなく、怪我らしい怪我もなく、大きなトラブルもなくここまで来れたことは本当に幸せだったと思う。

 旅の思い出はつきることがない。
 強盗に襲われたブラジルのカーニバル、いつまでもいたいと思ったイースター島、キューバではゲバラの参謀役と出会い、アメリカでは旅人を集めて国立公園を車でまわった。モロッコではサハラ砂漠に感動し、エジプトの紅海ではダイビングに初挑戦、ドイツのビール祭りではフラフラになり、タンザニアでは現地人と農業にいそしんだ。ケニアのサファリではたくさんの動物を見ることができ、ザンビアではラフティングに挑戦、ベトナムのメコンデルタでは島民と1年ぶりの再会をはたし、タイでは毎晩屋台をまわってビールを飲んだ。
 毎日が本当に新鮮で、たまらなく楽しい1年間だった。




 宿に戻りシャワーを浴びると、急いで両替所に行きカジノで勝った香港ドルを日本円に代える。帰る途中に土産物屋によってお土産を買い込むと、すでに時間は12時半をまわっていた。
 急いで宿に戻りチェックアウトをすます。あわただしいなか、お世話になった管理人さんにお礼をいって宿を出た。


さらば香港、さらば異国の地!


 午後3時15分。成田行きの飛行機は定刻どおり香港を離陸、1年ぶりの日本を目指す。昨日は全く寝ていないのに、飛行機のなかではめずらしく興奮して眠れなかった。



 成田に着いたのは午後7時38分だった。
 日本に帰ってきてしまった……。
 旅中、日本を恋しいと思ったことはなかったけれど、いざ帰ってみると不思議な感じがした。

 ――あれ、ここ、日本でいいんだよね。

 まだ旅の途中のような気がして、旅が終わったという事実がのみこめないでいる。
 このあと安宿を探し、明日からは観光地をまわるような気がして仕方ない。

 でも、そうではない。ここは日本なのだ。家族も友達もいる。日本食もある。キンキンに冷えた生中もある。通勤で混み合う満員電車もはしっている。

 ――帰ってきてしまった。日本に帰ってきてしまったのだ。


 僕の旅も終わってしまった……。
 満足感と喪失感が同じくらいの勢いで押し寄せてきて、何を想えばいいのか自分でもわからない。

 ――とりあえず、無事に日本に帰ってこれたことを感謝しよう……。


 世界一周これにて完結。
 ところが、旅は終わったはずなのに、本当に最後の最後にビッグなサプライズが待ち受けていた。
 税関を通過し、ゲートをくぐってウロウロしていると、横から声を掛けられた。

「○○さん、お帰りなさい」

 ――えっ、何? …………!!!

「えっ、あれっ、なんでっ、なんでここにいるの!?」

 振り向くとそこにはヨルダンで出会い、イスラエルを一緒に旅したP君が立っていた。

「いや、お出迎えに来ました。たぶんこの便だと思ったので」

 P君は僕と同じく世界一周をしていたバックパッカーで、僕より5日早く1月3日に帰国していた。彼の帰国報告のメールに僕が「こちらも8日の夜8時には成田です」と返信したのを見て、わざわざ成田まで出迎えにきてくれたのだ。

 うれしい! めっちゃうれしい!

 出迎えがあるなんて微塵も思っていなかったので、驚きとうれしさで彼になんとお礼を言っていいのかわからなかった。

 とりあえず空港のレストランにいってみたのだけれど、もうほとんどの店が閉まっている。あわててまだ開いている店にかけこんだ。
 帰国後一発目の食事はビールにポテト。これが日本での最初の食事になるとは予想していなかったけれど、こんなサプライズが待っていることはもっと予想していなかった。

 中東での思い出を話し、世界の思い出を話し、あっという間に時間がすぎて店は閉店の時間になってしまった。
 今日は千葉の親戚の家に泊まる予定になっていた。空港から千葉駅までP君と一緒に行き、そこで再会を約束してお別れした。

 P君が出迎えに来てくれたことで、これで本当に世界一周が終了したんだなと実感できた。最後の最後に最高のしめくくりを用意してくれたP君、本当に本当にありがとう。あの時はあまりの驚きで何を言っていいかわからなかったけれど、すごーくすごーく嬉しかったよ。



左がP君。旅中、いつ脱ごうか迷っていた虎のマスク、ついにここで脱ぎます(川田に脱がさせました)。名前はとりあえずタイガーのままで。


 千葉の親戚の家に着いたのは深夜の12時半。おじさんが駅まで迎えにきてくれていて、家に帰るとビールと日本食を出してもらった。やっぱり日本のご飯と味噌汁は美味い!






 飯を食べ終わると、部屋にはもう布団の準備ができていた。
 もう一昨日からずっと寝ていない。40時間以上寝てなくて疲れてはいるはずなのに、飯を食ったあとも興奮してなかなか眠りにつけなかった。バックパックを広げて荷物を取り出し、各国で買ったお土産と1年間つけた日記を見返しながら余韻にひたった。
 結局、床についたのは午前4時前だった。畳の部屋のフワフワの布団で1年ぶりの日本での就寝。目を閉じるといろいろな顔がまぶたに浮かんできた。


 いったい僕はいつ眠りにおちたのだろう。
 世界一周の余韻に浸りながら幸せな気分で眠っていた僕は、きっと気持ち悪いほどニヤけ顔をしていたはずだ。

 世界一周最高だったぜ!




                     《お礼》
 世界一周中、本当に多くの方々にお世話になりました。現地人、旅人、日本にいる家族、友達……。そしてつまらないグログにここまでお付き合いをいただいた読者の皆様、本当に有難うございました。お蔭様で無事に旅を終えることができ、今は感謝の気持ちと充実感でいっぱいです。

 このブログは当初、最初に一緒に旅をすることになっていた山田との共同HPのカテゴリーのひとつとして進めていましたが、途中で2人が独自のルートをとったためHPの更新が困難になり、このブログだけ独立して更新していくことになりました。
 コメントを受け付けず、自分の顔や名前をふせていたのは「好き勝手に書きたい」というわがままで、読者の方や旅人の方には本当に失礼をしたと思います。

 今後も番外編として「日本帰国編」を書いていこうと思っていますので、興味のある方はひきつづきご覧いただければ幸いです。
 末筆ではありますが、このブログ作成に始動当初協力してくれたamaimo君には日本の仕事が忙しいなかずいぶんとお世話になりました。有難うございました。


タイガー


author:tiger, category:Macau, 18:55
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