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ザンベジ川でラフティングに初挑戦!
日本を出発してから318日目
ただいま32カ国目
ザンビアのリビングストーンにいます


 今日はラフティングに初挑戦した。

 今ここでブログを書いているということで、とりあえず命は無事だったのだけれど、最初は初挑戦でいきなりこんなレベルの高いところ、本当に大丈夫かと心配だった。
 でもここは島根県出身のマキさんの言葉を信じた。そして、信じた結果、大正解だった。

 思えば、僕の旅はほとんどの初挑戦が世界の本場といわれる場所で行われている。
 スキューバーダイビングがエジプトの紅海。シュノーケリングも世界で有数の透明度をほこるメキシコのコスメル島。サルサはメキシコ、キューバで踊ったし、今回のラフティングも世界的に有名なザンベジ川。本当に贅沢な経験をさせてもらっている。

 ツアーは人数が集まらないと出発できないらしい。昨日の時点では微妙だったのだけれど、今日の朝になって人数が集まり、急いで準備をして参加することになった。
 半日ツアーで110ドル。ちょっと高いが、せっかくなのでここでは気にせず使ってしまおう。


公園の入り口でゼブラ発見。


カヤック組のマキさんとTさん。

 コースは昨日見たバンジージャンプの橋のやや上流からスタートして全部で10個のポイント(激流)を通過する半日コースだ。場所としてはビクトリアの滝のやや下流ということになる。

 今回の参加者は僕のほかに欧米人カップルが1組の3人で、それにガイド兼舵取りのスティーブが加わり、計4人でボートに乗り込む。
 ラフティングは安全には細心の注意がほどこされているが、それでも自然を相手にした危険なスポーツ。ガイドの他にセーフティカヤックが一人、補助としてついていなくてはならない。
 これはカヤックに乗ってラフティングボートの近くをついてまわる役目で、今回はニュージーランド人のニックが務めてくれることになった。


ラフティング初挑戦!

 心強いことに、マキさんもカヤックで僕らのボートの周りをついてまわってくれるという。おまけに写真も撮れたら撮ってくれるそうだ。(別に一人カメラマンはいたけれど、めちゃめちゃ高いのでとても買えない)
 
 ラフティングの最中はもちろんカメラなんて撮れない。ヘルメットに救命胴衣をつけて、素足でボートに乗り込むと、ろくにオールの持ち方もわからないままボートは出発してしまった。

 目の前には早くも第1ラピッド(激流)が待ち構えている。この流れはレベル4で、しょっぱなからかなり高度な流れだ(レベルは全部で5段階)。もう、それこそ見ているだけでおっかない。
 こちらが準備をしている間に小柄なマキさんはスイスイと急流を乗り越えていった。水の流れがうねり、ボートの何倍もある白い波の壁が自分の目の前に立ちはだかっているというのに、ものともしない。さすがだ。

 こちらはというと、てんやわんやの大騒ぎ。
 激流に突入する前は一気にオールを漕いで、激流に突入する寸前でボートの淵のロープを持って伏せるのだけれど、あまりにも流れが急すぎてどうしていいやらわからない。



 激流に乗った瞬間からはもう神頼みみたいな状況だった。なんとか転覆することもなく、岩にぶち当たることもなく、無事に普通の流れに戻れると、ほっと胸をなでおろした。
 
 うーん、やっぱりちょっとおっかない。



 つづいて休む間もなく第2ラピッド。これは最初よりは勝手がわかっていて、激流に入ったあともしっかりボートの先端を見ながら波乗りを楽しむことができた。

 うーん、なんだか楽しくなってきた気がする。




 第3ラピッド、第4ラピッドとつづくうちに、恐怖はまったくなくなり、楽しくてヤバくなってきた。そしてむかえるは第5ラピッド。

 ここは本当にヤバかった。激流に入ったとたん、波の白い壁が映画館のスクリーンのように目の前に現れて、ボートの前にたちはだかる。
 もう逃げ場はない。ボートはそのなかをつっきって上下動しながらもなんとか転覆せずにすんだものの、激流を抜けてからもしばらく興奮がおさまらなかった。
 この激流は本当にヤバいし、それが本当に楽しくてヤバい。








これはカヤック



 このあとはボート下りならぬ、「自分下り」というのもあった。ボートから飛び降り、激流のなかに自分の身体ごと入っていくのだ。
 この川は水深が深いので左右の岩にさえ気をつけていればいいし、救命胴衣がしっかししているのでおぼれることはない。おまけに何かあったときにはセーフティカヤックのニックが近くにいてくれる。
 これは本当に気持ちがよかった。自分が激流に飲み込まれるという経験ができたのもよかったし、救命胴衣を着て流される人の気持ちになれたのもよかった。





 さらに川下りは続き、いよいよ最難関の第9ラピッドまでたどりついた。もうここまでくれば気分は楽しいだけだった。もっと急流を、もっと激流をと思っていたのだけれど、ここの激流は激流すぎた。

 激流に入ったとたん、今までにないほどボートが上下に揺れ、波を乗り越えられないで舳先から反対向きにボートが転覆してしまった。

 生命の危機!!!!

「ボートから放りだされそうになっても、ボートの脇のロープはしっかり握っておくように」
 そう言われたことだけをたよりに、必死でロープを握り締める。

 鼻から口から水が入り、ボートが裏返しになったものだからボートの下に入り込んでしまって息ができない。
 慌ててロープをたぐりよせて水面から顔を出すと、ガイドのスティーブがボートの上に乗って、僕を裏返しになったボートの上にひきずりあげてくれた。
 裏返しになったボートはひとりではなかなかひっくり返せない。二人の体重をかけてボートをひっくり返すと、這うようにしてボートによじのぼった。

 欧米人カップルの姿は見当たらない。よく探すと、ずっと下流のほうでセーフティカヤックのニックとマキさんに救助されていた。彼らはロープから手を離してしまったようだ。

 あとで聞くと、ここは転覆させる場所なのだという。とんだハプニングはラフティング最大のドキドキイベントだったのだ。
 それにしても、ここの激流はすごかった。ボートが転覆したと同時にガイドのスティーブが持っていた巨大な木製オールは半分に折れ、スティーブはヒザと手の甲に怪我を負ってしまった。
 幸い軽傷で済んだようだが、それでもコースは自然が作り出したものなので何が起こるかわからない。
 楽しいばかりのラフティングも最後にちょっと危険を感じることができた。でもやっぱり、それを含めて楽しかった。

 今回は半日ツアーなので、このあと第10ラピッドを乗り越えてツアー終了。1日ツアーだとこのあとラピッドは23まで続くそうだ。


 ――うう、もったいない。せっかくだから第23ラピッドまでやりたかった。

 結局ラフティング自体は2時間ちょっとかかったけれど、ぜんぜん飽きるということがなかった。
 この先機会があれば、またラフティングに挑戦してみたい。けれど、正直やるんなら、やっぱりこのザンベジ川でやってみたい。
 それほどすごい激流だったし、僕が驚いたのは激流越えもさることながら、その景観。流れのゆるやかなところで見渡せる景色は本当に最高だった。





 みなさんも機会があれば是非ザンベジ川でラフティングを! 大丈夫、初心者でもできます!

 今日の夜はマキさんにこれまでの競技者生活について、詳しく話を聞いた。
 世界的にどの地域が盛んで、日本にはどれくらいの競技者がいるのか。日本の競技者はどのように生計をたてていて、実際に費用はどのくらいかかるのか。そしてマキさんはそのなかでどうやって生きてきたのか……。

 本当に興味深い話だった。ここでは長くなるので書くことはしないけれど、自分でももう少し勉強してみようと思う。

 僕にラフティングをすすめてくれたマキさんには本当に感謝。マキさんがいなければこの地でラフティングをすることは多分なかったはずだ。これも旅の偶然の出会いがもたらした幸運だ。

 頑張れ、マキさん! 同じ島根県出身者として応援しています!


疲れたので、今日の夕食は豪華にステーキを自炊。

※写真提供/MAKI ASADA
 



 
author:tiger, category:Zambia, 19:12
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