日本を出発してから295日目
ただいま30カ国目
タンザニアのダカワにいます
今日は昨日の教訓を生かして5時半起き、6時にはチャリンコに乗って農場に向かった。やっぱり日が出てからだと作業にならない。涼しくて気持ちのいい間に終わらせなければ。
というわけで、昨日の種まきの続きをやったのだけど、要領を得たことと涼しかったことで作業ははかどり、昨日の3倍くらいの面積の種まきが終わった。これで全体の4分の1。なんとかやりとおせそうな感じだ。
お昼に作業を終わらせると、そこから村井さんに付き合ってもらい、マサイマーケットに行くことにした。
マサイマーケットというのは週に1度、村から20分くらいの場所で行われているマーケットで、マサイ族ばかりが店を出しているわけではないのだけれど、かなり多くの出店がでて日用品を売っている。
会場に行く途中、チャリンコがパンクしてしまった。ここの土地はトゲのある植物が多いので本当によくパンクする。僕がここに来てからも寺尾さんのチャリンコが2度パンクしているが、村井さんが自分でチョチョイと直していた。
パンクを自分で直すなんて日本にいるときは考えたこともなかったけれど、チューブの切れっぱしとナイフ、それに接着剤さえあれば簡単に直せる。日本は便利すぎるから麻痺してしまっているけど、日常生活のなかで自分でできることって、もっといっぱいあるんだろうなあ。
パンクしてガタガタいう自転車を無理やり漕いで、マサイマーケットに着いたときにはフラフラだった。本当に僕は体力がない。北米でのトレッキングはそんなにたいしたことなかったのになあ……。
マサイマーケットにつくと、まずサトウキビを買ってみた。皮がはいであり、一口サイズになっているものをクチャクチャすると甘い汁が出てきてうまい。疲れた身体にはなおさらうまい。これが100シリング(10円)。
次に帽子屋にいって帽子を探した。これまでの旅で帽子は2つ購入していたのだけれど、アメリカ、ハンガリーでそれぞれなくしていた。寿命はそれぞれ1ヶ月と半月。大事なもの以外は本当にいいかげんに扱っているので、すぐになくしてしまう。ほんと、僕はいい加減だ。
というわけで、ここでは1000タンザニアシリング(100円)で黒いキャップを購入。これで明日からの農作業は少しは楽になるだろう。
帽子を探しているうちに村井さんとはぐれてしまった。探しても見つからないので、とりあえずそこいらでビールを頼む。暑いときはビールにかぎる。
これは村井さんには内緒。このブログを読んでバレてしまったら、ごめんなさい(ちゃんと探していたんですよ)。ここでもビールを飲んでいるのはみんなマサイ族。やっぱこいつら金持ちだ。
マサイ族はめずらしい日本人の来客に興味津々という感じ。スワヒリ語の応酬に笑顔で返す。この旅で学んだこと。「笑顔は万国共通だ」。
ビールを飲み終わり、ほどなく村井さんを見つけると家に帰ることになったのだが、パンクしているチャリンコとほろ酔い加減、それにアフリカの猛暑がくわわってヘロヘロどころかベロベロになってしまった。
それにしてもここは暑い。暑さとハマダラ蚊さえいなければ最高の場所なのにと思う。そろそろ雨季のはずなんだけど、まだかなあ……。