日本を出発してから284日目
ただいま30カ国目
タンザニアのダルエスサラームにいます
ダルエスサラームに帰ってきた。午前中のフェリーに乗って1時には前回泊まった「YWCA」にチェックインをすませた。
この町ですることといえば、町を歩くこと。今日も午後はあてもなく町をふらついた。郵便局でハガキを出す。店に行ってこの町で売られている日用品と物価を確認する。大衆食堂で現地料理を食う。宿の警備員と話をする。そんなところだ。
もっともっとコミュニケーションがとれると町を歩いていて楽しいのだけれど、残念ながら僕は言語能力に乏しい。しゃべれなくても旅じたいは何とかなってしまうし、同じ場所にそれほど長くいるわけではないので、ついついその土地の言語を覚えようとせず、片言の英語ですませようとしてしまうのだ。
これまで旅をして覚えた言語というと、一つもないのだけれど、それでも挨拶を中心に少しでも日常会話を覚えようとしたのは、スペイン語とアラビア語くらいのものだ。
スペイン語は南米、中米、カリブのほとんどの国でその国の言語になっている。特に南米は英語がほとんど通じないので旅をしていると嫌でもスペイン語を覚えてしまう。でも。スペイン語は発音がカタカナ読みでいいので楽だった。おまけにスペイン語は言葉の響きがいいので気に入っている。
「オラ!」(やあ!)
「グラシアス」(ありがとう)
「サルー!」(乾杯!)
うーん、なつかしい。
次にアラビア語。これはエジプト、モロッコ、中東で使った言語だけれど、アラビア文字はまったく意味不明。それでも数字の1から10くらいは値段を確認しないといけないので覚えた。見た目がわけわからないので拒否反応がでてくるが、アラビア語自体は文字の種類が少ないので簡単らしい。
「シュクラン」(ありがとう)
「アッサラーム」(こんにちは)
「マッサラーマ」(さようなら)
思い出すだけで暑くなってくる。モスクから流れるアザーンを思い出してしまう。
タンザニアはスワヒリ語だ。英語の話せる人は少ない。町を歩いていると、道行く人から何度もスワヒリ語で声をかけられるので、覚えておくと便利な言葉もある。
「アサンテ」(ありがとう)
「ジャンボ!」(やあ!)
「ハバリ」(調子はどう)
「ンズリ」(元気です)
日本人がスワヒリ語で返すと、とても喜んでくれる。言語というのは大事だなあと改めて思う。僕もひとつくらい日本語以外の言語をマスターして、現地人と深い内容まで話し込んでみたいものだ。
明日は朝から市場にいってみよう。ザンジバルに行く前に一度サンダルを買いにいった場所だ。あそこはアフリカが凝縮されたような場所だ。また新しい発見ができるかもしれない。