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ベルリンのホームパーティ
日本を出発してから266日目
ただいま26カ国目
ドイツのベルリンにいます


 バスは午前5時にベルリンのバスターミナルに着いた。てっきり一人だと思っていたバス車内には日本人がいて、しかもその日本人は3ヶ月半前にバルセロナのユースホテルで同じドミトリーに泊まっていたRちゃんだった。

 スペインに語学留学にきているRちゃんはちょうどヨーロッパを短期旅行中で、同じ語学学校のブラジル人女性と2人で旅をしているのだという。連れのブラジル人女性はお嬢様育ちでわがままなところがあり、この旅ではかなり手こずっているようだった。

 とりあえず地下鉄で途中の駅まで行って別れると、あらかじめあたりをつけておいたユースホステルに向かった。
「A&Oホステル」はドミトリーが1泊10ユーロ。ドイツにしてはかなり安い。宿に着いたのは8時だったが、チェックインは2時までできないというので仕方なくロビーのソファで仮眠をとった。

 今回ベルリンに来たのにはわけがあった。本当は来る予定はなかったのだけれど、4月に中米のグアテマラであったドイツ人女性、ナディアから少し前にメールが入り、まだ旅をつづけていて、もしヨーロッパに来る機会があったら、ぜひベルリンに遊びにきてくれと連絡があったからだ。
 ベルリンにそこまで行きたかったわけではなかったのだけれど、僕のことを覚えていてくれ、誘ってくれたことが嬉しくて足を伸ばすことにしたのだ。

 午後2時に宿で待ち合わせをすると、彼女は15分遅れてやってきた。顔をみるとすぐに彼女とわかった。4ヶ月ぶりの再会を喜びあう。今日は夕方まで空いているらしく、そのままベルリンの町を案内してもらうことになった。
 さすがに現地人がいると違う。列車、地下鉄、路線バス共通の1日券を購入すると(6・1ユーロ)、たくみにそれらの交通手段を使って、半日でベルリンの見所をまわってくれた。
 
 ベルリン大聖堂、ペルガモン博物館、シナゴーグ、ドイツ連邦議会議事堂、ブランデルブルク門、テレビ塔、ベルリン動物園、そしてベルリンの壁……。
 建物の中に入ることはなかったが、そこまで入りたいものはなかったので、外観と町の雰囲気を楽しめて満足だった。


テレビ塔






ベルリン大聖堂


ペルガモン博物館






ドイツ連邦議会議事堂


ベルリン動物園


カイザーウィルヘレム




東西ベルリンの国境線をまたぐ。ここにベルリンの壁があった。


ベルリンの壁の一部。

 午後7時にナディアと別れると宿に戻り、ヨーロッパで何度か会っている日本人旅人、ジン君と再会した。
 彼とは1週間くらい前にプラハで別れていたのだが、僕がベルリンにいる時期に自分もベルリンにいるから、できたら再会しようということになっていた。
 彼にはドイツ在住の友達がいて、そこに今居候しているのだという。今日はその家でホームパーティがあるのでこないかと誘ってくれた。
 彼の友達とは会ったこともないのにいいのかと聞くと、「そんなんぜんぜん大丈夫。ざっくばらんな会だから」という。
 ドイツのホームパーティがどんなものかも知りたかったし、ちょっと面白そうだったのでおじゃますることにした。
 
 ジン君の友達はSちゃんといい、家はかなり広い。これで家賃が月3万というのだから驚きだ。彼女はここベルリンでデザイナーの仕事をしているらしい。
 8時半に家に行ったときにはまだお客は僕ら2人しかいなかった。それが時間がたつにつれ、ぞくぞくと増えてくる。いろんな人間が出たり入ったりしているのでよくわからなかったが、気がつけば家には10人以上の客がいた。男も女もみんな気さくで、英語のあまり話せない僕にもフレンドリーに話しかけてくれた。
 ドイツ人、フランス人、韓国人、日本人……。とりあえず国籍がわからないがいろんな国の人間がいるみたいだ。Sちゃんの友達だけでなく、Sちゃんの友達の友達も家に来ているので、もうなにがなにやらわからない。


最初はこんなかんじ。


しだいにこんな感じに。


嬉しい夜食、おにぎり。

 ピザを家で焼いて、みんなで酒を飲む。Sちゃんの友人のDJが音楽を巧みに操り、その曲にあわせて部屋のなかでみんな楽しそうに踊っている。
 ドイツ在住中のSちゃんも、同じくドイツ在住中のSちゃんの日本人友達もノリノリでビールやワインを飲みながら踊っていた。

 さすがだなあ……。

 そう思いながらも、その空気に入っていくにはやはり抵抗があった。それは僕が日本人だからだろうか。
 みんなでわいわいすることは好きだけれど、その国の文化が身体に染み付くまでには時間が必要なのかもしれない。

 当たり前のようにみんなマリファナを吸っている。それをまわす。ビールもまわす。で、踊る。抱擁する……。彼らはみんな楽しそう、日本とは違って本当に自由だ。

 この文化を拒否するつもりも、否定するつもりも全くないけれど、ずっと日本で育ってきた僕からすれば、同じ日本人の女性がそれをやっている姿を見て何を思ったかというと、正直ひいてしまった。
 彼女たちはこのノリについていけているからこそ、ここベルリンで生活できるんだろうとも思ったけれど。

 
 だんだん人数が減りながら、結局この会は朝6時頃までつづいたという。いつもだいたいそんな感じらしい。
 僕はといえば、3時半くらいにおいとまして宿に帰って寝たのだけれど、年齢とか性格とかじゃなく、この文化のギャップに面食らった夜だった。



 
author:tiger, category:Germany, 10:04
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