日本を出発してから216日目
ただいま17カ国目
シリアのハマにいます
朝8時半。僕を乗せたバスはトリポリに向かった。宿主のトニーとその家族、シカラ少年、リタ、ヘンド、ラーニン……。
たった2日でいろいろな人にお世話になった町、ブシャーレ。レバノン杉だけが目的で来た町で、こんなにも出会いがあるなんて。
バスの車窓からブシャーレの町を眺めながら、この町にこれたことに感謝した。もう一度来たいな、この町に。
今日の予定はまずトリポリに行き、ハムス(シリア)行きのバスで国境を越える。ハムスについたらすぐに乗り換えてハマに移動し、その日のうちにハマを観光するはずだった。
はずだった、ということはつまり予定どおりにいかなかったのだが、これが結構やっかいで、おかげでタフな僕もかなり疲れた。
原因は一昨日テレビで見たテロの影響で、北の国境が封鎖されていたからだ。トリポリからハムス行きのバスは運行しておらず、トリポリからいったんベイルートまで戻り、そこからダマスカスに移動しなければならない。
つまり、ここまで来た道を引き返し、ダマスカスからハマを目指さなければならなくなったのだ。
ブシャーレ→トリポリ(バス)
トリポリ→ベイルート(バス)
ベイルート→ダマスカス(バス) ※途中で国境越え手続き
ダマスカス→ハマ行きバスターミナル(タクシー)
バスターミナル→ハムス(バス)
ハムス→ハマ(ミニバス)
ハマ→宿(タクシー)
これが本日の移動。6回乗り換えて、ハマの宿に着いたがのは夜中の11時半を過ぎていた。
レバノン・シリアボーダーがかなり混んでいたことと、ハマ行きのバスに乗ったのに突然ハムスで降ろされ、ミニバスに乗り換えさせられたことでさらに時間をくってしまった。
唯一の救いは、ダマスカスからバスターミナルまでの移動で親切なシリア人男性がタクシー料金をおごってくれたこと、ハマ行きバスの休憩所でたまたまそのシリア人と再会し、そこでまたアイスクリームをおごってもらったことだった。
彼には悪いことをしてしまった。「お金がないからタクシーには乗れない」と言ってしまったせいで、気を遣わせてしまったらしい。
何はともあれ今日中にハマには到着した。調べておいた「カイロホテル」で一番安いルーフ(屋上、360円)に寝床を取ると、早々に眠りについた。
ああ、今日は疲れた。