RSS | ATOM | SEARCH
死海で新聞を読む
日本を出発してから208日目
ただいま15カ国目
イスラエルのエルサレムにいます


 中東で1番行きたかった場所。それはエルサレムでもなく、カッパドキアでもなく、ぺトラ遺跡でもない。それは死海だ。

 学生時代、教科書で新聞を読みながら浮かんでいる写真を見て、どうにも気になって仕方なかった。ここ行けたら面白いだろうなあ。
 そのときは行けるなんてこれっぽちも思っていなかったのだけれど、それが今日、現実のものとなる。

 死海はヨルダン側からでもいける。ほとんどの旅行者がヨルダン側から死海に行っているのだけれど、イスラエル側とヨルダン側の両方行った人に聞いてみると、イスラエル側のほうが断然いいらしい。
 これはイスラエル側から行くしかない。今一緒に動いているS君もイスラエル側に行くことに最初から乗り気だったので、それならせっかくだからとイスラエル側を選択したのだ。

 バスに乗って1時間、エルサレムから南に1時間ほどくだったところにあるエンゲティという町に死海はある。タダで入れるパブリックビーチに最初は行ったのだけれど、なんかしょぼい。これは話に聞くヨルダン側とあまり変わらないのではないだろうか。
 S君と相談。実は、そこから車で10分の場所にはプールや泥パックの施設もととのった有料の「エンゲティ・スパ」という場所があるらしい。入場料は48シュケル(1400円)。痛い出費だけれど、せっかくここまで来たのだからと、その施設に行ってみることにした。

「エンゲティ・スパ」はまさに観光客用のリゾート施設だった。
 死海までは施設から車がでていて、施設にはシャワー、泥パック、プール、温泉まである。料金を支払いロッカーで着替えると、まずはメインの死海へ行ってみることにした。



 死海では欧米人を中心に50人ほどの観光客が水にたわむれていた。みんな浮いている。でもそれがどんな感じで浮いているのかはわからない。一応海水なら浮く。紅海だってそうだったからだ。



 ウキウキしながら死海に向かう途中、アクシデント発生。塩でかたまった地面を歩いている途中につまずいて右足親指を負傷してしまったのだ。軽く流血している。
 やばい。死海はちょっとの傷でもかなりしみるらしい。肌の弱い人はほとんど入っていることもできないくらい塩分が濃いので、今日はヒゲもそらずに死海に備えていたのに……。ここで怪我してしまうとは。

 水に足を突っ込むと、し、しみる。やばいくらいにしみる。
 だからといって入らないで帰るなんてことできるわけないので、そこは我慢して水に入った。
 しばらく歩いてみたけれど、足がしみるだけで、これといって変わったところはない。水も透明、というか、ものすごく澄んでいる。
 ヘソのあたりまで水がきたところで、身体をかがめて足を上げてみた。
 すると……

 うっ、浮く!
 浮く! 浮く! 浮く!
 勝手に足があがっていって、思わず笑いがこみ上げてしまった。
 なんだこりゃ。うわ、おもろい。すごいすごい!



 足の痛みも忘れて、30過ぎのおっさんが子供のようにはしゃいでしまった。
 で、しばしその感激に浸ったあと、例のものを広げてみた。例のもの。それはもちろん新聞である。
 本当は日本のものがよかったのだけれど、それはないので現地のものを宿から持ってきていた。
 何もしないでも腰を引いても浮いていられるので、リクライニングシートを倒した感じで新聞が読める。本当に無理をしなくても新聞が読める。

 教科書の写真は嘘ではなかったのだ。
 感動……。

 とりあえず写真を何枚か撮ってもらったあと、S君と交代して新聞を渡す。S君入水。そして浮遊。

 あっはっは! うわっ、あっはっは!


S君です。

 もう笑うしかない。その気持ち、わかる!
 写真をとりあえず撮り終えて新聞を岸に置くと、沖のほうまでいってみた。
 足が届かない場所ではどうなるのか? それが次の疑問だった。腰を上げているより、立っているほうが当然浮力は小さくなる。これで立ったまま浮いていられたらすごい。足が地面から離れる……

 浮いた! 立ったまま浮いた!

 これはすごい。死海の塩分はこれほどまでにすごいのか。
 S君と二人してはしゃぎまくり、しばらくは何も忘れてただただ水と戯れていた。(戯れるといっても顔は水につけれない。目に水がはいると相当しみるからだ)

 15分くらい水につかっていると、足の親指意外に痛い場所がでてきた。チ○コの先とコウモ○の穴である。やはり皮膚の弱いところは染みてくるらしい。次第にその痛みは強くなり、足の親指どころではなくなった。
(念の為言っておくと、これは僕だけではないです。他の人もなってます。また、別にそのあたりを酷使しているわけでもないです)

 やばい、もう出よう。水から出て軽くシャワーを浴びると、死海沿いの岸で塩岩を見てまわった。塩が珊瑚のように岸辺で固まっている。まるでクリスタルのようだ。
 しばらくその景色を楽しんだあと、落ちていた塩の塊をいくつか失敬して施設に戻った。





 施設に戻ってからは、もうバカンス。今日はいいだろうと、ちょっと高めのビールを頼み、プールサイドでS君と乾杯! しばらく休んでから泥パックをしにいき、最後は温泉に入って旅の疲れを流した。









 気がつけば夕方5時。本当はこのあと、別の町に行く予定だったけれど、あまりに楽しくて時間の経つのを忘れてしまった。
 帰りにお土産用の泥パックとお風呂で使える「死海の塩」を購入。今日ばかりは旅人ではなく、旅行者だった。

 死海、バンザイ! 入場料1400円。全然高くない出費だった。


あまりに楽しくてちょっと素顔公開。

※ちなみに今日からミクシィ始めました。これで僕もようやく現代人の仲間入りです。現在マイミク募集中です。
author:tiger, category:Israel, 21:00
-, -, - -