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アンマンへサーメルに会いに行く
日本を出発してから203日目
ただいま14カ国目
ヨルダンのアンマンにいます


 昨日ぺトラに着いてすぐに遺跡を見ると、今日の早朝には早くもアンマン行きのバスに乗って移動した。
 エジプトですっかりのんびり癖がついていたので、この移動は結構おっくうではあったけれど、しっかり休んだぶん、ここは早回しでまわっていくことにしよう。

 アンマンにつくと、まずは「クリフホテル」を探すことにした。クリフホテルは有名な日本人宿なのだけれど、なぜそこまで有名なのか? それはそこにサーメルという有名な現地人スタッフがいるかららしい。

 サーメルについての詳しい情報もあまりなかったのだけれど、とりあえず、「行ってみればわかる。サーメルはすごくいい人だから」という旅仲間の情報を信じてその宿に向かうことにしたのだ。

 宿を探し入ってみると、団らん室の壁に貼り紙がしてあった。

「サーメル移籍。KODAホテルへ」

 貼り紙にはKODAホテルの地図が書いてあり、どうやらすでにそのホテルに移籍したらしい。
 サーメルという人物に会わないと意味がないので、その地図をたよりにKODAホテルを探したのだが、暑い中近くの現地人に場所を聞きながら1時間探しても見つからない。

 仕方なくもう一度クリフホテルに戻ったのだが、ホテルの入り口にいた男性が僕とS君を親切に宿に迎えてくれた。
 その対応があまりにも親切なので、ひょっとしたらと思い聞いてみた。

「What is your name?」
「Samer(サーメル)」

 サ、サーメル! 鼻ひげを生やし、眼鏡をかけ、帽子をかぶっている細身の男性。彼こそがサーメルだった。

「サーメル、今僕らはあなたを探して町を歩いていたんだよ」
「おー、ごめんなさい」

 移籍したかと思っていたのは貼り紙の説明の不十分さと、こちらの早合点が原因だった。
 サーメルは9月いっぱいでこの宿をやめ、ここから歩いて3分の近くの宿に移籍するらしい。情報ノートによると、これまでサーメルはクリフホテルで14年間働いていたのだが、オーナーがかなり嫌な人物で、サーメルをこき使ってばかりいるという。
 なんとか自分で自由に運営できる日本人宿を作りたい。月2万円という安月給で働いているので、オーナーになるのは無理だけれど、今度雇われる宿では自分が中心の運営をしていけるらしいのだ。

 部屋に入り、団らん室でくつろいでいると、サーメルが一緒にメシを食いにいかないかと誘ってくれた。
 せっかくなので近くの食堂に行き、現地料理を食べていると、サーメルが支払いを済ませてきてくれた。

「いくらだった?」
「いや、いいいい、大丈夫」
「いや、待ってよ、そういうわけにはいかないよ」
「ほんと、大丈夫だから」

 適当にお金を渡そうとしても、断固として受け取ろうとしない。金額をきいても教えてくれない。

 宿に戻るとネスカフェを入れてくれた。どうもこのネスカフェもサーメルが自分で買って宿泊者にふるまっているらしい。
 サーメルはいい人と聞いていたけど、宿にきてさっそく、そのいい人ぶりに触れてしまった。
 旅友達が勧めてくるのもわかる。こんな宿の管理人、見たことがない。昼飯をごちそうになったぶんは、滞在中に何かで返そう。S君と相談して、なんとかサーメルに喜んでもらえる手立てを考えることにした。





 サーメルについてはまだ色々書きたいので、明日のブログで。元編集者としては、彼で1冊本が作りたい、そう思わせるほどサーメルはすばらしい人物です。


今日の夕食。「イラキ食堂」

 
author:tiger, category:Jordan, 08:10
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