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日本人沈没宿「サファリ」
日本を出発してから164日目
ただいま13カ国目
エジプトのカイロにいます


 昨夜はこの旅初の韓国人宿に泊まった。深夜4時半就寝だったが、8時半には目が覚めて居間に行くと、キンさんが朝食の準備をしてくれていた。たぶん昨夜はキンさんもほとんど寝ていないだろう。早くから申し訳ない。

 白米と韓国風味噌汁にキムチ、カクテキ、焼魚。これにキンさんの愛情がくわわり、キンさん家族と話をしながら食べられれば言うことなし。最高に贅沢な朝食だった。

 朝食が終わるとキンさんが一緒にアタバに行かないかと言う。とくにやることはなかったので、「お願いします」といって町に出た。
 キンさんは自分の用事を5分ほどで片付けると、僕のために市場をいろいろと案内してくれた。
「これは2ポンドくらい、でも最初はふっかけてくるから注意して!」
 と親切に教えてくれる。途中でジュースをおごってもらい、おまけに交通費まで出してもらった。



 宿に戻ると、ちょっと休んでから移動を開始。これほどよくしてもらったので、もう何泊かしてもいいかなと思ったのだけれど、別の宿にモロッコで一緒だったヒロシ君を待たしていたので、残念だけれど宿を出ることにした。
 キンさんは次に行く宿の場所を丁寧に教えてくれ、危ないからと腰に巻くタイプの貴重品入れをくれた。こんなに親切にしてもらっていいのだろうか。異国で受けたあまりの親切ぶりに涙が出そうになってしまった(でも、泣いてはいないよ。この旅で泣いたのはクスコの1回だけ)。

 荷物をもって20分ほど歩いたところに目指す日本人宿があった。この宿はブラジルのリオで会った国ハンター(現在140カ国突破)のT君イチオシの宿で、世界3大日本人宿のひとつだという(どういう基準でそうなったのかは微妙だけど)。
 どうせカイロでプチ沈没する予定だったし、せっかくだから行ってみたいなと思って、ヒロシ君にも紹介したのだ。

 宿は雑居ビルの5階にある。5階といっても、こちらは日本でいう1階が0階になるので実質6階。もちろんエレベーターなんてついていないから歩いて登らなければならない。
 ベッドが空いてなかったらどうしようかと思っていたのだけれど、運良くベッドが空いていた。ドミトリーに通され、1泊の料金を聞くと、なんと11ポンド。日本円で220円くらいだ。これは今回の旅で1番安い。
 とりあえず団らん部屋に行ってみたのだけれど、漫画や文庫本が充実しており、情報ノートも地域別にわけてファイルされている。
 宿の管理人のアブドさんはアブドーラ・ザ・ブッチャーを思い出させる風貌で(髪はある)、めちゃめちゃ親切。日本語も話せるのですごく楽チンだ。

 団らん部屋には何人かの日本人がいた。聞くところによると、1年半の重鎮Nさんを筆頭に、半年、1ヶ月半と長期滞在者が多い。1番短い人でも1週間くらいは滞在しているらしい。これが「沈没宿」と言われる所以だろうか。
 でも正直、最初だからかもしれないけど、この空間には戸惑った。以前ブエノスアイレスの「日本旅館」に行ったときもそうだったけれど、沈没宿では長期滞在者のコミュニティがすでに出来上がっていて、新参者はなかなか溶け込めないのではないかと思ったからだ。

 8時半にヒロシ君が1泊2日の砂漠ツアーを終えて帰ってきた。知り合いに会えたことで一気に安堵感が増す。一緒に外に飯を食いに行って話してみると、やっぱり彼も同じような感想をこの宿にもったらしかった。


今日の夕飯はエジプト名物、コシャリ。これで2ポンド(40円)。

 夜中1時就寝。いい時間なのに団らん部屋にはまだ多くの日本人が酒を飲みながら話をしていた。ちょっと居づらい空間ではあるけれど、もうちょっとここに居てみよう。世界3大日本人宿がどんなものか、もう少し様子をみてみないと分からないような気がしたからだ。



author:tiger, category:Egypt, 21:50
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