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カイロ空港で会った韓国人女性
日本を出発してから163日目
ただいま13カ国目
エジプトのカイロにいます


 本日はいよいよスペイン脱出。いろいろと面白いことがあったバルセロナだったけど、この物価から逃れられることはちょっと嬉しい。

 夕方まで宿でうだうだし、夕方の4時に宿を出発。午後8時頃離陸した飛行機は深夜1時頃にエジプトの首都カイロに到着した。
 もう時間も遅いので、今夜はここで一夜をあかす予定。空港内を歩いてみたのだけれど、適当な寝場所がない。仕方がないので読書でもしようかと思っていたら、アジア人ぽいおばさんから声を掛けられた。

「アーユーコリアン?」
「ノー、ジャパニーズ」

 彼女はカイロで韓国人宿を経営しているらしく、今日の深夜の便でロシアから到着する韓国人を空港まで迎えにきたのだという。
 なかなか飛行機がこないので、2人で長話を始めてしまったのだけれど、エジプトにはどれくらいいるのか? 予算はどれくらいなのか? と、たてつづけてに質問された。

「メイビー、ワンマンス。メイビー、300ダラーズ」

 適当に答えると、その予算に同情したらしく、とても親身になってくれた。同じアジア人ということで親近感もあり、とても感じのいい人だったので、

「今日、そちらに泊めてもらうことってできますか?」

 と聞いてみた。

「朝食付きで1泊10ドルだけど大丈夫?」

 うーん、ちょっと高い(スペインに比べれば激安だけど、300円くらいのところに泊ろうと思っていたので)。泊れない金額ではないけれど、最近金を使いすぎていたので、残念ながら断わることにした。
 そのあとも彼女は僕のことを心配してくれ、よく使うアラビア語を教えてくれたり、エジプト人はぼってこようとするから気をつけろといって、街中の本当の物価を教えてくれたりする。
 その見返りを求めないあまりの親切さに、しだいに心が動かされていった。

「あのー、10ドルでいいんで今日泊めてもらえますか?」

 彼女は少し驚いて、

「ええっ、大丈夫? じゃあ、ここから新市街までの交通費はいいわ」

 と答えてくれた。ここから新市街までは、タクシーを値切っても、700円くらいは取られる。多分、結構痛い出費だろう。今までなら、そこで「儲かった」と思ったはず。でも、そういう気持ちは生まれなかった。どちらかというと、「悪いなあ」という感じだった。

 結局2時間空港で待っていたのだけれど、ロシアからの便で韓国人は来なかった。午前3時すぎにあきらめ、2人で乗り合いタクシーを捕まえ宿に戻る。運良く乗り合いタクシーが捕まえられたとはいえ400円分は彼女が全額払ってくれた。(400円はカイロではけっこうでかい)


キンさん。本当にいい人。

 午前4時に宿に到着。こんな時間にもかかわらず、彼女は「お腹すいたでしょ」と言って、味噌汁とキムチ、それに白いご飯を出してくれた。もちろんタダ。彼女もそうとう疲れていただろうに……。
 久しぶりにアジアの白飯を頬張りキムチを食っていると、何だか実家を思い出してしまった。


うまい。そして温かい料理だった。

 寝る部屋はドミトリーとはいえ、誰もいない部屋をあてがってくれた。広い部屋に僕一人。この旅一番の広い個室で幸せな気持ちで眠りにつくことができた。



author:tiger, category:Egypt, 20:42
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