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初のアフリカ大陸、初のイスラム圏
日本を出発してから139日目
ただいま12カ国目
モロッコのタンジェにいます


今日一日はかなり疲れた。疲れ知らずとよく言われるけれど、確かにあまり疲れることがない。でも、今日一日は疲れた。昨日もけっこうハードだったけど、それより疲れた。

夜行バスは朝の6時半にアルヘシラスに到着。そのままフェリー乗場に行ってモロッコの港町タンジェまでのフェリーチケットを購入する。料金は36ユーロ(5800円)だった。
フェリーでの国境越えはこれが初めて。甲板に登って日の出を見ながらの出港はなかなかオツなものだった。


アルヘシラス港を出港

タンジェの街

フェリーは3時間半ほどでモロッコの観光都市タンジェに到着。すぐにフェズ行きのバスチケットを購入して荷物を預けたあと、タンジェ市内観光をした。(時差が2時間あります)

バスの出発まではあと3時間。途中でガイドらしきおっさんに勝手にガイドされそうになったけれど、そこはガツンと「金は払わないよ」と言って断った(ファッキンと連呼していたが、そこはおかまいなし)。親切な人ではあるんだけどね。
こちらでは旧市街のことを「メディナ」という。新市街と比べてもこちらのほうが昔の町並みや文化が残っていて面白いらしい。実際、市場は面白かった。ニワトリを大量に売っていたり、シルクの衣装や織物、香草や花などを売っていたりと、僕のもとめる市場がそこにあった。
すごーく、人間くさい。なんかイスラム圏なんだなあと感じさせられる市場だった。一昨日見たスペインの市場には圧勝していた。







さらに海岸に行ってみる。スペインとの国境にあたる海はどのようなものかと思っていたら、これが意外にきれいで驚いた。ところが肝心な女性がいない。やはりイスラム圏だけあって、肌を露出することをよしとしないお国柄なのだろう。正直、がっかりした。
それでも海岸には多くの若者たちがいて、いたるところでサッカーをやっていた。それがみんな上手い。とくに個人技にすぐれている。このまえの大会ではワールドカップにも出ていたし、身体能力からいっても、これからどんどん強くなっていく国かもしれない。
も、平日のこの時間にこれだけの若者がサッカーをして遊んでいるってどういうことだろう?





モロッコではお酒かわりにこのミントティーを飲む

今日の昼飯。

バスは12時15分にタンジェを出発、フェズの街を目指す。「地球の歩き方」には6時間で着くと書かれていたのに、結局着いたのは街も暗くなり始めた8時だった。
もちろん、まだ宿の予約はしていない。一応、安い宿の目星はつけてあるのだけれど、バスターミナルからはけっこう離れていて、しかも部屋数が少ないので空いているかどうかあやしい。
バスターミナルに明らかにガイド料を取ろうとしている輩がいた。嬉しそうに声をかけてきたので、ここはガイド料を取られても仕方ないことにして安宿を教えてもらうことにした。

彼に紹介してもらった宿は、バスターミナルから歩いて15分くらいの場所にあり、1泊シングル60DH(750円)とお手ごろだった。宿で休もうと思ったのだが、ガイドのオヤジはこれからハンマム(サウナ、風呂)に行こうと執拗に誘ってくる。ハンマムには行ってみたかったのでオッケーしたものの、どうやら今日のガイド料金をとったあげく、サハラ砂漠のツアーに参加させようという腹のようだ。
サハラ砂漠へはもちろん行くつもりだけれど、現地に行けばもっと安いツアーを見つけられるはず。どっか適当に切りのいいところで振り切らねば。。。。

ハンマムの雰囲気は異様だった。現地人しか行かないようなところだったこともあるだろうけど、イスラム色がかなり濃厚だった。
薄暗い中でおっさんたちが男に体を流してもらっている。なかにはマッサージしてもらっている人もいて、気持ち悪い。これはいつぞやテレビで見たことのあるトルコ風呂と同じ類のもののようだ。
ガイドのおっさんがしつこくマッサージしてもらえと言うので、いやいやではあったがマッサージを頼むことにした。相手は腹の出たハイレグパンツを履いた毛深いおっさん。最初は気持ち悪いだろうと思っていたのだけれど、このマッサージがなかなか気持ちいい。サウナの中のような場所でやるので、汗も出てきて体がほてってくる。疲れがしだいに取れてきたようだ。

が、ここから更なる疲れが溜まることとなる。
サウナを出る段となって、ここの入浴料がマッサージと貸しパンツ込みで65DHと言ってきた。これは高い。宿が60DHだから、それより高いことになる。
ちょっとむかついて、でもここがチャンスだと思い、ガイドのオヤジにかみついた。

「話が違うじゃないか、こんな高い金払えないよ」
ガイドのオヤジは困惑している様子だった。多分値段もその通りで、よかれと思ってやったことなのだろう。彼のなかでは日本人が金持ちだという認識ができあがっていたようだ。

(ここで自分は金がないというアピールをして、今回のガイド料を安くしてもらい、砂漠ツアーをあきらめさせよう)

そう思っていたのだけれど、なんと近くにいたモロッコ人で英語の堪能な男性(顔が曙そっくり)が間に入って交渉してくれ、65DHを50DHにディスカウントしてくれたのだ。ガイドの男も風呂屋もマッサージの男性も僕の金のない話を聞いて納得してくれたようだった。
(65DHは払う予定のかましだったのに、申し訳ない。モロッコ人、いいやつじゃん)
ガイドのオヤジは帰り道、「ソーリー、ソーリー」と言ってあやまりながら、それじゃ砂漠ツアーは無理だなと言ってあきらめてくれた。飯はどうすると聞かれたけれど、話の成り行き上、「金がないから今日は我慢する」と言っておいた。
最後は宿まで送ってもらい、今日のガイド料を要求された。「いくら?」と聞いたのだけれど、「お前の払える額でいい」と言ってくれた。すっかり貧乏人と認められたようだ。一応、これが精いっぱいだといって20DH払っておいた。

宿に戻ったものの落ち着かず、10時半くらいに外に出た。外の屋台で肉の串焼きと貝の煮物を食う。今日は我慢すると言ったものの、やっぱり腹は減っている。本来ならビールでも飲んで、今日一日の嫌なことを忘れるのだけれど、イスラム圏なのでビールも売っていない。コーラを飲みながら今日のことを振り返り、タバコを吸って宿に戻った。
author:tiger, category:Morocco, 04:49
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