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アメリカの空港職員の態度
日本を出発してから127日目
ただいま9カ国目
アメリカのロサンゼルスにいます


 アメリカドライブ11日目。
今日は朝8時に宿を出て、レンタカーを返しにいった。

 10日間のレンタル料に保険料、それに追加ドライバー料金とオーバーマイル料金(2000マイル以上)の合計が1180ドル(13万円)、それを6人で割って精算した。
 ひとり2万ちょい。それプラス、ガソリン代、宿代、食事代、あと入園料とかお土産代とかかかってくるので、10日間で使う額としては結構な額になった。
 ただ、この短期間でこれだけまわれたことを考えると、物価の高いアメリカでは仕方のないことだろう。これが1人だったら、かなりの額になっただろうし……。

 レンタカー屋のオフィスでコーヒーをいただいてゆっくりした後、メンバーはそれぞれ別れて行動することになった。
 僕はこの足でそのまま空港に向かい、次の目的地ナイアガラの滝へ行くべく、トロントへの航空券を手配する。一応オープンチケットは持っているので、空港に行って日時の予約を取ればいいわけだけど、必ずしも近い時間帯に予約がとれるかは分からない。でもまあ、なんとかなるだろう。
 H君も僕と同じ状況で、ニューヨークへのオープンチケットをもってロスの空港に行くらしい。彼はニューヨークから陸路でナイアガラを目指すというから、ナイアガラで合流できたらしようという話になった。



 二人で空港行きのバスに乗り、ロサンゼルスの街をあとにする。空港につくと、さっそくチケットカウンターに向かい、今日の便が取れるかどうか確認した。
 H君は今日の夜9時の便が取れたようだったが、僕のほうは明日の朝9時の便しかないらしい。
仕方ないので今日は空港に泊まることにした。宿泊代も浮くし、ちょうどいい。
 7時にH君を見送り、日記や音楽を聴いたあと、ベンチに横になって眠りについた。こういう時にどこでも寝れるのは助かる。空港のベンチの上で計6時間も爆睡してしまった。

 余談になるが、空港内でかなりむかつく出来事があったので、紹介しておく。
 例のごとくアメリカ人のつれない対応についてだが、今回はどれだけつれないか、半ば実験的に確かめてみることにした。

 夜中10時、空港の待合所に備え付けてある紙幣投入式の機械でインターネットをやろうとした。
 1ドルで4分できるので、とりあえず1ドルほど入れたのだが、ちょうどその機械のマウスが壊れていて、まったく反応しない。
 1ドルなので、「仕方ない、別の機械に移るか」とも思ったのだが、時間もあることだし、アメリカ人がこのトラブルに対して、どういう対応をするのか興味が出てきた。これはちょっと面白そうだ。

 まず、近くにいた空港職員を捕まえて事情を説明する。
「インターネットに金を入れたのだけれど、機械が壊れていて動かない。お金を返してくれ」
 と金額は告げずに伝えると、「向こうで聞いてくれ(オーバー・ゼア)」とだけ言って、仲間の職員と談笑を始めてしまった。場所もはっきりわからない。かなり冷たい対応だった。
 アメリカ人のこんな対応にはもう慣れているので、さほど驚きもしなかった。想定の範囲内だ。

 次に、先ほどの職員が指差した方角に行き、再度空港職員を捕まえて同じように事情を説明してみた。
「アイ・ドント・ノー」
 で、出たっ! お得意の「私は知りません。私にゃ関係ありません」だ。
 知らないなら知らないで、知っている人を探してくれるとか、どうすればいいか考えてくれるとかしてくれればいいのに、「アイ・ドント・ノー」で終了だ。
 こりずに何度も事情を説明してみたが、相変わらず「アイ・ドント・ノー」しか言わない。こっちを助けてくれようというそぶりも、すまなさそうなそぶりも皆無だった。

 仕方がないので、次はインフォメーションに行ってみた。ここならなんらかの対応策を授けてくれるだろう。なんせそのための設備なのだから。
 インフォメーションにいたのは、暇そうに新聞を読んでいる50過ぎのオヤジだった。さっきと同じように事情を説明すると、
「インターネットの機械に電話番号が書いてあるから、そこに電話して事情を話してくれ」
 と言われた。
「で、そうしたら、今払ったお金は返ってくるの?」
 と聞いてみたら、またしてもお得意の言葉で返された。
「アイ・ドント・ノー」
 空港に置いてあるインターネットの装置はあくまでインターネットの機械をメンテナンスしている会社の責任だというのか。
 アメリカは責任区分をはっきりさせるのが得意な国だ。責任が発生するとまずいので、できるだけ首をつっこまないようにし、我関せずをつらぬき通す。
 交通事故などの際にも、絶対に「すみません」と言わないそうだ。そこで「すみません」と言ってしまうと、自分の非を認めてしまったことになり、のちのちの裁判で不利になるからだという。なんという可哀想な国だろう。謝るという行為そのものの意味をアメリカ人は果たしてわかっているのだろうか。
 その点日本は素晴らしい。いつもすぐに「すみません」だ。

 それにしても、空港でお金を吸い込まれて困っている人がいても、その対応を貫き通すか。はっきり言って開いた口がふさがらなかった。ほんとうにひどい。

 最後にもういっちょう、メンテナンスの会社に電話をするのに自分は英語があまり話せないから手伝ってくれと聞いてみた。
 答えは「ノー」。
 それもすまなそうにではなく、冷たく「ノー」だった。
 じゃあ、どうしたらいい? と続けて聞いてみたのだけれど、その返答はもう聞く前からわかっていた。
 そう、返答はもちろん「アイ・ドント・ノー」だ。

 暇ついでにそこのインターネットの会社に電話してみようかとも思ったが、面倒くさくなったのと、あまりに呆れてしまったのでやめることにした。
 結局インターネットで1ドル損してしまったわけだけど、1ドルでアメリカ人の対応が見れたのが面白かった。1ドル分の価値はあっただろう。

 ドライブの旅で出会った田舎のアメリカ人は親切な人が多かった。でも、こういう人が多いというのも事実だろう。これまでの4ヶ月間の旅で、すくなくともこのような仕打ちを受けたのはアメリカばかりだ。
 正直、まいっている。一応、ナイアガラを見たあとはニューヨークに行く予定になっているが、あまり嫌な思いをしないうちにアメリカを抜け出したほうがよいのかもしれない。
author:tiger, category:U.S.A., 18:17
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