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雨の中、ワイナピチュへ
日本を出発してから69日目
ただいま5カ国目
ペルーのマチュピチュにいます


 心配が的中した。朝7時に起きて窓を開けると、あいにくの雨。しかも結構な雨だった。
 帰りの列車のチケットを明日で取っていることと、明日帰らなければジャングルツアーに行けなくなるので、雨は降ろうとも今日中にマチュピチュに向かわなければならない。

 Nさんと朝食を食いながら雨のやむのを待つ。かなり小雨にはなったものの、雨雲はいっこうに顔色をかえようとせず、霧も濃い。とりあえず9時半くらいのバスでマチュピチュに向かうことにした。
 このマチュピチュまでのバスは往復で12ドル(1350円)。たった30分の距離なのに、やはりここでもいい金額を要求してきた。


マチュピチュ村

 10時にマチュピチュに到着。雨は霧雨が続き、おまけに霧は濃い。おかげでせっかくの景色もほとんど見ることができない。マチュピチュの天気は変わりやすく、午前中は曇りとか雨でも午後には回復することが多いという情報を得ていたので、とりあえず入って様子をみることにした。
 入場券は40USドル(4800円)。この値段は最近1・5倍になったというが、裏情報では来年100USドルに値上がりするという。マチュピチュに行きたいみなさん、お早めに。

 マチュピチュを見るのには、ひとつひとつ遺跡をまわりながら楽しむ見方と、全体がみわたせる場所にいってその景色に感動するという見方がある。
 僕は後者のほうを楽しみにしていたのだけれど、なにせこの雨と霧。一応、ガイドブックを見ながらマチュピチュの遺跡を見てまわったものの、全然ものたりない。マチュピチュは遺跡自体よりも、こんな場所にあるというのがすごいと思っていたからだ。

 マチュピチュの全景を見る場所は2箇所あって、遺跡の敷地内の一番高いところに行って見るのと、近くにあるワイナピチュという山にトレッキングして、そこからマチュピチュを見下ろすパターンがある。
 12時まで待ってみて、一応雨が小ぶりになったので、せっかくだからワイナピチュに登ってみることにした。
 この山、標高はそれほどでもないけれど、登りの斜度が尋常ではない。道幅も狭く、山側に張ってあるロープをたぐりよせながらでないと登れない箇所がいくつもある。
 途中、何度かマチュピチュを見下ろしてみるものの、霧が濃くてほとんど見えない。たまに霧の切れ目に少し顔をのぞかせるくらいだ。


マチュピチュ到着


霧に隠れた「天空都市」


この斜度は結構きつい

 マチュピチュは「空中都市」と言われ、15世紀から16世紀にかけて建造されたと言われている。しかし、遺跡跡には2000年前に建造された部分もあり、その建造目的ははっきりしていていない。
 1532年にフランシスコ・ピサロ率いるスペイン軍によってインカ帝国は征服され、街は破壊されたが、マチュピチュは孤高の町であったため見つかることはなかったという。
 マチュピチュが見つけたのはのはアメリカの歴史学者で、それが1911年だから、まだ発見されてから100年もたっていない。
 マチュピチュの麓から、ワイナピチュの高嶺からマチュピチュを眺めていると、よくもまあこんな場所に造ったなという、それも納得できるような天空の都市だった。

 1時間かけてワイナピチュの山頂にたどり着いたけれど、依然小雨は続いている。頂上の岩にも一応登ってみたけれども、雨も降っていて危険きわまりなく、這いつくばって移動するような状態だった。
 毎年、この山で足をすべらせて亡くなる旅行者がいるという。そんななか一緒に登っていた欧米人たちは岩の上をぴょんぴょん飛びながら移動していく。さすが欧米人だ。







 結局、ワイナピチュからは霧の晴れたマチュピチュは見ることができなかったが、頂上に到達した達成感と、この山の山頂部分にも建造物をつくっている文明のすごさを知れたことでワイナピチュに登った意味はあったと思う。
 3時くらいには山をくだってマチュピチュまで戻り、高台に登ってみたが、ちょうどそのころからやっと霧が晴れてきて、夕陽に照らされたマチュピチュを見ることができた。
 ぼけっとマチュピチュの町を眺めていると、ついつい魅入ってしまう。宮崎アニメ「天空の城ラピュタ」がモデルになっているというので、一度は行ってみたいとは思っていたけれど、最後の最後でマチュピチュが顔をだしてくれてホントよかった。


このころからやっと晴れてきた


後ろの山がワイナピチュ。頂上まで登りました。


リャマとマチュピチュはペルーの代名詞です。

 その日はかなり疲れていたので、町にもどってちょっと豪勢なディナーをとった。出されたビールがきんきんに冷えていたことも嬉しかったが、出てきたグラスが冷えていたことにはめちゃめちゃ感動した。この旅はじまって以来、初めてのことだ。今日はほろ酔い気分でいい眠りにつけた。
author:tiger, category:Peru, 17:54
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