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ボリビアでプロレス観戦
日本を出発してから58日目
ただいま4カ国目
ボリビアのラ・パスにいます
 

 ラ・パス5日目。今日のメインはエルアルトで行われる市場プロレス。エルアルトはラ・パスのセントロから30分くらいのところにあり、木曜日には市場を見に行って雨にやられた場所だ。

 市場は木曜日と日曜日なのだが、日曜日にはプロレスをするという情報をきいていたので、わざわざラ・パス滞在を延長してこの日を待っていた。
 プロレスといえば、昨日、日本の友人からメールで残念なニュースを聞いた。なんとプロレス雑誌「週刊ゴング」が休刊になるという。中学時代からお世話になっていた雑誌だったので残念で仕方がない。

 残念ながら今日もあいにくの雨。木曜日より軽い雨だったのでなんとか試合はあるだろうとうと思って、とりあえずエルアルトに向かうことにした。
 市場のぬかるみのを歩くこと15分、市場の端にプロレス会場があった。てっきり屋外プロレスかと思っていたら、ちゃんとした体育館。しかも「スカイ・ハイ」(ミル・マスカラスの入場曲です)が流れていて、日本の小さいプロレス会場とあまり変わらない雰囲気だった。
 入場料は40ボリ(600円)。現地人は10ボリ(150円)なのだけれど、体育館に入場してみると、通された席はなんとリングサイド最前列の最高の席、おまけにポップコーンとジュースもサービスで付いていたので、かなりビップ待遇だった。ひな壇席もちゃんとあって、観客は300人くらいいただろうか、子供連れも多く、この町で数少ない娯楽を楽しもうと、試合開始をまっている。



 試合は全6試合。すべての試合で悪役と善玉が決まっていて、どの試合もレフェリーが悪役側の味方をするというプロレスだった。かなり前の全女のプロレスにちょっと似ているかもしれない。
 レスラーは民族衣装を着たおばちゃんから、忍者のかっこうをしてカンフーをこなすその名も「NINJA」、ガイコツの全身タイツを着たレスラーなどさまざまだった。
 全ての試合でいろいろな趣向をこらした盛り上げ方を用意してあって、興奮しながら、笑いながら、バカにしながら、十分に楽しんで観戦することができた。

 とくに面白かったのがレフェリーで、すべての試合でおいしいところをもっていっていた。観客からはブーイングの嵐、ポップコーンやジュースのペットボトルが観客からぶつけられ、観客に悪態をつきながら会場中を盛り上げていた。最後の試合では自らがマスクをつけて試合に登場、これにはさすがに意表をつかれた。彼こそが間違いなくこの大会のMVPだろう。


ボリビアのドン・キング


ボリビアのジャガー横田


「NINJA」。字が間違ってるがな。


プランチャー!

 隣に座っていたガキんちょが、真剣な目でリングを見つめている。善玉がやられるたびに立ち上がって声援を送り、悪役が近くにくるたびにポップコーンをぶつけて怒っている。会場の観客も数少ない娯楽を心から楽しんでいる。

 日本のプロレスも昔はこうだったんだろうなあと思いながら、時代の流れにさからえず、プロレス専門誌の休刊を余儀なくされる現状にせつなくなる。日本のプロレスも素晴らしいのだけれど、目のこえたファンを喜ばすためにショーマンからストロングスタイルに移行し、格闘技ブームに押されて最近は元気がないのだ。
 技のレベルとかは格段に日本のプロレスが上、プロレスファンは根強いので、なんとか日本のプロレスにも頑張ってほしい。

「プロレスは素晴らしい」
異国ボリビアのプロレスで、そう再確認させられた。


プロレスを見る子供の目は生き生きしていた
author:tiger, category:Bolivia, 22:33
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