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サルバドールのカーニバル
日本を出発してから27日目
ただいま3カ国目
ブラジルのサルバドールにいます


 今日は残念なニュースと嬉しいニュースがある。まず残念なニュースから。
 昨日の日記にも書いたように、今日で「青い家」を出ることにした。午前中のんびりして、12時にチェックアウト。同部屋の5人と他部屋の1人、計6人で「HOTEL ALBA」に移動した。

 今回のドミトリーはでかくて、30人くらい収容できる3階の大部屋。到着後、一人でキッチンに降りて宿主さんと話をしていると、気さくな宿主さんは「一緒に昼食を食べよう」といってパスタをご馳走してくれた。カフェやレストランで食べるのとは違う家庭の味で、すごく美味かった。

 自分だけご馳走になってしまったのだが、一緒に移動した日本人の仲間うちでは自分たちで料理して牛丼を作ろうということになっていた。申し訳ないのだが、こちらもしっかりいただいた。




家庭の味。ソースがよく煮込んであって絶品です。


みんなで牛丼作り。

 食事を終え、ドミトリーに戻る。しばらくして仲間のT君が血相を変えてやってきた。

「○○さん(タイガー)、俺、財布やられた!」

 ドミトリーに荷物をおいて階下で食事をしている間に泥棒が入ったらしい。T君は現金500レアル(2万8000円)とクレジットカード、さらにカマロッチのチケットの入った財布を盗まれてしまった。

 ここはブラジル、しかもカーニバル前後だから、観光客目当てのスリや空き巣が頻繁に出るらしい。ドミトリーには空き巣が入ったとき、欧米人が2人いたのだが、30人部屋なので誰が客で誰が泥棒かわからなかったらしい。被害に遭ったのは彼だけだった。

 泥棒はT君の肩掛けカバンをもって部屋を出ると、中から財布をとりだして、カバンは2階において外にでていったようだった。

 彼の隣は僕のベッドなわけで、逆隣は山田のベッド。その被害がこちらにふりかかる可能性は十分にあった。
 珍しいことに、なぜか山田はこの日にかぎってカバンを枕カバーの中に入れて隠していた。いつもベッドの上に荷物をいっぱいに広げてそのままにしているくせに……。

 今日の午前中、同室の女の子に「パスポートとか電子辞書とかベッドの上に出したままになってるけど、本当に危ないよ」と注意されていたのが効いたのだろう。運のいい奴だ。

 一応僕は、リュックには鍵をするようにしている。肩掛けかばんはそのとき危ないと思ってベッドのシーツの下に隠しておいたので難を逃れたのだろう。でも、いくら鍵をしているからといって、ナイフでリュックを切られれば意味がないし、盗まれるときは盗まれる。僕も運がよかった。


30人部屋のドミトリー。手前がT君のベッド。
 
 そのあとは、みんなで手分けして警察に行ったり、カーニバルのチケット再発行をお願いに行ったり、クレジットカードの停止と緊急カードの発行を手配したりと慌しかった。T君は今回卒業旅行で南米に来ていて、約1ヶ月間南米をまわるという。
 日本で財布をなくした時でもかなり面倒なのに、今回は海外、しかも日本の裏側のブラジルだから手続きも大変だった。ショックを受けながら手配におわれるT君はさぞかしきつかっただろう。

 とにかく、ここは南米。油断してはならない。すこし旅慣れしてスキもできる時期だから、今回の事件を教訓にしてこれからの旅を続けようと思った。

 というわけで、これが残念なニュース。でもって、次は嬉しいニュースなわけだけれども、これはもちろんカーニバル。

 失意のT君を元気づけ、7時半に宿を出る。メンバーは一緒に宿を移動した6人。屋台で軽く夕食をすませてカーニバルのある通りを目指した。
「カーニバルは楽しいけれど、スリの被害はあとをたたないから、荷物は極力もたないほうがいい」これは日本人バックパッカー、現地人に何度も言われていた。

 というわけで、カーニバルに参加する本日は必要最低限のお金だけを持って宿を出た。なので残念ながら今日の写真はナシ。明日はスタンドでカーニバルを見るカマロッチに参加する予定なので、比較的安全なその場所で写真を撮ることにして、今日は思いっきりカーニバルを楽しむことにした。


出発前。


街はこんなかんじ。
 
 サルバドールのカーニバルは参加型。チームのユニフォームを着ている人間だけがチームの山車のまわりで踊りながら一緒に行進できる。コースは3本あって、チームによって違うのだが、うちのチームは運がいいことに一番メインの海岸通りのコースだった。

 予定では9時に山車がスタートするはずだったのだけれど、例年時間どおりにはいかないらしい。10時すぎにスタートしたチームに途中で追いついてみんなで踊る。最初はみんなと一緒に踊っていたのだけれど次第にはぐれ、気が付いたら一人になっていた。

 で、踊る踊る踊る。もう、踊る踊る踊る。とにかく、踊る踊る踊る。
 誰彼かまわず肩を組み、回転したり叫んだり。山車の上では歌手が曲間を空けることなく絶え間なく歌っている。それも選曲がばつぐんで、すべての曲が乗りがよく、いやおうなしに盛り上がる。

 「アリガトー」「サヨナラー」「コンニチハ」日本人はブラジルでも人気者だ。

 10時半頃スタートしたチームは海岸通りを練り歩き、4時間ぶっ続けで踊り続けた。ビールを3リットル以上飲んでそうとうハッスルしたので、最後はフラフラ。集合場所でみんなと合流できず、一人タクシーに乗って宿に帰還した。

 こんな気分になれたのは久しぶり。というか、その前がいつなのかも思い出せない。現地人がこのカーニバルのために1年間働くというのが分かる気がした。なんか夢のような時間だった。

author:tiger, category:Brazil, 16:55
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