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東洋人街で日本の味をかみしめる

日本を出発してから20日目
ただいま3カ国目
ブラジルのサンパウロにいます


 昨日フォス・ド・イグアスを出発したバスは15時間かけてサンパウロに到着した。これまで乗っていた豪華バスとは違って席も狭く居心地が悪い。寝づらかったこともあって、隣の座席の根岸君と話す。

 話はだんだん深いところまでいって、旅のこと、仕事のこと、日本にいたときには全く話さなかったようなことを、とめどなく話す。今まで人には隠していた弱い部分も話す。

 23歳と話す。これが旅にでているもの同士だから話せるのか、彼の人柄が話させるのかよくわからないが、結局気が付いたら5時まで話していた。

 11時にバスはサンパウロに到着。ちょうど同じバスに乗り合わせていた日本人女性のハナコさんがサンパウロの日本人宿「ペンション荒木」に泊まっていて、そこから来たと聞いたので、それじゃあというわけで一緒に宿まで連れて行ってもらうことにした。

 何日か前の日記で、日本人宿はちょっと……ということを書いたが、さっそく来てしまった。目前に迫ったカーニバルの情報が欲しかったことや、ブラジルは治安が悪いと聞いていたこともあるが、正直、楽というのが一番の理由……。


サンパウロ市内


「ペンション荒木」。日本人宿の看板はどこもひっそりと。

 談話室でひとしきり旅話をしたあと、すぐ近くの東洋人街へ。多くの日系人が暮らすここサンパウロでは、当然日本のものも豊富にそろっている。いたるところに日本語の看板が掲げられ、スーパーではのり巻きやから揚げ弁当が当たり前のように売られている。

 チャイナタウンとはまた違った匂いのする町で、すっかり気に入ってしまった。

 夕方、山田と根岸君と一緒にはりきって日本料理屋を探す。
 海外に来てまで日本料理を食うというのは本来あまり好きではない。少々まずくても、現地の人が普段食べる料理を食べたいというのがある。けれど、ここは世界でも数少ない日本人町。
 地球の裏側にある日本人町ではいったいどんな日本料理が食えるのか? どのような店が出店しているのか? 調査という観点からも、正々堂々と胸を張って日本食を食べられる土地だ。

 数的にはすし屋や割烹料理屋が多い。とりあえず中に入って店の雰囲気とメニュー、その値段を見るのだが、多くの店が高級感あふれるつくりで、日本でもかなりグレードの高い部類に入る。
 メニューは日本にあるものと同じものがかなりの数あったが、その値段がとても安旅をしている人間には手も足もでない。日本円に換算しても、日本とほとんど同じくらいの値段だ。
いくつかの店をまわってみたが、だいたいがこんな感じ。仕方なくラーメンでも食うかということになり探していると、面白い店を発見した。

「ラーメンハウス&居酒屋」。店先に出してあるメニューを見ると値段も手ごろ。本来はラーメンを中心とした定食屋みたいだが、サイドメニューで一品料理も多い。

 まずお決まりの瓶ビールを頼み(4レアル、200円)、冷奴、野菜炒め、揚げシュウマイ、串カツ、トンカツなどをオーダーする。

 まだ日本を離れて20日だけれど、美味い。とにかく美味い。特に野菜炒めは日本で食っていたものとさほど変わらないのだろうけど、とびきり美味かった。そのほかにも、トンカツの添え物のキャベツが美味い。冷奴に載っている生姜が美味い。

 根岸君などは「旅を始めて2ヶ月だけど、この旅で1番美味いかもしれない」と言うくらいに喜んで、普段そんなに食わないのにご飯を3杯も食っていた。

 飯が美味けりゃ話もはずむというわけで、この夜は3人で大いに盛り上がった。が、なぜか会計を終わらせて店を出ようという時、僕のサンダルの両足の鼻緒が外れるという信じられないハプニングが起こった。
不吉だ。これはかなり不吉だ。

 しかも外は雨。雨の中、サンパウロの街を裸足で、しかも両手に鼻緒の取れたサンダルをもって歩く姿はさぞかし異様だったろう。夜中はただでさえ治安の悪い場所なので、びくびくしながら宿まで帰った。運良く足の裏は無事だった。

 でも、さすがにこれは不吉なので、明日はあまり宿から出ないようにしようと思ったのでした。


日本料理屋。トンカツと野菜炒めは美味かった。




サンダルの鼻緒が両方とれ、かなり怪しい人でした。


author:tiger, category:Brazil, 14:14
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