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6年ぶりのバルセロナ、久しぶりのビーチとガウディ建築

ヨーロッパ旅 27日目
ただいま、10カ国目
スペインのバルセロナにいます



バルセロナ空港のカフェで目が覚めたのは午前5時半だった。
2時間ほど寝てすっきりし、6時になったらエアポートバス乗り場に行き、市内へ向かった。

バルセロナの中心部、カタルーニャ広場には6時半に到着した。
まだ薄暗く、人通りがあまりなくてちょっと不安だったけれど、予約しておいたホステルに歩いているうちにしだいに明るくなっていった。



バルセロナの中心、カタルーニャ広場


でっかい温度計。現在、25度。


スペインの横断歩道はこんな感じ。



ただ、予約しているホステルのチェックインの時間は午後3時。9時以降なら、とりあえずチェックインして荷物は預かってもらえるみたいだけど、それでもまだ2時間半ある。
空港を出たのがちょっと早かったかなと後悔しつつ、バルセロナの町を歩いていると、さっそく、ガウディ建築にご対面した。


「カサ・バトリョ」。ガウディのデザインで作られた住宅である。地球の歩き方いわく、壁面にちりばめられたガラス・モザイクが朝日に照らされて輝くときが美しいらしい。
明るくなってきたものの、光が差し込むまでにはまだ時間すこしかかりそうだ。



カサ・バトリョ。ガウディ建築。


壁面にはガラスモザイクがほどこされている。


道を進んでいくと、つづいて、またしてもガウディ建築の「カサ・ミラ」に出会う。この建築は切り出した石をそのまま積み上げていって作られた建物で、直線を排除し、ゆがんだ曲線を主流としてデザインされた奇妙な建築物だ。



カサ・ミラ。建物が波打っている。





さっそくガウディ建築にお目見えして気分よく歩いていると、予約していたホステルに到着した。
このホステルも建物の前には看板がなく、住所をたよりに入り口を探すと、呼び鈴に小さくホステル名が書かれていた。呼び鈴を押してみたものの反応はない。まだ7時過ぎだから、さすがに早すぎた。


仕方ないのでもう一度「カサ・バトリョ」に戻って朝日の差し込むまで待って写真を撮り、それでも時間があったので近くにあるカフェでコーヒーを飲み時間をつぶした。



カフェ。1・5ユーロだけど、外で飲むと2・5ユーロ。


思ったほど綺麗に見えなかった。


9時になったので、もう一度ホステルに向かう。宿泊客と一緒にホステルに入ると、すぐに「チェックインは3時だよ」と言われて焦ったけれど、ちょうど僕が宿泊する予定だったドミトリーのベッドがすでに空いていたようで、そのままチェックインしてベッドを使わせてくれた。

これはラッキー。急いでシャワーを浴びて洗面をすませ、ベッドに入って1時間半ほど仮眠した。



看板がなくて分かりにくい。


「ホステル・レジデンシア」。ドミトリー1泊15ユーロ。


ホステル内はとても綺麗だった。


キッチンも充実。でも、ここでは外食したいところ。


11時半。もうちょっと寝ても良かったのだけれど、目が覚めてしまったので町にくりだすことにした。
バルセロナの町は6年前にも来ていて、とても見所の多いお気に入りの町だ。

6年前は市内の有名な観光名所はもちろん、カルメン鑑賞、闘牛初観戦、そして偶然そこでライブをしていた日本人ジャズピアニストの上原ひろみのライブを見に行った。

市内もなんとなく覚えていて、思い出を振り返りながら歩く。
まず向かったのは前回行かなかった「カテドラル」。ゴシック様式の建築物で、細かいデザインがほどこされている。建物の前には多くの観光客がつめかけていた。
あいにく入場時間ではなかったため中には入れなかったけど、バルセロナらしい建築物だと思う。



カテドラル。午前と夕方だけ入場できる。




つづいて、カテドラルから歩いてすぐの場所にある「王の広場」。ここも前回行っていない場所で、ガイドブックに載っていたから行ってみたのだけれど、「ここでいいの?」というような感じで、ゴシック建築の建物に囲まれた少し広いスペースだった。
ガイドブックには「バルセロナの歴史が凝縮されている」と書いてあったけれど、バルセロナの歴史を良く知らない僕にはピンとこない場所だった。



何がすごいのかイマイチ分からなかった。


時間は午後1時半。まだ時間はたっぷりある。今日は旅の最初で一緒だったSがクロアチアからバルセロナに到着するというので、午後6時半にSのホテルの前で待ち合わせをしている。残りの5時間をどう使おうか迷ったけれど、そんなに眠くもなく元気だったので、ビーチに行ってみることにした。



人だらけ。ヨーロッパの海だなあって感じ。


泳いでいる人はあんまりいない。だいたいが子連れ。





王の広場から歩いて30分。ビーチは人で埋まっていた。今回の旅ではモンテネグロのコトルでアドリア海のビーチを見たけれど、今回の地中海のビーチは規模がまるっきり違っていた。
サマーホリデーということもあり、とにかく人が多く、子供から老人まで多くの人が身体を焼いていた。日本の女性は焼けることを嫌い、ひたすらに肌を守るけれど、こちらは違う。シミになろうがおかまいなしにとにかく焼く。海に入ることなんて二の次という感じだ。

なかにはトップレスの女性もいて、まれに全裸の人もいる。
6年前にもこのビーチを訪れたのだけれど、予備知識なしで行ったのでかなりカルチャーショックを受けた。
今回は前回の予備知識があったので、ビーチを歩きながらしっかりと目の保養をさせてもらった。ただ、一人で行ったため、荷物が心配で海に入れなかったのは残念だった。

そういえば、モロッコのサハラ砂漠で出会い、偶然バルセロナの町で再会して一緒にビーチにいったS君は日本で元気に生活しているだろうか?
彼とは一緒にモンセラットにも登ることになって、その時は頂上で昼寝をしていたら帰りのロープウェイの時間を乗り過ごし、自力で下山して道が分からなくなり、日の落ちた山道で遭難しかけたという思い出も共有している。(ケセラセラ 2007年6月25日


ビーチに1時間ほどいたら、すっかり体力を奪われて身体も日に焼けてしまった。
町中にもどると、次に向かったのはバルセロナで一番の繁華街、ランブラス通りだ。

土曜日ということもあり、ここも人がすごかった。
通り沿いにはサン・ジュセップ市場があり、ここはとても活気があって楽しかった。スペインに来た目的の一つ、イベリコ豚の生ハムも売られていて、買おうかどうか迷ったけれど、今日はSと食事をする予定だったので、申し訳ないながらも試食だけさせてもらった。



サン・ジュセップ市場。


市場といえば、やっぱり生ハム。


1ユーロで食べられる試食用の串があった。


店の人がイベリコ豚の生ハムを2キレくれた。ジューシーで美味!!!


スペインは海鮮も豊富。










6時になったので、Sの宿泊するホステルに向かう。
ホステルはすぐに見つかったけれど、待ち合わせの6時半になってもSは姿を現さない。仕方ないので、レセプションに行ってみると、Sはまだチェックインしていないという。
これはおかしい。クロアチア発の飛行機は午後4時前にバルセロナ空港に到着しているはずだ。


もしかしたら飛行機が遅れているのかもしれないから、ホステルの外で8時まで待ってみたけれど、Sは現れなかった。

実は、数日前から僕のホットメールが使えなくなってしまった。「アカウントが他人に使われている可能性がある」ということで止められていて、Sとはメールでも連絡がとれないのだ。
たぶん、急にヨーロッパに来ていろんな国でメールしていたので、怪しいと思われたのだろう。今使っているノートパソコンも旅の3日前に秋葉原で購入した中古の小型パソコンで、旅を始めてから使い出したから、より怪しい。

合流しなくても今後の旅には別に問題はないのだけれど、ホステルにちゃんと予約を入れていたみたいだし、Sに何か問題が起こっていなければいいのだけれど。


もう来ないなと思っていると、ホステルのあたりをうろうろしているアジア人らしき女性がいた。片手にi-phone、片手に紙をもちながら何か探している。これはと思って話しかけたら、やっぱり日本人旅行者だった。
持っている紙を見ると、思った通りSが泊まる予定のホステルを探していて、入り口を教えてあげた。

彼女は現役大学生のAさんで、現在はロンドンに語学留学をしているらしい。留学生活の最後の思い出にヨーロッパを一人旅しているのだという。
本当はSと食事をする予定だったけど、一人になってしまったのでAさんを食事に誘って、一緒にランブラス通りに行くことにした。


夜中になってもバルセロナの町はにぎやかだった。
ランブラス通りは歩きにくいほど人が多く、そこから町中を散歩して、最後にバルに入ってピザを頼み、ビールを飲んだ。



スペインといえばパエリアも有名。10から15ユーロくらい。


バルでビールとピザを食べる。


夜も更けてきたのでAさんを宿まで送っていき、もういちどSがチェックインしているか聞いてみた。時間はもう11時を過ぎていたけれど、やっぱりSはまだ到着していなかった。


本当にSはどうしてしまったのだろう?



カサ・バトリョ。朝より夜のほうが綺麗だった。


こちらは夜のカサ・ミラ。

author:tigerblog, category:ヨーロッパ番外編, 20:02
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