- ヨーロッパ番外編スタート!
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2013.07.15 Mondayこんにちは。タイガーです。北京の大学は現在夏休み。2ヶ月の休みを利用して、久しぶりにタイガーは旅に出ます! 目的地はヨーロッパ。期間は1ヶ月。6年ぶりのヨーロッパ、4年ぶりの旅ブログ更新です。世界一周の旅ではないけど、初めて訪れる国もいくつかあります。楽しい旅になりますように〜
2007年、世界一周の旅をスタート、1年間で42カ国を周遊。2009年、世界一周の忘れ物をさがしに3ヶ月間インド・ネパールへ。でもって、世界一周の旅は終了しました。
実はその後も中国で時間を見つけて旅してて、気がつけば中国国内を40都市も訪問してました。東南アジアも正月休みを利用して2年続けて旅して、旅は続けているんだけれど、ブログに書こうとは思いませんでした。
なぜなら、書くのが面倒くさい!
そして、もうひとつの理由は、2007年の世界一周を超える旅は絶対できないと思ったからです。
10年くらい前、沢木耕太郎の「一号線を北上せよ」を読みました。旅人のバイブル「深夜特急」の訪問地を再訪するという内容で書かれたノンフィクション作品でしたが、その内容にはがっかりさせられました。内容に新鮮さがない、緊張感がない、読んでいてもドキドキしない。
最近の僕の旅もそんな感じです。
まず、新鮮さや緊張感がない。旅に慣れているから困ることはほとんどないし、これから訪れる場所がどんな場所かもなんとなく想像できる。今まですごい遺跡や自然をたくさん見ているから、少しくらい有名なものを見ても驚かなくなった。
「旅」の醍醐味って何でしょう?
新鮮さ、緊張感、驚き、発見、出会い……いろいろあるとは思うのだけれど、今の旅にはそのいくつかが欠如しているような気がします。
でも、旅に慣れていても、やっぱり好きな旅を楽しみたい。旅に慣れているからこそ楽しめることもあるかもしれない。そんな気持ちになって、6年前を思い出し、今回は久しぶりに旅中にブログを書いてみることにしました。
相変わらず面白味のない文章ですが、コメントは受け付けない自己満足のブログです。少しくらいは旅人の情報源になればいいかなと思っています。
ヨーロッパ旅 1日目
ただいま、ヨーロッパにむかう飛行機に乗っています!ヨーロッパ旅1日目は東京・梅屋敷の友人宅からスタートした。
実はこの1週間、故郷の島根県から上京し、何人かの友人宅に居候させてもらいながら、キャリーバックを引っ張って東京都内を旅している。
社会人時代の仲間と会ったり、日本に来ている中国人留学生と会ったり、北京で会った日本人留学生と再会したり、毎日誰かしらと会っていて、毎晩飲んでいるから、お陰で日本の美味いものがたくさん食べられた。
中国に住んでいても美味い食い物はいっぱいあるけど、やっぱり美味しい白米と新鮮な魚介類は日本でないと味わえない。しばらく食べられなくなる今日の昼飯も、居候先の友人と一緒に梅屋敷の商店街にあるトンカツをいただいた。
ヨーロッパへの出発便は午後7時成田空港発の中国国際航空。梅屋敷から2時間かけて成田空港に午後5時に到着した。
実は今回の旅、最初は1人同伴者がいる。そして2日目にはもう一人増える。そして3日目には自分ひとりになってしまう。
そもそも、北京で以前知り合った2人の友人と話の流れでヨーロッパに行くことになったけど、僕は2007年にヨーロッパをけっこう回っているので、日程が合うときは一緒に旅をすることになったのだ。
空港に着くと、友人Sはすでに空港に到着しており、そのご両親も見送りに来てた。初対面の僕に「どうぞよろしくお願いします」と何度も言われ、「いや、ほとんど別行動だから……」とは言えなくて、「まあ、大丈夫ですよ」とお茶を濁した。
友人Sは僕が北京第二外国語学院で日本語教師をしていたときの日本人留学生で、元気なこととお酒が好きなことが取り柄の29歳。この旅でも一緒にいるときはしっかりお酒を付き合ってもらおうと思う。
飛行機は予定を30分遅れて成田を飛び立ち、午後10時に経由地である北京空港に到着した。どうせ4時間しかいないのだけど、なぜ、よりによって北京……。6年ぶりのヨーロッパで新鮮な気持ちになりたいのに、いつもいる滞在先の北京が経由地だなんて、最初から拍子抜けだ。
最初の機内食。もみじ饅頭〜
北京は雨が降っていたともあれ、ヨーロッパ旅行初日は、北京を深夜2時に出発して、とりあえず順調にスタートした。最初の目的地はドイツのフランクフルト。どんな旅になるのか見当もつかないけれど、とりあえずせっかくだからしっかり楽しみたい。
中国国際航空でこんな広い機体に乗ったのは初めて。
ゲームも楽しめた。カジノゲームで500ドルを100万ドルに増やす。
本日2回目の機内食。ホワイトソースのパスタでした。
最後の機内食は朝方、中華風のお粥でした。
- 切符をチェックしないドイツ、切符代を払ってくれたドイツ人
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2013.07.16 Tuesday
ヨーロッパ旅行2日目
ただいま、1カ国目
ドイツのフランクフルトにいますフランクフルト空港に到着したのは定時より30分早い午前6時だった。
成田→北京が4時間、北京→フランクフルトが11時間、乗り継ぎも合わせると19時間の長旅である。ちなみに航空券は往復で10万円。もっと早く予約すれば6万円くらいのもあったんだけど、思いのほか高くなってしまった。
早朝のフランクフルト空港は少し肌寒いくらいだった。市内中心に向かおうと、空港電車を探す。表示にしたがって階段を降りていくと、そこはホームだった。
あれ、切符はどうすればいいの?
このまま電車に乗ればキセルになってしまう。近くにいたスーツ姿のドイツ人に尋ねると、ホームにある自動販売機で買えばいいと言い、自分の乗る電車を1本遅らせて、わざわざ自動販売機のところまで来て買い方を教えてくれた。
空港から中央駅までは4.5ユーロ。2人分の料金8.5ユーロを払おうと20ユーロ札を入れてみたけど、なぜかお金が戻ってくる。
よく見ると、使用可能な紙幣は5ユーロ札と10ユーロ札のみだった。僕もSも小さい紙幣を持っていなかったので、どうしようかと困っていると、そのドイツ紳士がポケットから10ユーロ紙幣を取り出して、二人分のチケットを買ってくれた。
おお、ドイツ人、なんて親切なんだ!
お礼を言って20ユーロ紙幣を渡し、おつりをもらおうとすると、
「この切符は僕からのプレゼント。ようこそフランクフルトへ」
いやいやいや、それはいくらなんでも申し訳ない。僕とSが何とか受け取ってもらおうとすると、
「このお金は君たちがまたフランクフルトに来て、僕らが再会するときに返してくれればいい。その日が来るのを楽しみに待ってるよ」
おお、ドイツ人、マジかっこいい!!!
日本だったら歯の浮くような臭いセリフを見事なまでに自然に言ってのける。さすがヨーロッパ! さすがドイツ紳士! 僕らはいたく感動し、丁寧にお礼を言って彼の厚意を受け入れることにした。
ヨーロッパ旅行、しょっぱなから調子いいじゃないか!
空港から中央駅までは4.25ユーロ。中央駅まで行くと、なぜか改札がない。気がついたらそのまま駅の外に出てしまった。電車に乗るときも、電車から降りて駅を出るときも何のチェックもない。これならはっきり言って、無賃乗車なんて余裕でできる。切符のチェックもしないドイツって国は、どこまで国民を信用しているんだろうか。そして切符のチェックが必要ないドイツ人はどんだけしっかりしてるんだろう。
駅のホームに切符券売機がある。とりあえず、中央駅近くの道端に並んでいたワゴンのハンバーガー屋で朝食タイム。ヨーロッパ最初の食事は〆鯖バーガーだった(2.5ユーロ)。これがかなりボリュームがあって美味かった。〆鯖も美味いがとにかくパンが美味い。
その後、トラムに乗ってユースホステルの最寄り駅まで行ったけど、そこでもドイツ人紳士が切符の買い方を丁寧に説明してくれた。トラムの切符検査もまたもやなし。面倒なチェックがなくていい。宿は「AOホステル」のミックスドミトリーで一人8ユーロ(1000円)。シーツ代で3ユーロ払わされたけど、それにしても安い。本当は午後3時にならないとチェックインできなかったんだけど、レセプションのお姉さんが調整してくれて、午前10時にはチェックインさせてくれた。
安宿だけど、とても綺麗。4人用のMIXドミトリー。荷物を置いて、シャワーを浴びて、いよいよフランクフルト観光スタート。市内の主だった見所は中央駅東側にかたまっているので、全部歩いて回っていった。
ひとつひとつ書くと面倒なので、写真とキャプションで簡単に紹介していこう。
フランクフルト中心部の南を流れるマイン川。
ゲーテの家。もっとゲーテについて勉強しておけばよかった…
ゲーテの書斎。
市内中心部にはヨーロッパならではの建築物が。
フランクフルトでは昼食をハンバーガーですますサラリーマンがたくさんいた。
ハンバーガー、ソーセージ、ドイツの定番。
見ているだけで美味そうなソーセージ、ハム、サラミ。
せっかくなので、こちらもハムバーガーをいただきました。もちろんビールも。
大聖堂。入場料は無料。
町の市場。ここでもやっぱりソーセージ。
オリーブの漬けたやつ。ちょっと買って食ってみた。
野菜の彩りがなんかいいんだよね〜
山イチゴも売っていた。
市場のテラスにはワインバーがあった。せっかくなのでここでも一杯。観光地というより、パンやバーガー屋の並ぶ通りの雰囲気、市場の品揃えと色鮮やかさ、市場に隣接したワインバーの雰囲気が印象に残る街だった。
観光を終え、ビールとワインでほろ酔いになりながら宿に戻る。今日はなんだかんだで、6時間くらい歩いた。ヨーロッパ到着初日はなかなかハードではあったけど、ドイツ人の優しさに触れられて有意義な一日だった。
- ユースホステルという場所
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2013.07.17 Wednesdayヨーロッパ旅行 3日目
ただいま、1カ国目
ドイツのフランクフルトにいます
フランクフルト2日目、今日は夜行バスでフランスのパリに移動する。
フランクフルトの市内観光は昨日しっかりしておいたので、今日は宿泊しているホテルで旅人と話をしたり、ホテルの近くのスーパーや雑貨屋をのぞきながらバスの時間まで、のんびりとすごしていた。
夜行バスのチケットは昨日、駅の近くのチケットオフィスで入手しておいた。料金は55ユーロ(7100円)。本当は列車移動をしたいのだけれど、列車だと料金が倍以上かかってしまう。僕のような貧乏パッカーは長期間旅をするために、できるだけ節約しながら安い交通機関で移動していく。ヨーロッパの場合、特に物価が高いため、削れるところは削って、楽しむべき部分にお金を使っていかなければならない。もちろんタクシーなんて絶対に使わない。まず、できるだけ歩く。
そして、公共バス、路面電車など、地元民の交通手段を使って移動する。これは何も物価の高いヨーロッパに限ったことではない。できるだけ、現地人と同じ生活を体験して、その都市の文化や生活様式を感じられるというメリットもある。
もうひとつ、お金を節約する方法としては、宿泊する宿をできるだけ安くすませることだ。ヨーロッパのホテルは国にもよるけど、通常は1室5000円〜1万円くらいかかるだろう。日本と同じような感じで考えてもらっていいと思う。
それを、安くおさえるために、夜行バスを使ってホテル代を浮かせ、泊まる時は「ユースホステル」に泊まるのだ。
ユースホステルは日本はもちろん、世界中にある安ホテルなのだが、普通のホテルよりかなり安く泊まることができる。そして、僕のようなバックパッカーが泊まるのは「ドミトリー」と言われる、知らない人同士が同室になる一番安い部屋である。4人部屋から大きい部屋では20人部屋なんてのもある。男女が分かれているものもあれば、今泊まっている部屋のように男女混合のMIXドミトリーの部屋もある。
今泊まっているドミトリールームだと1泊料金が8ユーロ。これはかなり安く、通常は15〜20ユーロくらいなのだけれど、とにかく安いということ、そして、いろんな人と出会い、いろんなことを話すというのがユースホステル、ドミトリールームの特徴である。
今回泊まったユースホステルはとても過ごしやすかった。実は昨日、日本から19時間の移動のあと、1日中フランクフルト市内を観光してかなり疲れていたのにもかかわらず、夜中の3時半まで起きていた。昨日初めて会った旅人とずっと話をしていたからだ。
昨日知り合った旅人をちょっと紹介しておこう。
まず一人目が日本人大学生のYくん。
つづいて、コロンビア人のカエロ。
韓国人女性のYU。
最後にポルトガル人のマリオである。
Yくんは現役の大学生で、1年間休学してアメリカに半年留学、その後、ペルーでスペイン語を学び、残った時間で南米、ヨーロッパ、アジアを旅している途中だという。
コロンビア人のカエロは現在スイス滞在。カポエラの先生をしているのだそうだ。休みを利用して、ドイツやノルウェーを旅しているらしい。彼は日本も大好きだそうで、一番好きなのは「ワンピース」。独学で勉強してけっこう話せる。日本語だけでなく、英語、スペイン語、スイス語、ドイツ語と5ヶ国語に堪能だ。
韓国人のYUは英語が堪能で、休みを利用して旅しているらしい。このあともヨーロッパを回って、別の大陸にも行きたいと言っている。
最後にマリオはポルトガル人で、空港で仕事をしているらしい。今回は仕事関係でフランクフルトに来ているという。彼はヨーロッパ言語など7カ国語が話せるらしいが、何を話せるかは聞いたけどもう忘れてしまった。
まあ、たまたま話をした4人がこんなに個性的なのだから、ユースは費用を浮かせるためだけでなく、国籍を越えた非常に興味深い交流の場でもあるのだ。
本日の食事。フランスパン0.8ユーロ、生ハム1ユーロ、kräuterquark 0.4ユーロ。合計2.2ユーロ(285円)
生ハム美味しい。今日は夕方19時の夜行バスでパリに向かう。パリでは日本人宿に泊まろうと思っている。もちろんドミトリーだけど、久しぶりの日本人宿なのでどんな輩が集まっているか楽しみである。
トラム。短い距離だと1.6ユーロ。
ドイツのビン回収は種類わけされている。
オリーブも買ってみた。1ユーロ(120円)。
ユーロラインバス。ヨーロッパ中を走っている。
- 花の都・パリ
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2013.07.18 Thursdayヨーロッパ旅 4日目
ただいま、2カ国目
フランスのパリにいます早朝7時、夜行バスはフランスのパリに到着した。
花の都・パリ。
パリ・コレクション。
パリジェンヌ。
何かにつけて華やかなイメージのあるフランス、そしてパリに来るのは今回が初めて。そして、新しい国を訪問するのも、実は2007年以来なのだ。
パリは地下鉄がとても便利。どこまで乗っても同じ料金というのも分かりやすくていい。1枚1・7ユーロのチケットは10枚組(カルネ)だと12.7ユーロで買える。
パリの地下鉄
駅のトイレは有料でした。今回宿泊する宿は昼の12時以降でないとチェックインできないので、それまでは荷物をもったままで観光することにする。
夜行バスが到着したバスターミナルは地下鉄に直接つながっていて、オペラ駅で降りて、地下鉄から出口を上がっていった。
おお、これがパリか!
たしかに荘厳! 正直圧倒された。興奮してきた〜荷物はあるけど、昨夜は夜行バスで4時間くらいしか寝てないかど、心は軽い。
荷物をもったままオペラ駅周辺を観光していった。
パリのゴミ箱
マドレーヌ寺院
ヴァンドーム広場
コンコルド広場。マリーアントワネットが処刑された場所。
向こうのほうに見えるのはエッフェル塔。
そして、オペラ座。パリのオペラ座は世界一素晴らしいオペラハウスと言われている。これは一回、公演を見たい! 10時からチケット販売をしていると聞いて10時にチケット売り場に行ってみた。
「今日は公演はないよ。明日もない。見学だけ」
「えっ……」どうやら公演は8月にならないとないらしい。
公演のチケットは安い席なら10ユーロ前後。そして、今日見学をするなら見学だけで10ユーロ。損だわ〜。とは思ったものの、時間もあるので、せっかくだから荷物を預けて見学することにした。
建築は確かに素晴らしかった。ここで公演をみたいなあ。3時間くらい観光して、今日泊まる宿の最寄り駅まで行き、宿に電話をかけて駅まで迎えにきてもらった。
今回泊まる宿は日本人宿「Paris KYO」。日本人の管理人の人が経営している宿だ。
パリにいる時間は2日間のみ。見所だらけのパリにせっかく来たのだから、できるだけ観光しておきたい。すぐにシャワーだけ浴びてパリの町へ飛び出した。
地下鉄に乗って、まずたどりついたのはセーヌ川。そして、この川には面白い橋が架かっている。それは、「恋人の橋」。
恋人同士が橋の欄干に二人の名前を書いた南京錠をかけ、その鍵をセーヌ川に投げ入れる。永遠の愛を誓う意味で、はじめに誰かがやったのを真似してみんながやり始めたらしい。続いて向かったのが、セーヌ川沿いにあるルーブル美術館。
この美術館はロンドンの大英博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館を上回る年間900万人にも及ぶ世界一位の来館者数だという。
昔から一度は行ってみたい美術館だった。
入場料は12ユーロ。大英博物館が無料なので、安いとは言いたくないけど、12ユーロ以上の価値は絶対にある。
このピラミッドが入場口となっていて、周りの建物がすべて展示室になっている。
まずはハンムラビ法典
続いて、今回一番見たかったミロのヴィーナス。
やっぱり人気で大勢の人がいたけど、小さい頃から写真でよく見ていたので、実際に見ると「おおっ!」ってかんじで感動した。
ちなみに、このミロのヴィーナスがルーブル美術館を出て国外にわたったのは1964年に日本で特別展示会が行われた時だけらしい。
奴隷。セクシーですね。
サモトラケのニケ
この人込みは何だ〜と思ったら……
この美術館で一番人気のモナリザだった。
これは僕が大好きなルノアール。
凱旋門。ナポレオンがフランス軍勝利を記念して作らせたもの。
凱旋門の下では何か軍隊の儀式を行っていた。
シャンデリゼ通り。凱旋門のところから南東にまっすぐのびる通りパリ市内は地下鉄がとても便利だけれど、市内中心部はそんなに広くないので、全部歩いても回れるくらい。観光地以外の町並みも楽しいから、地下鉄を1回使っただけで、あとは全部歩いて移動した。
ここまで回った時点で午後8時。本当なら暗くなるはずなのだが、今の時期、ヨーロッパの日は長い。せっかくだから、エッフェル塔の夜景を見に行ってみることにした。
エッフェル塔といえば、あの翼くんと岬くんが再会した場所である。とりあえず、朝から何にも食べてなかったのでお腹が減った。エッフェル塔を見ながら食事をしようとスーパーに行って食料調達。
チケット代で今日はかなり出費が大きかったので、フランスパンとブルーチーズ、それにビールで花見ならぬエッフェル塔見をすることにした。
実際に見たエッフェル塔は、何か物足りない感じで、荘厳さとか煌びやかさが感じられない。東京タワーのほうがかっこいい感じもする。
高さは320メートルくらいで、東京タワーよりは少し低く、想像していた黄色い感じではなくて、ただの鉄骨の塔という感じだった。
夜8時半
大勢の家族や恋人たちが平日にもかかわらずエッフェル塔を見に来ていた。今日の夕食〜。
夜9時半。10時。おーい、暗くならないぞ〜
パリはあまり治安がよくないらしい。僕の友人のバックパッカーは仲良く話しかけてきたフランス人にクッキーをもらって、その中に睡眠薬が入っていて持ち物全部を盗難されたらしい。宿についてすぐ会った旅人もパリ初日にスリに遭ったという。
さすがに遅くなりすぎるかなと思ったけれど、こんな機会はめったにないから、11時までねばることにした。エッフェル塔は毎時0分にネオンが綺麗に点滅すると聞いていたからだ。
10時半。もうちょっと近くまでいってみた。
さらに近くまで行ってみた
夜11時。毎時0分〜5分まで電飾が点滅してとてもきれい。結局、宿に帰ったのは、夜中の12時過ぎだった。
暗くなって間もないのに、もう深夜12時って……。なんかへんな感じだ。夜行バスであまり寝てなくて、そのまま1日中、市内観光。
あれ、これ、フランクフルトでもあったような……。そう、そして今日も宿の日本人と話が盛り上がって夜遅くまで話をしてしまいました。
しかも、朝6時まで……。
明日も観光しないといけないんだけどなあ。。。
- ルノワールがいっぱい♪
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2013.07.19 Fridayヨーロッパ旅 5日目
ただいま、2カ国目
フランスのパリにいます眠い目をこすりながら目覚ましの音で10時半に起床。
寝たのが7時だから3時間半しか眠れなかった。今日も観光観光!
同室で泊まっているTさんと、蚤の市に行こうという話になり、駅前のマーケットに足を運ぶ。本当は週末やっている大きな蚤の市でアンティークを見たかったのだけれど、明日にはパリを離れてベルギーに向かうので、今日行くことにしたのだ。
とりあえず、駅前のカフェでエスプレッソを飲む(2ユーロ)。
朝までお酒を飲んでいたので体が重い……。いざ、蚤の市へ!
と思ったら、蚤の市というより、日用品の安売りセールみたい。アジアの市場のような感じだった。もう一日あれば、大きい蚤の市に行けるのになぁ。残念。
というわけで、Tさんとは別れ、気を取り直して今日の観光へと出発した。昨日、1日でかなりの場所を回ったので、今日どうしても見たいポイントは2つだけ。
1つ目は、ノートルダム寺院、2つ目はオルセー美術館だ。
地下鉄でCHATELET駅まで行き、そこから歩いてノートルダム寺院へ向かう。
平日だというのに、寺院の前には多くの人だかり。かなり長い列ができていたけど、回転が速く、そんなに待たずに中に入ることができた。
入場料は無料。フランスは観光地が多く、入場料もばかにならないのでかなり助かる。
なぜカトリックの教会なのに、教会ではなく寺院というかはよくわからないが、これが想像以上に素晴らしかった。今まで、教会はいろんな国で何度も見てきたけど、ノートルダムはその中でも一番建物が素晴らしいと感じた教会だった。
寺院の外にはこんな人たちも次にオスロー美術館に行こうとセーヌ川を歩いていると、変な方向にエッフェル塔が見えた。
あれ、おかしいな?
何も気づかずに歩いていたけど、完全に反対方向に歩いてしまっていた。
この間違いのせいで1時間半歩きっぱなし。1時間もロスしてしまった。
セーヌ川沿いにはこんな露店がいっぱい並んでいる。
公園では剣道をしている現地人の姿も。。。そしてようやくオスロー美術館到着。
入場料は9ユーロとルーブル美術館よりは安いが、残念なことに、この美術館は2011年から写真撮影が禁止されていて、写真が撮れない。
美術館内の様子。これだけ写真を撮っちゃった。オスロー美術館のいいところは、大英博物館やルーブル美術館と違って、展示物がほぼ絵画に絞られている点だ。しかも、大物画家の絵画が何人も並んでいる。ゴッホ、ルノアール、モネなどは一人が20点近くも展示してあったのでかなり見ごたえがあった。
この中で、僕が特に好きなのがルノアール。
最初にアメリカのメトロポリタン美術館で実際の絵画を見て以来、大英博物館や東京の特別展示会など、ことあるごとに彼の絵画に触れてきた。
絵のことはよく分からないんだけど、彼の描く女性の目がすごくいいんだよね。
これは写真をとってもいい最上階テラスからの写真。
美術館帰りにルーブル美術館の前を通ったら、多くの人が体を焼いていた。
- ブリュッセルでスリに会う
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2013.07.20 Saturday
ヨーロッパ旅 6日目
ただいま、3カ国目
ベルギーのブリュッセルにいます
パリ最終日。今日は午後のバスでベルギーに移動する。この2日間でパリの主な観光地はほぼまわっていたので、今日の午前中はのんびりと過ごすことにした。
現在宿泊している日本人宿「Paris KYO」は2日間しかいなかったけれど、なかなか居心地の良い宿だった。
パリの名所、宿の近くの店、ヨーロッパの移動の方法など、いろいろな最新情報が生の声で聞けるのは日本人宿のよいところだ。
荷物の心配もする必要がない。なんだかんだ言って、日本人って信用できるよね。
泊まったドミトリー
リビング宿を出たのは正午0時だったけれど、管理人の京さん、それにこの宿に長期滞在しているルーマニア人のアンドレアがわざわざ下の道まで見送りにきてくれた。
京さんらに別れを言い、地下鉄を使ってユーロラインズの乗り場にむかう。パリではドイツと違い、チケットを持っていても、1時間前からのチェックインすることが必要で、そこで荷物のラベルと番号札をもらい、それを運転手に見せないと乗車できない。
地下鉄オペラ駅のホーム。
パリの地下鉄。日本とあまり変わらない。
ブリュッセルへは今回もユーロラインバスで。
パリ郊外は広大な農地が広がっている。午後2時半にパリを出発したバスは午後6時半にベルギーのブリュッセルに到着した。
バスが到着したModi駅。
ちなみに、バスチケットは28ユーロ(3500円)だった。
さあ、あとは予約しておいた宿に向かうだけ、のはずが……今日のハイライトは実はこれからだった。ブリュッセルの人はみな穏やかな感じで、とても親切だった。宿までの行き方がわからずに話しかけたベルギー人は皆親切に説明してくれたし、なんとなくパリと比べるとのんびりした感じがする。パリではスリや睡眠薬強盗などがあると聞いてかなり警戒していたから、ベルギーはもう少し安心できそうな感じだ。
と思っていたのだが………
実は、ブリュッセルに到着早々、なんとスリに会ってしまった。
事件が起こったのはここからトラムに乗ってすぐ。地下鉄からトラムへ乗り換えたのだが、トラムがなかなか来なくて30分以上待たされた。ずっと待っていた乗客が一気にトラムに乗り込んで、チケットを機械に通す。
ブリュッセルの交通は便利で、地下鉄、トラム、バスが同じチケットで乗れ、1時間以内なら、どれだけ乗っても、何度乗り換えても2ユーロ。僕はお得な5回券を7.7ユーロで購入していた。
人混のなか、改札の機械の近くにいた乗客の老人にチケットを渡して機械に通してもらう。老人はとても親切で、ちょっと談笑していたのだが、左のほうから何か違和感があった。
振り返ってみると、大柄の40代くらいのおっさんが、スーツを右手にまきつけて、その間から手を伸ばしている。慌てて肩掛けのショルダーを見ると、前面のポケットのチャックが全て開けられている。しかも、一番大きいポケットは中の隠しチャックまで開けられているではないか。
こういうバッグが、
こんな感じに開けられていた。こいつ!
おい、取ったものを返せよ!周りは人でいっぱいなのに、大声でどなってやった。
もちろん、日本語で。そいつはニヤニヤしながら、お手上げのポーズを取る。
お前、俺の財布とっただろ!
返せよ! 返せよ!! 返せよ!!!周りにいる人たちもざわつきだした。
その人たちによく見えるように、すべてのファスナーがあけられたバッグを四方に見せ、おっさんが手に持っていたスーツを奪って、その中から手を伸ばしていた様子を周りにいる全員に分かるように再現した。
おっさんは相変わらずニヤニヤしながら、取ってないと言っている。
そして、何度も、バッグの中を確認してみろ、確認してみろと繰り返し言ってくる。実は、財布の中には20ユーロ程度しか入っていなかった。
大事なものは全て別の場所に入れているから、そんなに痛手ではなかったのだけれど、ニヤニヤしながら笑っているのと、自分が全くチャックを開けられていたことに気づかなかったことで腹が立った。
こちらの大げさなアピールで周囲から変な目で見られ、そのおっさんも多少慌てたようだが、相変わらずニヤニヤしながら確認してみろ、確認してみろと繰り返し言っている。
そこで、ふと頭にあることが思い浮かんだ。
そういえば、小銭の入った財布は、スリ対策として、バッグの裏側、つまり体に接するポケットの奥に見つかりにくいように隠していたのだ。
ということは、何も盗まれていないじゃないか!!!
盗まれていないのに、盗んだと言いはっていた僕。
盗んではいないが、明らかに盗もうとしたおっさん。これはどっちが悪いのか?
そんなもん、おっさんが悪いに決まってる。
そのおっさんは次の停留所に止まると、慌ててトラムを降りていった。こちらは追いかけるふりだけして、トラムに残った。
だって、何も取られてないんだもん!
でも、これはさすがに、恥ずかしくて周りの人には言えなかった。周りでその一部始終を見ていた客は、こちらを不憫に思ったのか、降車するときに、「GOOD LUCK!」と声をかけてくれたり、席を譲ってくれたり、僕が降りる駅を教えてくれたりした。
でも、僕は何もとられていない……
だから、本日のタイトルは「スリに遭った」ではなく、「スリに会った」である。
にしても、安全そうに思えたブリュッセルの町にも、こんなスリ野郎がいたとは残念だ。
実は、フランクフルトで別れたSとブリュッセルの宿で合流したのだが、Sも危うく置き引きにあいそうになったという。ベンチで座っていると、現地人から話しかけられ、その瞬間に別の奴にリュックを奪われそうになったらしい。
幸いなことに、Sはすぐにそれに気づいてリュックを引き寄せたため、そいつはすぐに立ち去ったそうだが、日本人二人がブリュッセルに来て早々、別々の場所、別々の手口でスリに遭いそうになったのだから、これはそうとう気をつけなければいけなそうだ。
宿に到着すると、とりあえず、シャワーを浴びて、洗濯をして、スーパーに買い物に行き、スパゲティーを自炊した。
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今回の宿、「Solys Hostel」。一泊16.5ユーロ
今回のドミトリー
買ってきたワインを飲み、パスタを食べながら、今日のことを反省した。スリや強盗に遭わない一番の方法はしっかり注意しておくこと。
相手もプロだから注意している人間は狙ってこない。
そして、もし狙われたら、抵抗することなく身を守る。
今日の僕はどちらもできていなかった。でも、本物のスリに会い、犯罪現場に立ち会えた。
被害はゼロ。
なかなか面白い体験ができたと言えなくもない。
トラブルやアクシデントを旅ネタに変えて前に進む、それはバックパッカーの常套手段ではあるけれど、やっぱりこれからはもっと気をつけようと思う。
- ベルギーの建国記念日
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2013.07.21 Sundayヨーロッパ旅 7日目
ただいま、3カ国目
ベルギーのブリュッセルにいます
ベルギー2日目。といっても、昨日はスリとご対面しただけで、何もしていないので、実質今日がベルギー初日である。
明日にはオランダに移動しなければならないので、今日1日でブリュッセル市内を回らなければならない。まあ、そんなに行きたい場所もないんだけどね。
とはいえ、今日は偶然にもベルギーの建国記念日。
この日に観光をするのも何かの縁。しっかりとベルギー、ブリュッセルを堪能することにしよう。ちなみに今日は、甘いものとお酒の好きなSと一緒に観光することにした。
まず、最初の観光地は、グラン・プラス。ここは、町の中心部にあって、荘厳な建築物に囲まれた大きな広場。世界的に有名なブリュッセルの花の絨毯はこの広場で作られている。
ここは、かなり良かった。雰囲気もいいし、ベルギー王国の歴史と文化を感じさせてくれる場所だと思う。
この広場のなかには、いくつかの有名な建築物とお店が隣接している。まず、「王の家」。現在は博物館として利用されている。
そして、市庁舎。この広場のなかでも一番立派な建物だ。
そして、これがもっとも興味深い場所なのだけれど、あのチョコレートで有名な「GODIVA」の第一号店もこの広場に隣接した場所で今でも営業を続けているのだ。オープンが1926年。それから今のGODIVA のブランドを作り上げたらしい。
日本だとだいたい1個300円程度するチョコレートが、ここではだいたい1ユーロ(120円)で買える。ふだんはほとんど甘いものを食べない僕も、ここはのっとけと1個だけ買っていただいた。普段甘いものはあまり食べないからチョコレートのことはよく分からないけれど、とりあえず、かなり美味しかった。
まあ、こんだけ高いんだから、美味しくなくちゃ困るけどね〜
続いて、この広場の周囲にあるお土産やを物色していった。このあたりの見せは可愛いお土産が多く、中でも一番の人気は「小便小僧」グッズだ。マグネット、置物、栓抜き、さまざまな形になって小便小僧が売られている。
僕もせっかくなので、ちんこドリルのワインの栓抜きを購入しておいた。せっかく小便小僧のお土産を買ったのだから、本物の小便小僧も見なくてはなるまい。実は、なにかといわく付きのこの小便小僧はこの広場から歩いて3分のところにあるのだ。
なぜ、いわく付きかというと、誰が決めたか知らないが、この小便小僧は「世界三大がっかり名所」のひとつと言われているからだ。
ちなみに他の二つが何かとういうと、ひとつはシンガポールのマーライオン、それから、コペンハーゲンの人魚姫らしい。
でも、考えてみれば理不尽な話だ。小便小僧は別に何も悪くないのに、勝手に過度の期待をされて、勝手に「がっかり」されてるだけだ。小便小僧に何の罪もない。
ネットで調べた内容をもとに町を歩いていくと、あったあった、小便小僧。
たしかに、昔から耳にしている小便小僧がこれか、と思うとがっかりしてしまうかもしれないけれど、がっかりポイントと言う情報は何度も聞いていて、ぜんぜん期待していなかったから、とりわけがっかりすることもなかった。
それどころか、今日は1年に1回のベルギーの建国記念日。小便小僧も偉そうに1年に1度の制服に着替えていたからかなり運が良かったかもしれない。
ところで、みなさんは小便小僧だけでなく、このブリュッセルにはもう一人、小便をする像があることをご存知だろうか。実は、この町には「小便少女」なるものが存在するのだ。これは知る人ぞ知る名所。ぜひ行ってみなくてはならない。
この場所は小便小僧以上に分かりにくい場所にあり、小便小僧以上にしょぼいのであるが、「小便少女」という響きがいいではないか(僕は変態ではありません)。少女のほうも、建国記念日ということでしっかりおめかししていたけれど、まず第一に、この顔、ベルギー人の子供には見えないんだよなあ。
次に向かったのは、やっぱりベルギーといえば「ベルギーワッフル」。お菓子をあまり食べない僕でもさすがにこのお菓子は知っている。食費にあまりお金を使いたくないのだけれど、こういう場合は別。せっかくだから、一番有名なお店で一番美味しいワッフルを食べてみたい。
そう思って事前にネットでしらべたら「DANDOI」というがとても有名らしい。広場の近くになるので行ってみることにした。
頼んだワッフルはプレーンのワッフルとチョコアイスのワッフル。とくにチョコアイスのほうは興奮するほど美味かった。
と、ここで、ワッフル屋の店員さんから、重要なニュースが飛び込んできた。
なんでも、今日は1年に1度の建国記念日なので、王宮の前では、今ちょうど記念パレードをやっているというのだ。
これは、できれば見たい。
というわけで、僕とSは小走りで王宮に向かうことにした。
ここブリュッセルは地下鉄やトラム、バスなどの交通機関はまあまあ充実しているけれど、町自体があまり大きくないので、主要な市内の中心地なら、歩いて全部まわることができる。
会場付近からは歩いて帰っていく人たちも多くみられ、間に合わなかったかと思っていたら、パレードはすでに終わっていたものの、戦車とか顔にペイントをしたベルギー人なども多く見られ、それなりに楽しむことができた。
王宮の前にはひとだかり。
軍隊も出動して、子供たちと交流していた。
地雷撤去の体験コーナーもあったつづいて向かったのは大聖堂。これは入場料が無料で、なかなか立派な教会だったけれど、いかんせん、2日前にパリでノートルダム寺院を見ているので、物足りない感じだった。
以上で観光は終わり。見たいものはすべて見たと思っていたら、まだやり残したことが一つあった。それは何か。
ベルギーといえば、忘れてはならないのは、やっぱりベルギービールである。
ベルギービールといえば、多くの人はギネスの黒ビールを思い出すかもしれない。でも、この国には他にも美味しいビールがたくさんあって、フルーツビールや、氷をいれて飲むビールなど、多種多様なのだ。
今日は特に暑かったので、お酒好きなSと一緒に、せっかくなので昼間からバーで一杯やることにした。
1杯4.5ユーロ。手前はフルーツビール。日中のビールはすぐ酔ってしまう。本当は夜中に飲みたいところだけれど、ここブリュッセルもパリと同じく、今の時期は昼が異様に長い。暗くなるまで待っていたら夜11時になってしまう。
僕が頼んだのはフルーツビール。なんかハイビスカスティーのような感じで、あまりお酒という感じではなかったのだけれど、1杯飲んだだけで、かなり酔っ払ってしまった。やっぱり太陽の下で飲むビールは美味くて酔いやすい。
Sが頼んだビールは一般的なビールだったけど、ビールにはレモンスライスが入れられていた。
これで本当に観光は終わり。今日は暑かったので早く宿にかえって、シャワーを浴びたかったのだけれど、やらないといけない大事なことが一つ残っていた。
それは明日移動するオランダまでの移動チケットを入手することである。
いろんな人にユーロラインのチケット売り場を聞いて、中央駅にいったり、MIDI駅に行ったり、いろんなところを3時間以上歩き回った。
かなり疲れはしたけれど、普通に観光していては行かない場所にも行けたし、そこで面白いものを見つけたり、いろいろな現地人と話をしたりできた。
旅はインターネットを使って、どんどん便利に、どんどん手軽になっていく。でも、やっぱり旅って、足を使って、言葉を使って、交流しながらするもんなんだよなあ、と思う。
ようやく見つけたユーロラインのチケット売り場はなぜか閉まっていた。
町中にあった男性用公衆トイレを発見。三方向からできる。
パン屋
オリーブ
鶏の丸焼き
シーフード
屋台で買った肉を肉ではさんだもの。1ユーロ。
店先のワッフル
さっき美味しかったのでもう一つ食べた。1ユーロ。
衣類の市場
いろんなところをさんざん回ったけれど、結局、チケットは入手できなかった。
そして、なんだかんだで宿に戻ったのは夜の8時。
仕方ないのでインターネットでユーロラインのHPを調べてネット購入した。
何て簡単!
でも、これってなにか違うんだよなあ〜
チケットの心配がなくなったところで、今日も自炊。
パスタをいただきながらスーパーで買ってきたベルギービールをいただいた。
3本買って飲み比べてみたけど、ギネスの黒ビールが本当に美味かった。
日本で飲んだのとは天と地の差。やっぱり本場、素晴らしい!
- 自転車の町、アムステルダム
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2013.07.22 Monday
ヨーロッパ旅 8日目
ただいま、4カ国目
オランダのアムステルダムにいます。
ホテルを8時に出て、ブリュッセル北駅に向かう。
今日はオランダのアムステルダムにバス移動だ。
朝食のパン。1ユーロ。
予定より駅に早く着いてしまい、とりあえずユーロラインのオフィスでチェックイン。本当は11時15分発のバスだったけど、ひとつ前のバスに空席があるみたいで、10時発のバスに変更してもらった。
10時にブリュッセルを出発したユーロラインバスは午後2時半にオランダのアムステルダムに到着した。
アムステル駅まずは到着地のユーロラインオフィスで次のプラハ行きのチケットを購入する。
アムステルダムからチェコのプラハまでは夜行バスで14時間。77ユーロだった。けっこう高いけど、距離が長いので仕方ない。2日後のチケットは残り1枚だったので、慌てて購入することにした。
バスターミナルから予約しておいたホテルまではトラムで1本で行けた。アムステルダムもブリュッセルと同じで、地下鉄、バス、トラムが1時間以内なら何度でも乗れるチケットだ。料金は2.8ユーロと、パリやブリュッセルよりも高い。
この町の物価はそんなに高いのだろうか?
そんなことを考えていたら、アムステルダムの交通事情が特別だということが分かった。
この町、とにかく自転車が多い。
若者から年配者まで多くの人が自転車で移動している。
中国のように自転車専用道路があり、歩道と間違えて歩いていると後ろからベルを鳴らされる。
町のいたるところに自転車がとめてある。
自転車専用道路この町の中心地は交通機関を使わなくても歩けるくらい狭い。だから多くの人は自転車を利用して移動しているようだ。だから、切符が高くても平気なのかな?
自転車専用道路にも個別に信号機がついているのでちょっと面倒くさい。今回、宿泊する宿、「ホテル・プリンセス」。1泊21ユーロ。朝食付。
アムステルダムは宿が高く、特に週末は馬鹿高いらしい。それも考えて月曜到着にしたのだけれど、21ユーロはかなり安いほうだと思う。
ホテルのリビング。ここはなかなか居心地がよい。
朝食は簡単なバイキングを無料で食べられる。
部屋は6人ドミトリー。これは狭い。そして暑い!
移動で疲れていたし、ホテルなどをインターネットで調べなければならなかったので、今日の観光はなし。夕食はスーパーで買ってすますことにした。
ホテルの近くにはスーパーが3軒あった。なかには7時には閉まるスーパーもある。ベルギーもそうだったけど、日本の店って遅くまで営業してくれてるんだなあと思う。
スーパーに行くと、そんなに物価が高くないことが分かり安堵。
町中の普通の店と比べても3分の2から半額くらいの値段だった。やっぱり貧乏旅は大型スーパーがいいね。
バジルのチーズ。1.2ユーロ。
サラミは安売りでこれだけあって1ユーロ。パンは0.8ユーロ。ワインは3ユーロだった。Sとシェアしたので、1人3.5ユーロ(450円)。夜中は暑くて、部屋の中は蒸し風呂状態だった。
同室に宿泊していたイタリア人は、
「ファッキン ルーム!」
「ファッキン ベッド!」
「ファッキン ホテル!」
と、何かうまくいかないことがあるたびに一人で叫んでいる。
アムステルダムに着いたらますます日が長くなった。暗くなるのは11時だった。蒸し暑いうえにうるさい部屋にいたくなかったので、暑さがやわらぐ12時すぎまで、近くの公園を散歩していた。明日は一日中アムステルダムの町を歩き回るつもりだ。
自由の町・アムステルダム。どんな町なのか楽しみだ。
- セックスとマリファナと自転車と運河の町
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2013.07.23 Tuesdayヨーロッパ旅 9日目
ただいま、4カ国目
オランダのアムステルダムにいますアムステルダム2日目。今日は1日がかりでできるだけこの町をまわってみようと思う。
中心地はそんなに広くないので、全部徒歩。全部説明すると大変なので、写真で。
ゴッホ美術館。
ゴッホは嫌いではないけれど、ゴッホの作品はオルセー美術館でたくさん見たのと、美術館に張り出してあるポスターがゴッホの自画像で、これもオルセー美術館で見ていたので、入場するのはやめてしまった。入場料も15ユーロで高かったし……。国立ミュージアム。ゴッホ美術館のすぐ近くにある。ここも時間の都合上、外観だけ。
つづいてハイネケン・エクスペリエンス。ハイネケンが生まれたのは実はオランダのアムステルダムなのだ。
アムステルダムの町は運河の町。町を何重にも川が囲んでいて、とてもいい雰囲気。
川にはボートが行き来していて、ボートで酒を飲んでいるグループもいる。中には水着で泳いでいる女性まで!川とか海の水がある町はとてもいい。ここは特に川が多くて緑も多いので、なんとなく町に安堵感が漂っている。
これは何?
男性用公共トイレでした。跳ね橋。舟が通るときはここが開く。
ここで、この旅いちばんラッキーなことがあった。
欧米人女性3人組が僕に声をかけてきた。
「すいません、ちょっといいですか? 実は私たち、あるチャレンジをしているんです」
「えっ、何ですか?」
「実は、この町のいろいろな場所に行って、いろんな人とハグしてその写真を撮ってるんですけど、協力してもらえませんか?」
「え、ハグですか。いいですよ!」
というわけで、可愛い金髪のお姉さんとハグさせてもらった。
こんな夢みたいなことがあっていいのか!
アムステルダム、何ていい町なんだ!
気分がよくなったところで、続いて、蚤の市に行ってみた。腕時計が5ユーロ、Tシャツが1ユーロなど値段も安く、欲しいものはなかったけれど見ているだけで面白かった。
1ユーロの中古衣服。
50セントのDVD。次は花市。川沿いに小さな店がずっと並んでいて、花だけでなく、花に関わるものや小物なども売っていた。値段もそんなに高くない。
オランダといえばやっぱりチューリップ。
靴の形をした植木鉢。
可愛い家のマグネット
サボテン。次にオランダといえばチーズということで、チーズ屋へ。
こういう店ではいろいろなチーズを試食できるので、買わなくてもいろんなチーズを味わえる。小さいのがあれば買おうかなと思ったけど、大きいのしかなかったので断念。
こんな感じで試食できる。次に向かったのは「アンネの家」。ここは前から来ようと思っていたところだ。
が、アンネの家に到着する前から、長い列が続いている。
もしかして……と思ったら、やっぱりアンネの家への入場待ちの列だった。この暑いのに、待つだけで1時間はかかりそうだ。
今日は他にも回りたいところがたくさんあるので、明日また来てみることにして今日の観覧はやめておいた。
続いて、王宮。ダム広場に隣接している。
こちらもダム広場にある戦没者慰霊塔。
さあ、ここまで早足で観光したけど、これからは少しじっくりと観光したい。
なぜなら、ここからはオランダらしい、特別な部分だからだ。それは、何かと言うと、
飾り窓とコーヒーショップ。飾り窓といえば、ご存知の人も多いだろうが、売春宿である。日本風に言うなら「ちょんの間」だ。
そして、コーヒーショップというのは、ただコーヒーを売ったり飲んだりする場所ではない。マリファナを売っていて、そこで吸えるようになっているのだ。どちらも日本では非合法。というか、他の国でも非合法だ。それをヨーロッパの先進国のオランダが合法にしているというのだから、すごい。よっぽど政府が上手に管理しているのだろう。
まずは、飾り窓。市の郊外にあるのかと思いきや、飾り窓はまさに市内の中心地に広がっていた。中央駅からも王宮からも徒歩10分以内。その周辺には「SEX SHOP」やストリップ劇場なども多い。
ピンクのネオンが光る小部屋のガラスの内側で女の子がセクシーな格好をして手を振っている。写真撮影は絶対NGなので、遠くからちょっとだけ全景を。
このピンクのネオンのついている小部屋に女の子がいる。綺麗な金髪のスタイル抜群の女性もいるかと思えば、黒人女性や東欧系の白い肌の女性もいる。中には、50歳以上だろうという太ったおばさんや明らかにオネエと分かる男もいた。
続いて、コーヒーショップ。これは色んな場所であるようだが、この飾り窓地帯は特に多いようだった。オープンカフェになっている店もあって、近くを通っただけでマリファナの匂いが充満している。
ためしに1軒に入ってみると、コーヒーを飲んでいる客などいなくて、フロントでマリファナを購入できるようになっていて、客は席に座ってマリファナをプカプカふかしていた。マリファナは1本3ユーロ〜5ユーロくらいだった。
フランスの日本人宿で出会ったそのあたりに詳しい日本人の話によれば、マリファナは中毒性もなく、体の害はタバコよりも少ないという。
オランダでは一応、コーヒーショップでやりましょうということになっているそうだが、それ以外の場所でやっている人も多く、町中を歩いていても匂いですぐに分かる。
でもこれは、オランダだけでなく欧州の国ではたまにマリファナの匂いがすることがある。ある程度は暗黙の了解になっているのだろうか。マリファナは依存性もなく、毒性もタバコより低いらしい。
でも、かといって合法にするのは難しいようだ。より高い快楽を求めて覚せい剤やケミカルに手を出す人もいるだろうし、入手源や取引などで別の犯罪が起こる可能性もある。そのあたりをオランダでは全て解決できているんだろうか? 民族性がそれを解決させているのだろうか? 結局、よく調べてもいないから謎は深まるばかりだった。
飾り窓とコーヒーショップ、SEXショップの中心には旧教会があった。
結局、朝早くから歩き初めて、13時間も外を観光していた。オランダは日が暮れるのが11時前。なかなか暗くならないから、気がついたら長時間歩き続けていた。
明日も1日、アムステルダムに滞在する。明日は何を見ようかなあ〜
- アンネの家とセックス博物館
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2013.07.24 Wednesday
ヨーロッパ旅 10日目
ただいま、4カ国目
オランダのアムステルダムにいます昨日、アムスの町を13時間近く歩き回って本当に疲れてしまった。
今日は午前11時にチェックアウト。22時半発のユーロラインでチェコのプラハに向かう。
11時ぎりぎりまで宿でのんびりして、チェックアウト。荷物を預けて、もう少しアムステルダムの町を回ってみることにした。
尚、ブリュッセルからここまで一緒だったSとは今日でお別れ。これからはそれぞれが行きたい場所を巡るので、次に会うのはヨーロッパアウトのスペインになるだろう。
まず向かったのが、「アンネの家」。
昨日も書いたとおり、あまりに長蛇の列ができていたため、昨日は断念したのだけれど、やっぱりこれは見ておきたいと思って、もう一度行ってみることにした。
到着したのは11時半。なんと、昨日よりかなり長い列ができあがっている。
ただ、今日は時間に余裕があるし、昨日より暑くなかったので並ぶことにした。
アンネが実際に住んでいた家がそのまま博物館になっていた。
3階と4階部分が隠れ家になっていた場所。
長い列に並び、近くの教会の鐘の音を何度も聞き、ようやく入場できたのは1時15分。結局2時間近く並んでいた。それでも、旅中に文春文庫の「アンネの日記」を読んでいたので、僕にとってはかなり興味深い観覧になった。
アンネ・フランクはドイツのフランクフルトに生まれたユダヤ人。戦中にヒットラー率いるナチスドイツの影響で、オランダのアムステルダムに移住する。
しかし、オランダがドイツに占領されてしまったため、ユダヤ人狩りが始まり、アンネの家族は2年もの間、隠れ家での生活を余儀なくされるのだ。
当時13歳だったアンネは、隠れ家での生活を日記に書き残し、15歳の時にユダヤ人収容所で生涯を終える。
この日記を隠れ家生活で唯一生き残った父が出版し、世界中で読まれる大ベストセラーとなったのだ。
アンネの日記は60カ国で翻訳され、1800万部発行されている。
今回日本から持ってきた「アンネの日記」館内をまわると、アンネの父がいかに強い思いでこの隠れ家を展示場にし、アンネの日記を世に出したかがよく分かった。
写真撮影は禁止だったので掲載できないが、本棚の裏の隠し部屋、アンネの部屋の壁に貼られた写真、そしてアンネが書いた本物の日記やノートが展示されていて、なかなか興味深かった。
ちなみに、隠れ家となった部屋は当時のものだが、隠れ家の家具は全く展示されてなかった。これは戦争で全てが無くなったというメッセージをアンネの父が残したかったからだという。続いて向かったのは、アンネの家の次に回るべきところではないかもしれないけれど、
「SEX MUSEUM」実は、この名前の博物館には以前にも一度、訪れたことがある。このブログでも紹介しているが、6年前にアメリカのニューヨークでいってがっかりさせられた場所だ。
ただ、ここは自由の国オランダ。欲望の町アムステルダムである。ニューヨークとは一味ちがうことを期待したい。
博物館は中央駅から南に数分歩いたところにあった。入場料は4ユーロ。安いだけにあまり期待していなかったけれど、これがなかなか面白かった。
オランダらしいジョークのきいたものから、歴史的なものから、世界中のものから、とにかくエロとセックスに関わるものが楽しく展示されていた。
かなりきわどいものもあったので全部は掲載できないけど、いくつかご紹介。
女性の観覧者の多いのに驚いた。女性同士できているグループもいる。そして、すごく興味深そうに見入っている姿は日本とは違うなと思わされた。
変態おじさん。(可動式)
というわけで、本日見たかった2つのポイントの観光は終了。
あとは、適当に撮った町のひとこま。
アムステルダム中央駅
アヒルと子供
馬車
広場の鳩
公園の銅像
アムステルダムのポストここまで観光して、夕方4時。夜行バスまではまだ6時間もある。
ホテルのロビーは狭くて、チェックアウト後は利用したらいけないと言われたので、近くにあるフォンデル公園という大きな公園にいって散歩していた。オランダに限った話ではないけれど、公園には平日だというのに多くの人が集まっていた。
若者同士、恋人同士、女同士、男同士、老夫婦、いろいろなグループが酒を飲んだり、スポーツをしたり、バーベキューをしたり、ジョギングをしたり、本を読んだり、体を焼いたり、そしてマリファナを吸ったりと、それぞれがやりたいことを自由にやっていた。女性数人だけでマリファナをしているグループもたくさんあった。
別に合法だから問題ないんだけど、女性の喫煙率はかなり高いような気がする。
この女性3人組はみんなでマリファナを吸っていた。ヨーロッパの公園は芝生が多い。女性でも平気で芝生の上にそのまま座り、日差しを浴びながら仲間とわいわい話している。日本も花見という文化があるんだから、暖かい時期はいつもこうして仲間と楽しめばいいのになと思った。
7時になったのでトラムに乗ってバスターミナルに移動した。今日はこれから14時間かけてチェコのプラハに移動する。プラハの町は前に一度訪れているけど、とても雰囲気のいい町だったから楽しみだ。最後に、アムステルダムはなかなか楽しい町だった。自由な気風でみんな楽しそうだけど、特別治安が悪いわけではない。建物はフランスやベルギーとは違ってモダンな感じでかわいい感じ。
セックスとマリファナと自転車と運河の町、アムステルダム。また機会があれば再訪したいと思う。