- 中国入国。なんかちょっとヘコむ。
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2007.12.11 Tuesday日本を出発してから326日目
ただいま36カ国目
中国の広州にいます
今日は香港から朝9時15分発のバスに乗って、中国の広州を目指した。
今日の朝食はおかゆ。
さらば香港。
香港に着いたら次はベトナムのハノイに行こうと考えていて、それは丸1日くらいあれば着くだろうと思っていた。
が、情報がないというのは怖いもので、香港からハノイまではまず中国の広州まで行き、そこからさらに昆明まで行って、そこからハノイ行きを探さないといけないらしい。
香港から直のバスが出ていると勝手に思い込んでいたものだから、とんだ誤算だった。
広州には4時間ほどで到着したのだけれど、バスのなかでずっと熟睡してしまっていて、目が覚めてあわてて降りた場所は予定していた広州駅とはずいぶん離れた場所だった。
うーん、降りる場所を間違えてしまったらしい。
こんなところに降りてしまった。
中国にはこれまでに5度訪れたことがあったので、まあなんとかなるだろうと思っていたのだけれど、これが予想外に苦労してしまった。
駅の場所を聞いても、誰も英語が通じない。これまでは片言の英語ならたいてい分かる人がいたのだけれど、ポリスに聞いても英語はわからないとそっけない態度をとられてしまう。
仕方ないので、昔少し覚えた中国語を思い出しながら筆談してみると、何とかこちらの意図を理解してもらうことができた。
ここから広州駅まではバスに乗って1時間くらいらしい。少し歩いてバス停を見つけ、1元(16円)払ってバスに乗り込んだ。
広州駅周辺は大都会だった。高層ビルが立ち並び、何車線もある道路が町の中心をはしっている。
広州駅。
これまで僕が訪れた中国の都市は北京、上海が中心で、それらの都市が大都会だということは知っていた。でも、広州もこんなに大都会だったとは……。正直言って驚いた。
これはもう、ヨーロッパの中都市なんて比べ物にならないくらいの大都市だ。まず規模がでかい。そして建物がでかい。さらに人が多い。
中国恐るべしだ。彼らが本気をだせば、世界中を牛耳れるくらいの力は持っているのではないか、そう思わされてしまった。
駅に着くと、とりあえず昆明までの列車のチケットを取りに行った。あまり時間がないので、今日の夜行列車があれば一番いい。チケット売り場の列に並んでいると、窓口ではいたるところで駅員と客が口喧嘩をしている。
大声でまくしたてる客、それを相手にしない駅員。これぞ中国だ。
ようやく自分の番がまわってきて、昆明までのチケットを聞くと、今日の便はもう終わっているという。
昆明行きのチケットは朝7時21分の便しかないといわれ、それなら明日のチケットはと聞くと、売り切れだという。明後日も明々後日も売り切れで、一番早いのは4日後だという。
うーん、困った。
こんなにチケットがないなんて……。駅の中をうろついて話を聞くと、バスのチケット売り場はここからかなり離れているらしい。チケットの有無もわからないので、また移動するのはかなりおっくうだ。
仕方ないので、もう一度列車のチケット売り場に戻り、違う窓口にいって昆明行きのチケットがあるかどうか聞いてみた。
「明後日の寝台車ならある」
――なんだ、あるじゃん。さっきのは何だったんだよ!
本当は明日出たいけど、もう探すのは疲れたので明後日のチケットを寝台車でとることにした。料金は317元(4900円)だった。
それにしても中国人は無愛想な人間が多い。それはこれまでの中国行でわかってはいたはずなのだけれど、これまでに訪れた国々があまりにも親切で人懐っこい人が多かったので、精神的にきつかった。
バックパックを香港に置いてきてよかった。重い荷物を持ったまま今日のやりとりをしていたら、ヘトヘトになってしまっていただろう。
疲れたので駅のレストランでメシを食い、今日明日の宿を探すことにした。
駅の宿泊案内所は3つ星以上のホテルをすすめてくる。安くても120元(1900円)くらいするので、もっと安い宿を教えくれというと、そんなもの無いと言って相手にしてくれない。
いくつか案内所をまわって、ようやく1泊60元(1000円)の宿を発見した。
「もう安ければなんでもいい。そこにしてくれ」
そう言って案内所の人に連れていってもらった宿は、なんとその人の住居だった。
住居の1室を貸してくれるらしい。これで60元は高いけれど、めんどくさいのでここに2泊することにした。
夕食はちょっと豪華に中華を食って、夜中は宿でのんびりしていた。
あー、疲れた。中国って疲れる国だなあ。
予定では来年1年、北京に滞在する予定なのだけれど、こんなんで大丈夫なんだろうか?
体力的にも精神的にもヘコんでしまった1日だった。
晩飯はマーボー豆腐に青島ビール。
- 何もしない旅。in広州
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2007.12.12 Wednesday日本を出発してから327日目
ただいま36カ国目
中国の広州にいます
中国入国で昨日からちょっとヘコんでる。うーん、中国って、こんなに無愛想な国だったかな。。。
そんな思いを感じながら今日やったことといえば、ネットと食事、あとは近くの市場と郵便局に行ってポストカードを出したことくらい。
こういう時に切手集めとポストカード集めをしていてよかったなと思う。じゃなきゃ、本当に何もしなかった。
僕、自分の中に決め事を作らないと何もできない人間なんです。
市場。写真がこれしかないけど、本当に大きい市場だった。
朝飯。
昼飯。
晩飯。
夜中に泊まっている家の家族と仲良くなって色んなことを話せたのがせめてもの救いで、なんかまだ中国にたいしてヘコタレてる自分……。
泊めてもらっている家の子供。
とても親切にしてもらったおばさん。
というわけで、今日はこれで終わり。冴えないブログですいません。
- 旅をしていて困ること
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2007.12.13 Thursday日本を出発してから328日目
ただいま36カ国目
中国の広州にいます
今日は朝7時21分の列車に乗って昆明に向かった。寝台車をとったので、ほとんど横になっての移動。
寝台車は上・中・下の3段になっていて、僕は中段のシートだった。食事は車内で販売している弁当を食い、あとは読書と考えごとをして時間を潰す。はっきりいってやること無し。
広州駅の待合室。だだっ広い。
車内販売の弁当。
こんな感じの寝台車。思いのほかキレイだった。
というわけで、今日は何を書こうかと思ったのだけれど、たまには「旅をしていて困ること」について書いてみよう。
正直言って、旅で困ることはあまりない。というより、旅をしているうちに慣れてしまう。冷水シャワーも慣れるし、ドミトリーも慣れる。外国人にもなれるし、文化の違いにも慣れる。旅をしているうちにだんだん当たり前になってくるのだ。
それでも困ることといえば……
《水が飲めない》
そうなると、飲み物はコーラやスプライトなどの炭酸飲料になってしまう。金はかかるし、喉はかわく。お茶があったらいいのだけれど、それもアジア以外はほとんどないので自分でお茶を作ってペットボトルに入れて持ち歩いていた。
《語学力がない》
旅をするだけなら、現地語を喋れなくてもほとんど困らない。聞かなければならない値段、場所、時間がわかればなんとかなる。ただし、ことコミュニケーションにおいていえば、やはり語学力は必要だ。しゃべれないことで旅の醍醐味も半減していると思う。現地人ともそうだし、他の外国人旅行者に対してもそうだ。僕は本当に語学力がない。悔しいけれど。
《食い物に飽きる》
アジアを旅している現在はまったく問題ないが、エジプトや中東を旅しているときはちょっと困った。食い物がまずいわけではないのだけれど、種類が少なくて飽きてしまう。マシュラバもコシャリも美味いんだけどね。
《先進国の物価》
ユーロ圏の物価の高さには本当に悩まされた。とにかく高い。食事は8割が自炊。現地料理も食いたいのだけれど、それはたまの贅沢だった。宿代ものきなみ2000円オーバー。日本では当たり前だけど、この旅ではだいたいが500円前後なので1泊で2000円の出費はでかい。移動も金をケチれないので苦労した。
《カードトラブル》
正直、これが一番困ったかもしれない。ブラジルでの200万円のスキミングにはじまり、2度のカードストップ、間違った引き落とし……。足止めをくらったり、精神的に参ったり。本当にシティバンクには苦労させられた。帰国したらすぐに解約しよう。
《バックパック》
僕のバックパックはだいたい20キロくらいの重量がある。これは通常のバックパッカーと比べると平均かそれ以下だと思うのだけれど、それでもやっぱり重い。しばらく滞在する場合はよいのだけれど、これを持っての移動はかなりおっくうだ。治安の悪い地域などは危険も増す。日本人宿に荷物を置かせてもらったヨーロッパと今のアジアはかなり楽だった。
《○欲》
こればかりは仕方がない。海外で解消するのは危険だし……。
といったあたり。でも、基本的にはそんなに困ったことはなかった。というより、困ったことも「これが旅だ」と割り切って楽しめたように思う。トラブルもそんなになかったし……。
あと1ヶ月弱旅はつづくけれど、このまま無事に帰国できればいいな。やっぱり無事に旅できることが一番大切なので。
- 昆明についてまたヘコむ。
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2007.12.14 Friday日本を出発してから329日目
ただいま36カ国目
中国の昆明にいます
今日の朝8時に列車は昆明に到着した。やはりこの都市もでかい。これまで名前しか知らなかったこの都市もかなり近代化されている。やはり中国恐るべしだ。
駅につくと、さっそくハノイ行きの列車チケットをさがしてまわった。相変わらず無愛想な中国人に手を焼かされながら、ようやく英語の話せる駅職員を見つけて聞いてみると、ハノイ行きの列車チケットはないという。
いや、そんなことないでしょ!
と思って聞いてみると、現在、この区間の列車はストップしているのだそうだ(理由はわからないけれど)。
どうして中国は困ったことが続くのだろう。
それでも移動しなければならないので話を聞くと、国境の町・河口までのバスが出ているという。そこから国境を越えてベトナムに入れば、たぶんハノイまでの交通手段はあるはずだ。
バスターミナルにいって今日の夜行バスのチケットをとり、あとはネット屋で時間をつぶして夜行バスの時間を待った。
昆明駅。
昆明駅の駅前。
今日の昼飯。
夜行バス。こんな感じの寝台バスは初めて乗った(なかなか寝心地よし)。
というわけで、昨日にひきつづいて今日も何もやっていない。
というわけで、今日は直接旅とは関係ないけど、そろそろ帰国も近いということで、日本に帰って「これだけは見たい」という映像をランキングさせてもらおう。
(ヤフートピックスである程度の話題はわかるので)
1位 亀田大毅対内藤大助
2位 ジョニー黒木の引退記者会見
3位 2008年の箱根駅伝
4位 沢尻えりかの記者会見
5位 古田の引退試合
次点 小橋建太復帰戦
こんな感じ。
1位の亀田戦は試合前後の攻防もふくめて楽しみたい。2位のジョニー引退記者会見は見たいというよりも、見ておかなければいけないところ。3位の箱根駅伝は弟にビデオ録画をお願いしてある(毎年ビデオに撮って何度も見ている)。実家に帰ったら楽しもう。4位はおいておいて、5位の古田引退はプロ野球ファンなら気になるところ。時点の小橋復帰戦は生で見たかった。
映像をもっている方、ご連絡お願いします。