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ナイロビへ到着
日本を出発してから301日目
ただいま31カ国目
ケニアのナイロビにいます


 ついにタンザニア脱出!

 今日は早朝6時のパスに乗って31ヶ国目のケニアはナイロビを目指した。バスチケットは37000タンザニアシリング(3700円)だった。実は当初、ケニアには行かない予定だった。
 理由はナイロビが治安の悪い恐ろしい町だと思っていたからだ。ようは腰抜けだったのだ。
 それがナイロビに行こうと思ったのは、ひとつは他の旅人に話を聞くと、ナイロビは以前ほど治安は悪くなく、気をつけていれば大丈夫だと聞いたこと。次にアフリカの見所のひとつ、サファリツアーがナイロビだと安く参加できることを知ったこと。最後に、やっぱりせっかくアフリカに来たのなら、ケニアという国にも訪れてみたかったからだ。

 バスはアフリカ大陸を北上し、目指すケニアに向かう。途中、雲に隠れたキリマンジャロを右手に見ながら移動し、ケニア国境についた頃はすでに夕方だった(ビザ代50ドル。高い!)。


雲に隠れてるキリマンジャロ。なんでも午前中でないときれいに見えないらしい。

 やばい。ちゃんと時間を聞いていなかったけれど、夜のナイロビはさすがにやばい。そろそろ日も暮れてきたけれど大丈夫だろうか……。

 結局、ナイロビについたのは夜中の10時を過ぎていた。
 宿は日本人がよく泊まり、サファリツアーも手配してくれるという「ニューケニアロッジ」にしようと思っていたのだが、バスターミナルから近いと聞いていたのはいいが、暗くて道がよくわからない。
 おまけにバックパックを背負ったままでの移動はかなり危険だ。明らかに危険な空気が漂っている(これは今までの経験でなんとなくわかる)。

 どうしたものかとバスターミナルでウロウロしていたのだが、運がよかったのは、タンザニアとは違い、ここの人は英語がわかることだ。何人かに道を聞きながら、周りを十分警戒して走りこむように宿に入ることができた。

 宿はドミトリーで一泊400ケニアシリング。日本円でだいたい750円だ。宿に入ると、日本人が5人いて、みんなトランプのセブンブリッジに熱くなっていた。
 話を聞くと、そのうちの女性2人は旅人で、アフリカを女一人でまわっている最中だという。ひとりの男性は獣医の勉強をするためにナイロビに来ているといい、あとのカップルは現地に学校を作るための活動をしていて、そのために食堂を営みながら資金を貯めているのだそうだ。
 やっぱり世界中にはいろんな日本人がいるもんだ。

 女性パッカー2人は近くサファリツアーに参加する予定だという。これは助かった。やっぱりサファリツアーは日本語がしゃべれる仲間がいたほうが一緒に盛り上がれていい。
 今日はもう遅いので、ツアーについては明日また相談することにして、今日は早めに床についた。

 にしても、夜のナイロビは怖かったなあ……。

 
author:tiger, category:Kenya, 18:02
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ナイロビでもダハブゲーム
日本を出発してから302日目
ただいま31カ国目
ケニアのナイロビにいます


 ケニア2日目。というか、ほぼ初日。今日はゆっくり起きて午前中にUSドルを作りにいった。アフリカではドルが使いやすいのだけれど、他の国では換金率がかなり悪く、ケニアは一番まともだと聞いていたからだ。

 昼過ぎに宿に帰ると、別の日本人が3人やってきていた。彼らもサファリツアーに参加するらしい。一人は僕同様、仕事をやめて旅しているパッカー、残り2人は大学生で1年休学して世界をまわっているという。
 人数が多いほうが安くなるし、面白い。というわけで、日本人6人で明日から2泊3日のマサイマラ・サファリツアーを申し込むことにした。

 ここの宿のスタッフは何かあると、すぐにサファリツアーをすすめてくる。宿泊はどうでもいいからとにかくツアーに参加しろ、といった感じだ。そのぶんマージンを手に入れることができるのだろう。
 というのも、このサファリツアーははっきり言って高い。物価を考えるとあきらかにボりすぎだろうと思う金額なのだ。

 2泊3日で1日75ドル。その間の入場料、宿泊代、食事代はすべてもってくれるというが、総額225ドルはそれでも高い。
 ちなみにタンザニアでは1日120ドルかかるとかいう話を聞いた。あきらかに詐欺だ。

 交渉の末、3日分の宿代をタダにしてもらい、その金額で承諾したのだが、学生パッカーのK君が幼少期をニュージーランドで暮らしていたらしく、英語がペラペラなので助かった。
 細かい部分まで確認することができたし、彼はこのツアーで貴重な戦力になるだろう。やっぱり語学力は大切だ。

 昼飯は昨日あった日本人カップルが経営する食堂で食べ(これがかなり美味かった)、そのあとは近くでひらかれているというマサイマーケットを見に行った。
 マサイマーケットはタンザニアのダカワでも行ったけれど、ここではほとんどの日に場所をかえてマサイマーケットがひらかれているらしい。
 
 会場は広い駐車場みたいなところで、ここも売り手はマサイばかりではなかったけれど、みんな英語が通じるので楽だった。スワヒリ語で必死にやりとりしたいとう願望がなくはないのだけれど……。
 
 その後ネット屋で長時間ネットをし、9時頃に宿に帰ると、みんな僕が帰ってこないので心配して待っていたらしい。
 貴重品は持っていなかったし、まあ宿まで近いから大丈夫だろうと思っていたのだけれど、みんなを心配させてしまった。本当に申し訳ない。

 というわけで、宿に帰ってからは、恒例となっている(らしい)トランプゲームをしてみんなで遊んだ。
 今日の種目は「ダハブゲーム」。女性パッカーの2人がこのゲームのうわさを聞いてやりたがっていたのだけれど、やり方を知らないから教えてほしいといわれ、僕が教えることになったのだ。

「ダハブゲーム」はこのブログでも何回か書いているように、要は嘘つきゲーム。ハンガリーのアンダンテホステルでは連日大いに盛り上がった。それ以来、2ヶ月ぶりのダハブゲームだ。

 ダハブゲームといえば無銭で6年旅している圭さんを思い出す。彼は今頃どこを旅しているんだろう。案外ダハブゲームがやりたくてアンダンテホステルに戻っているかもしれないなあ。

 というわけで、みんなで大いに嘘をつきあい、人間不信のまま就寝した。明日からはいよいよサファリツアー。いったいどんなツアーになることやら。


ニューケニアロッジ、団欒室。


洗濯物干し場。

 ※今日は外の写真はなし。まだ怖くて町中でデジカメを出せません。あしからず。
author:tiger, category:Kenya, 19:27
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マサイマラ国立保護区へ
日本を出発してから303日目
ただいま31カ国目
ケニアのマサイマラにいます


 今日はいよいよサファリツアー初日。日本人メンバー6人でミニバスに乗り込み、いざサファリへ。

 ここで簡単にメンバーの紹介をしておこう。まず、一番年長のTさん。35歳男性。仕事をやめて旅をしているパッカーだ。そのつかみどころのないキャラクターは憎めない。
 次に学生コンビ、K君とY君。K君はニュージーランドで幼少期を過ごし、アメリカ留学の経験もあって、英語がぺらぺらの貴重な戦力、Y君はとりあえず無口なのだけれど、1対1で話すと結構話す。こんなキャラ、嫌いではない。
 あとの女性2人は2人とも女ひとりのバックパッカー。ということで、問答無用にたくましい。M子ちゃんはホームページデザイナーをやっていたらしく、行動すべてにおいて大胆だ。Y子ちゃんはいうならば小動物系で、愛せるキャラクターなんだけれど、それでもやっぱりたくましい。

 それからツアースタッフが2人。ドライバー兼ガイドがジョセフ。運転も上手いし、ガイドも親切。何より(本人いわく)10キロ先まで見渡せるという視力がこのツアーでも役立ってくれるだろう。
 それからシェフのジェームス。彼はとりあえず料理係。何を作ってくれるんだろうか。

 というわけで、これに僕を合わせた総勢8人で8時にホテルを出発した。もちろん、事前にお酒はしっかり買い込んで準備万端だ。

 8時に出発したミニバスは一路マサイマラ国立保護区へ。実はこの時期、サファリツアーとしてはオフシーズンで、動物がどれだけ見れるかは定かではない。せっかく高い金を払っているのでいろんな動物が見たかったのだけれど、それはあえてあまり期待しないことにしておいた。

 ミニバスがマサイマラに到着したのは午後2時。6時間の移動中には、Y子ちゃんが車に酔って吐くわ、車のタイヤがパンクするわでいろいろあったが、何とか予定通りに到着。遅めの昼食をとったあと、ゲームドライブに出発した。


途中で休憩。


車がパンク。スタッフはあわてない。こんなことはよくあることなんだろう。




マサイがいた。なんか絵になる。

 ゲームドライブというのは要は動物を車で見に行くことで、今日はあまり時間がないので近場で見れる動物を見るらしい。

 空は薄雲が低くたれこめ、いつ雨が降ってもおかしくない天候だったが、案の定、途中で雨が降ってきた。ドライバーのジョセフは運転しながら一生懸命動物を探してくれている。時折、無線も駆使しながら動物のいる場所をさぐり、道なき道に車を走らせてくれた。
 助手席にはマサイ族が1人乗っていた。たぶん動物を探す助手としてかりだされたのだろうが、一向に働く気配がない(途中、たぶんこいつは寝てた……)。


 それでも動物はけっこう見れた。ヌー、ゼブラ、インパラ、禿鷹、ジャッカル、バッファロー、ライオン(メス)、アンテロープ(鹿)、ダチョウ……。

 これらの動物は写真と一緒に見てもらおう。


まずはゼブラ。


そしてバッファロー。


TさんとM子ちゃん、車の天上があいてこんなかんじで見れる。


よく見ると禿鷹。


牛の群れ。けっこう数はいた。


マサイ。これも絵になる(見えるかしら……)。


バッファロー。


インパラ。オスは1匹であとのメスを戦いの末、自分のものにしたらしい。まさにハーレムだ。


ジャッカルが何かの肉を食っている。まわりで見守る禿鷹……。


ジャッカルがいなくなると禿鷹が群がってきた。


ライオンのメス。ライオンはメスが狩りをする。


ダチョウ。


今日の夕食。



 今日は3時間ほどのゲームドライブだったが、悪天候にもかかわらずこれだけの動物を見ることができた。最初にお伝えしておくと、このサファリツアーで僕が1番見たいのは「キリン」だ。
 あのおしり、あの表情、あの模様、もう言うことなし。動物園ではよく見ているが、野生のキリンを見るなんてなかなかできない。今回のツアーでは是が非でもキリンを見ねばと思っている。
 
 それから、「ビッグファイブ」。アフリカの動物には「ビッグファイブ」というのがある。芸能界の「ビッグスリー」みたいなもんだ。
 その陣容は、ライオン、ゾウ、バッファロー、ヒョウ、サイ。このなかでいくつの動物を見ることができるだろうか。
 今日はとりあえず、バッファローを見た。ライオンもメスライオンは見たので、まず2つ。もちろんオスライオンも見たいのだが、あと残り3つが見れることを期待しよう。

 夕食はシェフのジェームスが作った肉料理と野菜の炒め物、それにライスだった。確かに美味かったが、とりたててというほどでもない。まあ、宿がテントで調理場も簡易な場所なので仕方ないかも。
 夕食のあとは買ってきたワインを飲みながらみんなで話した。ダカワでお土産にもらったハネアリの佃煮を出したのだけれど、これはかなりみんなに好評だった(寺尾さん、ありがとうございます)。

 明日は丸一日使ってのゲームドライブがある。キリンにビッグファイブ、その他の動物もできるだけ見たい。楽しみだー!



 
author:tiger, category:Kenya, 18:33
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動物、動物、動物……サファリの魅力を堪能!
日本を出発してから304日目
ただいま31カ国目
ケニアのマサイマラにいます


 サファリツアー2日目。

 今日は朝6時に起きて朝食を食べたあと、8時から丸々1日ゲームドライブを堪能した。
 今日は助手席に乗っていたマサイ族がいない。役に立たないのでお役御免となったのだろう。それでも運転手兼ガイドのジョセフがしっかりしているから何の問題もないだろう。

 とりあえず、今日のサファリは大満足の一日だった。昨日見た動物はもちろん、見たいなあと思っていた動物がほぼ見れた。ヌーの群れも見れたし、ゾウの群れも見れた。ライオンのオスも見れたし、チーターやカバも見ることができた。
 そしてなんといっても、このツアーで一番のお目当てだった「キリン」をしっかりこの目で見ることができた。キリンてなんてかっこいいんだろう。しかも草食というところが渋い。

 それでは今日も、写真を見ながらお楽しみいただこう。


今日のサファリはこんなかんじ。


ヌーの群れ。ほとんどが南方に移動したらしいが、それでもまだ残っていた。


ダチョウトリオ。


動物の死骸。たぶんヌー。


ついにキリン発見!


とりあえずデカイ。


キリンとツーショット。


カラフルなトカゲ。


車の天井はこんなかんじ。


でもって空はWINDOWSの壁紙みたい。


ガゼルの群れ。


ビッグファイブのひとつ、ゾウ。


こちらもビッグファイブ、ライオンのメス。居眠りしてた。




そしてついにオスライオン発見!




トッピー。


ケニアとタンザニアの国境で記念撮影(遠い……)。


カバ。




こんな骸骨の標識があったりして……。


でもって、こんなことしたりして……。


ヌーの死骸の山。草を求めて南方に移動する途中、川を渡れずに死んだらしい。


ゼブラ。






サル。


こちらもサル。


チーター。本当は走ってるところが見たかった……。


最後にゾウの群れが見れました。


 というわけで、かなり満足できたゲームドライブだった。オフシーズンと聞いていたのであまり過大な期待はよしていたのだけれど、高い金を払ってツアーに参加した甲斐があった。
 みんなも満足していた様子。昨日はそっけない口ぶりだった毒舌のM子ちゃんも喜んでいるようだったし、同じくキリン好きのY子ちゃんは一緒にキリンで大興奮していた。いつもマイペースのTさんは相変わらずマイペースだったけれど、学生コンビは懸命にビデオカメラをまわしていた。
 
 明日は早朝起床でゲームドライブに行くという。目的は動物のハンティング見ることだ。ひょっとして、これも期待していいのだろうか。
 いや、あまり期待はすまい。見れたらラッキーくらいに思って寝よう。
author:tiger, category:Kenya, 19:14
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サファリツアー延長、まだまだ楽しみはつづく……
日本を出発してから305日目
ただいま31カ国目
ケニアのマサイマラにいます


 サファリツアー3日目。

 今日でサファリツアーも最終日……のはずが、急遽もう1日延長してサファリを楽しむことになった。
 理由は、マサイマラ国立保護区とは別のナクル湖国立公園にも行くことにしたからだ。

 追加料金は80ドル。けっこう高かったけれど、ダカワの村井さんがこの国立公園をすごくすすめてくれていたので、是非とも行きたいと思っていた。

 どうしようかということになり、みんなどちらでもいいという感じだったけれど、学生のK君が、

「それじゃ、せっかくだから行きますか!」

 と言ってくれたので、ここぞとばかり、

「うん、行こう行こう!」

 とみんなを煽って決定してしまった。これが吉とでるか凶とでるか? それは明日のブログを見てのお楽しみということで。


 今日は朝早く起きて朝食を食べ、6時半にはハンティングを見にゲームドライブに出発した。
 朝のサファリは気持ちいい。日差しも強くなく、車に乗って景色を見ているだけで満足できる。


草原の朝日。


ガゼルの群れ。


愛しきキリンたち。

 
 そう、それだけで満足できる。

 たとえハンティングが見れなかったとしても……

 ……満足できる……はずだ。

 というわけで、残念ながらハンティングは見れず。そうそううまくはいかなかった。
 それでもキリンの群れとガゼルの群れを見てキャンプ場に帰り、次のナクル湖に向けて出発した。今日はほとんど移動日だった。


2泊したキャンプ場。

 途中、昼飯を食べに寄ったレストランでメガネをなくすというヘマをやらかしてしまったものの、8時間かけて夕方6時には宿に到着することができた。

 夕食はホテルでビュッフェ(シェフのジェームスは途中で帰ってしまった)。食事のあとはホテルのテラスで酒を飲みながらみんなで話した。

 その中で面白かったのが、ニュージーランドに住んでいたというK君。留学していたこともあり、人生の半分は海外で過ごしているらしいが、

「海外生活っていうと、かっこいいように思われがちですけど、僕はニュージーランドの田舎の牧場に住んでいたので、毎日牛のウンコを投げて遊んでいたんですよ。だって他に遊ぶことがないんですもん」

「ゴキブリとかはまだいいですよ。怖いのはムカデ。やつらに刺されると、ホント痛いんですって。ムカデに刺されたことありますか?」

 という感じで、面白い。ちなみに僕はウンコを投げて遊んだことはないが、ムカデには何度もやられている。なので、彼同様ゴキブリよりもムカデが嫌いだ。

 彼は大学在学中に会社をおこし、タイの市場で買い付けをして日本で卸していたらしい。営業にも飛び込みでまわっていたというし、まだ学生だというのにたいしたもんだ。
 今回の旅もY君と共同のホームページにスポンサーについてもらって、旅の援助をしてもらっているらしい。それを考えつくのもすごいけど、実際にやるのもすごい。
 スポンサーの契約上、各国でビデオカメラをまわしてレポートしているそうだが、帰国後にホームページで今回の映像を見るのが楽しみだ。

 前にブログでも書いたけど、学生パッカーはすごい。彼らと比べれば、僕なんて大学時代は鼻水をたらしてた。

 彼らは将来大物になるだろう。今のうちに仲良くなっておかなければ!


author:tiger, category:Kenya, 23:11
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フラミンゴのピンクの絨毯
日本を出発してから306日目
ただいま31カ国目
ケニアのナクルにいます


 サファリツアー4日目。

 泣いても笑っても今日がサファリツアー最終日。ナクル湖国立公園は宿から15分という距離にあり、朝っぱらからゲームドライブに出発した。

 まず発見したのは黒サイ。これはかなり珍しいらしく、ガイドのジョセフも「ユー・アー・ラッキー!」を連発している。
 これでアフリカビッグファイブも4つ目だ。



 そのあと続いて、なんと最後のビッグファイブ、ヒョウを見ることができた。これもラッキー! 
 なんだかんだこのツアーではビッグファイブすべてを見ることができてしまった。見た印象もさることながら、「自分はアフリカのサファリで○○を見た!」という事実がデカイ(ここらへんは僕もミーハーなので)。


写りは悪いが、一応最後のビッグファイブ、ヒョウ。



 このあと白サイやバッファローを見て、最後に今日のメイン、ナクル湖のフラミンゴを見にいった。


ビッグファイブのひとつ、バッファロー。


白サイ。




サルの親子。
 
 このフラミンゴがとにかくよかった。それも今回のツアーのなかでは抜けてよかった。
 さすが村井さんが強く勧めてくれただけのことはある。しかもここは、車から降りて湖のそばまで行くことができた。
 ゲームドライブはこれまでずっと車の中だった。もちろん危険なのでそうしなくてはならないのだけれど、車から降りて湖畔を歩くだけでも爽快だった。



 湖の沿岸をには何百何千というピンクと白のフラミンゴが所狭しとばかりに広がっている。ピンクの絨毯というのはさすがに大げさかもしれないが、それに近い驚きがここにはあった。



 フラミンゴが面白いのは、数匹(5匹〜10匹くらい)が一列になって移動する。これが白鳥の湖を踊っているようで面白い。





 一生懸命ビデオカメラをまわす学生コンビ。一人でデジカメに夢中になるY子ちゃん。この光景にたそがれているTさんとM子ちゃん。そして、やたらフラミンゴに近づいて、群れを岸から遠ざけてしまう僕。
 みんなに聞いても、ここが一番良かったと言っていた。








丘から見たらこんな感じ。


 さらに湖の別の場所ではペリカンの群れを見ることができた。フラミンゴの後だったのでインパクトでは負けたけど、これもかなりよかった。ペリカン便にはぜひともここでCM撮影をやってもらいたいものだ。







 というわけで、これでツアーは終了。午後1時には車に乗り込んでナイロビに向かった。
 宿に着いたのは午後6時。結局このツアー、起きている時間の8割は車の中だった。僕は移動が苦にならないのでまだまだ元気だったけれど、みんなは結構疲れただろう。


ガイド兼ドライバーのジョセフには本当にお世話になった。

 それでも帰って早々にダハブゲームをするあたりはまだまだ元気だ。疲れているくせにもっともらしい嘘をいけしゃあしゃあとついていた。

 動物と触れ合ったこの4日間はなかなかできない貴重な体験だった。
 が、しかし、実は明日も動物との触れ合いが続く。そのあたりは明日のブログで。

 
author:tiger, category:Kenya, 23:45
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ジラフセンターでキリンに餌付け
日本を出発してから307日目
ただいま31カ国目
ケニアのナイロビにいます


 ナイロビに帰ってきた。明日は移動する予定なので今日はゆっくりするかと思いきや、ナイロビ最終日もさらに動物と触れ合うことになってしまった。

 その動物とは、やっぱり「キリン」。

 キリンを見に行こうと言われれば、断る理由は見つからない。同じくキリン好きのY子ちゃんに誘われ、さらに昨日宿に着いたケイジ君もキリン好きらしく、3人のキリン好きで近くの「ジラフセンター」にキリンを見に行くことになった。

 ここのセンターではキリンに餌付けができる。完全に野生というわけではないが、広い敷地内に放し飼いにされたキリンが建物の2階に首を伸ばし、そこで餌をやれるというわけだ。





 間近で見るキリンは迫力があった。
 まず、とにかくでかい。現存する動物では世界一タッパがあるらしいが、高いのだと560センチもあるという。そして思いのほか足は細く、首がぶっとい。
 そのラクダにも似た感じの憎めない表情(ラクダも好きです)には愛嬌があり、身体の模様にどんな意味があるのかはイマイチよくわからない。ちなみに舌はザラザラしていた。





 さらにこのイベントを楽しくしてくれたのが、遠足できているケニアの小学生たちだった。
 ケニア人でもキリンを怖がるのか、という当たり前のことにフンフンと納得しながら子供たちの餌付けを見守るのはとても楽しかった。子供ってほんと無邪気でいい。






なぜか敷地内にいたイボイノシシ。

 結局、敷地内には餌付けする場所とお土産物売場くらいしか見るところがなかったにもかかわらず、2時間も餌付けをして楽しんでしまった。

 入場料250シリング(500円)が高いのか安いのか? それは個人差がかなりあるだろう。僕としては、倍払ってもいい感じだったけれど……。
author:tiger, category:Kenya, 00:16
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国境の町、ナマンガへ
日本を出発してから308日目
ただいま31カ国目
ケニアのナマンガにいます


 今日は移動日。サファリツアーにも参加したことだし、そろそろタンザニアに戻って南下を始めねばと思ったのだけれど、せっかくケニアまで来たのだからもうちょっと国境の町で遊んでいくことにした。
 
 向かったのは国境の町ナマンガ。一応ケニア側だけれど、市場のなかを通っていくと勝手に国境越えしてタンザニアについてしまうという自由(?)な場所だ。

 サファリで一緒だった学生コンビ、それに昨日キリンを一緒に見にいったケイジ君もアフリカ大陸を南下していくらしいので、4人で一緒にナイロビを出発して3時間ほどでナマンガに着いた(料金はミニバスで700円ほど)。
 ナマンガの町はナイロビとは違って小さな田舎町。アフリカの田舎町はタンザニアのダカワ村で経験しているけれど、小さい町だと現地人との距離が近くなるので、たぶん楽しいだろう。

 まずは宿探し。ダブルで400シリング(一人当たり400円)の宿を見つけると、すぐに荷物を置いて町にくりだした。
 町のメイン通りは短く、200メートルくらいであっというまに終わってしまった。
 どうしようかと思っていると、現地人のおっさんが声をかけてきた。どうやら道案内してくれるらしい。
「川が見たい」というと、おっさんは森の中に入っていき、近くの小川まで案内してくれた。

 川自体はたいしたことなかったのだけれど、フリチンで身体を洗っているマサイのおっさんもいれば、水汲みにきている少女もいる。おまけに突然ヤギの群れまでやってきたりしてなかなか楽しかった。
 もっと川の上流に行けば大きな岩のある場所があり、そこが面白いと教えてもらった。町もすぐに回れそうだし、それなら明日行ってみようと思う。


水汲みをする少女。




ヤギの群れ来襲!


見よ、このバランスを!





 そのあと食事に行ったのだけれど、案内してくれたおっさんに酒をおごってやったら、強い酒をあっというまに飲み干して、あっというまに出来上がってしまった。 
 案内してくれていたときは静かだったのにこの変わりよう。アル中、ヤク中全開という感じだった。


こんな感じで酔っ払い


こんな感じで踊りだしてしまった

 この町にはマサイ族がかなりいるようだ。それも、俗に言う「観光マサイ」で、土産物をゴリ押ししてくる。
 写真を撮るのにも金をよこせと言ってくるので面倒なのだけれど、どうせ暇だから明日は遊び相手をしてもらおうと思う。


 夜中には学生コンビの一人、Y君と二人でバーに酒を飲みにいった。Y君はふだんはほとんど喋らないのだけれど、飲ませるとけっこう喋る。サファリツアーで話した時間より、たぶん今晩のほうがいっぱい喋ったはずだ。

 今度飲むときはもっと彼に毒を吐かせたい。無口な人間がいったい何を考えているのか? お喋りな僕としては興味津々なところである。


 

 
 
author:tiger, category:Kenya, 00:45
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ナマンガのガキんちょたち
日本を出発してから309日目
ただいま31カ国目
ケニアのナマンガにいます


 今日はお昼から、昨日教えてもらった川の上流の巨大岩のある場所に行ってみることにした。


マサイのおばさんたち。

 農家の現地人に話をききながら細っそい山道を歩いていくと、やや開けた場所にたどりついた。そこには現地のガキんちょたちが20人ばかりいて、川で泳いだり、洗濯をしたりしている。




洗濯をする少女。

 アフリカの子供たちは本当に元気がいい。たぶんこれまで訪れたなかで一番だろう。人なつっこくて、好奇心旺盛で、たちまち日本人4人はそれぞれ子供たちに囲まれてしまった。






 
 しばらく一緒に遊んだあと、巨大岩のある場所を教えてくれというと、「わかった、ついて来い」とばかりに、10人ほどの少年たちが僕ら先導してくれた。
 まだ7、8歳であろうガキんちょが、すいすい山道を登っていく。それについていく我ら日本人は息絶え絶えだ。
「少し休もう」と言うと、「わかった」と言って休んでくれるのだけれど、2,3分経つと、「さあ、行くぞ」と僕らの尻をたたいてくる。
 なんて元気なガキんちょなんだ。みんな裸足でゴツゴツの山道を当たり前のように登っていく。息ひとつ切らしていない。

 すぐ近くと聞いていたのに、結局20分以上かかってたどりついた場所は、なるほど、大きな1枚岩があって、のんびりするには丁度よい場所だった。



 フリチンになって泳ぐガキんちょ。するすると蔓を登っていくガキんちょ。カメラを渡すと嬉しそうにモニターを見ながら撮りまくるガキんちょ(でも、終わるとちゃんと返してくれるところが素直でいい)。ここの見所を自慢げに僕らに説明するガキんちょ……。













 ガキんちょのなかにもリーダー格の奴がいて、そいつがみんなに指示しながら、僕らを次のイベントへと誘導していく。
 さんざんガキんちょと遊んだあとは、これもリーダーの要求で、「みんなソーダーを飲みたがってる。おごってくれ」ときた。

 これは気持ちよくおごってあげて彼らとわかれたのだけれど、高いツアー代金を払って観光地を見に行くよりもずっとずっと楽しい現地の即席ツアーだった。

 夕方町に戻ってみると、カフェでY子さんがお茶をしていた。ナイロビで別れたのだけれど、暇なので遊びに来たそうだ。彼女も今回の即席ツアーに参加できればよかったのに……。

 というわけで、今日はガキんちょと遊んだ楽しい1日だった。夜中には一人でバーに行き、なぜか4時間も飲んでいた(途中でK君、けいじ君もきてくれたけど)。

 酒を飲むにも理由がある。辛いとき、楽しいとき、暇なとき……。それじゃいつもじゃん! と言われてしまいそうだけれど、それは否定できない。人は何かしらの理由をつけて酒を飲む生き物だから。


今日の夕食。
 
author:tiger, category:Kenya, 00:46
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マサイの彼女ができました。
日本を出発してから310日目
ただいま31カ国目
ケニアのナマンガにいます


 今日は町を探索することにした。

 朝方K君が何を思ったか、いきなり「俺、髪編んできます」と言い出したので一緒に美容院へ。短い髪を無理やり編みこんでもらったので、痛いわ、編みこめないわで、これはあえなく失敗に終わった。


こんなかんじが……。


こんなかんじになって……。


こうなっちゃいました。

 つづいて露天街を歩いてみる。気さくに声をかけてくる現地人男性、アイコンタクトでこちらに興味シグナルを送ってくる現地人女性、なりふりかまわず土産物を売りつけてくるマサイのおばはん、そして元気な子供たち……。



 ここの人らと触れ合っていると、本当に飽きない。やっぱり都市よりも小さい村のほうが面白い。
 子供たちとしばらく遊んで、さらに露天を探索していくと、店のおっちゃんに、

「ウェルカム、タンザニア!」

 と声をかけられた。
 あれ、ナマンガってケニアじゃなかったっけ? と思っていたら、いつのまにか国境を越えてタンザニアの国土に足を踏み入れてしまっていたらしい。
 国境を越えたのも気づかなかった。村人に聞くと、向こうの棒とこっちの棒をつないだラインが国境なのだそうだ。実にいい加減でよろしい。

 夕方からはマサイのおばちゃん集団のなかにどっぷり浸かって、土産物攻撃を避けながらのんびり話をしていた。
 最初はうざったいなあと思っていたおばちゃんマサイの集団も、仲良くなると違うもので、ブレスレットや指輪をタダでいくつもプレゼントしてくれた。
 写真を撮るのも普通は1ドルとか2ドルとかいって金を取ろうとしてくるのに、タダで何枚も撮らせてくれ、おまけにしっかりポーズまでとっていた。奴ら、何気に写真慣れしているみたいだ。
 自分の写った写真をモニターで見て、これはダメだとかこれはイイとか言ってくる。このへんはやはり女性なのだろう。




この右手がポイントらしい。




彼女には長老の貫禄が……。


 疲れたので、売店でソーダを買って座って飲んでいると、ある家族連れと仲良くなった。
 何か日本のものをくれと言われたのだけれど、あいにく日本を離れて長いので何ももっておらず、持っていた輪ゴムで手品をやって見せると、周りのおっさんたちまで入ってきて、大手品大会になってしまった。







 そのなかに一人、若くて綺麗な女性がいた。僕にしつこく土産物を売っていたおばさんの娘らいのだが、身に着けているものも外見も全くマサイっぽくはない。彼女の名前はマリアン。歳を聞くと16歳だという。
 とてもそうは見えない。すっかり大人びていて、日本人だったら25、26といったところだろうか。

「ボーイフレンドはいるの?」

 と聞くと、「いない」と言う。いい男がいないというのがその理由らしいが、「もったいないなあ、早く見つければいいのに」と言うと、

「それじゃ、あなたは私の日本の彼氏ね」

 と言われてしまった。日本の彼氏か……。それじゃ、こちらからすると、「マサイの彼女」となるわけで、これはなかなか面白い。
 断る理由もないので、すぐにオッケーしてしまった。たぶんもうこの地に来ることはないと思うし、彼女が日本に来ることもないとは思うけど……。


マリアン。



 というわけで、マサイの彼女ができました。30分ほどラブラブでした。アドレス交換もしときました。

 明日の朝にはこの地を出発する。楽しかったナマンガの村ともできたばかりの彼女ともお別れだ。
 
author:tiger, category:Kenya, 13:39
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