RSS | ATOM | SEARCH
ヨーロッパ初上陸
日本を出発してから136日目
ただいま11カ国目
スペインのマドリッドにいます


朝7時にマドリッド着。これが記念すべきヨーロッパ初上陸となった。
これまでもヨーロッパには何度か行く機会はあったのだけれど、「ヨーロッパは歳をとってからでもいいや、金もかかるし、若いうちにパワーが必要なところに行かなきゃ」というのがあって今まであまり視野に入らないでいた。
それが今回、せっかく世界一周をやるのだから、ヨーロッパもまわっておくかという気持ちになったわけだ。別に、嫌いだとか興味がないとかいうわけではないので、いい機会だから存分に楽しもうと思う。

空港からバスと地下鉄を乗り継いでクアトロカミノスという駅まで行く。駅から電話して迎えにきてもらってたどり着いた宿は最近できたという「ヤガミホステル」という日本人宿だ。
最初はここに泊まる予定はなかったのだけれど、ペルーのクスコで知り合ったA君とメールの交換をがしていたところ、彼も南米の旅を終えてたまたま僕と同日にマドリッド入りするという。ならば、せっかくだから再会しようかという話になって、彼が予約を入れていたこの日本人宿に一緒に宿泊することになったのだ。


マドリッドの地下鉄

お昼前に宿についてからは、移動の疲れもあって宿でのんびり昼寝をしていた。ふと目を覚ますと、目の前には見覚えのあるA君の顔が。。。。 再会を喜び、お互いの旅の経過を報告しながら旧交を温めた。
なんでもA君、ウユニの塩湖で塩の塊にキックして、足を脱臼してしまったらしい。みんなから離れた場所で苦痛に顔をゆがめながらもがく彼の姿を想像すると、申し訳ないけれど笑けてきてしまった。

この宿はなかなか親切で、白米と卵が食べ放題 。宿泊料も19ユーロとまずまずだ。今日は観光に行く気もしなかったので、スーパーで食材とビールを買い込んで宿に戻り、同宿の日本人と話をしながら時間をすごした。
ここマドリッド、現在日没が9時くらい。なかなか暗くならないので、ついつい夜更ししてしまいそうだ。まあ、僕の場合いつも夜更ししているからあまり関係ないけどね。




author:tiger, category:Spain, 02:07
-, -, - -
休館、休催、ついてないなあ。
日本を出発してから137日目
ただいま11カ国目
スペインのマドリッドにいます


今日は1日かけてマドリッドの街を堪能してやろうと思った。
A君と一緒に宿を出て、まず向かったのがセバーダ市場。とりあえずヨーロッパでも市場は見ておかなくては。
道をききながらたどり着いた市場はお昼前ということもあったのか、しまっている店も多く、あまり活気が感じられなかった。南米、中米と比べると、もちろんこっちのほうが清潔なのだけれど、活気、品数、値段に関していうと、昨日行ったスーパーのほうがずっとよかった。
さすがにヨーロッパともなると、食材などの入手も地方業者から直接やっているのだろうか。にしても、かなり寂しい市場だった。



つづいてはソフィア王妃芸術センターを目指す。マドリッドにはこの他にもプラド美術館など有名な美術館があわせて3カ所あるのだけれど、3カ所はさすがに行けないので、ピカソの「ゲルニカ」が所蔵してあるこの美術館を選ぶことにした。
が、、、、本日休館。ちゃんと調べておかなかったこっちが悪い。仕方ない明日来よう。

つづいて、歩いてセントロに向かう。歩いてみてわかることだけれど、やはりヨーロッパはセンスがいい。道路の作り方、公園の作り方、建物の外観が心地いい。このあたりは歴史というものなのだろうか。アメリカはアメリカで派手な演出が素晴らしいが、このあたりはヨーロッパに遠く及ばないように感じた。





今日の昼飯はA君と一緒だったこともあり、ちょっと豪勢に生ハムをいただくことにした。「ハム博物館」という結構有名らしい店の2階で生ハムを注文する。3・3ユーロ(500円)。貧乏なので他のものは頼まない。生ハムにサービスのパンだけだ。いや、我慢できなくなってワインも頼んでしまった。ミニボトル2・2ユーロ(350円)の出費だ。
でも、予想以上に美味かった。塩加減が絶妙だ。さすがスペイン、ハムとパンだけで十分だった。





そのあとA君がサンダルを買いたいというのでデパートにいったのだけれど、やっぱりスペインはどれも物がいい。
値段ははるのだけれど、どうしても欲しくなってしまう。僕はこれまでずっと欲しかった魔法瓶を入手してしまった。17ユーロ(2600円)。いたい出費だけど、これからの旅できっと何度も心を癒してくれるだろう。



デパートで買い物をしたあと、A君と別れた。約1日間の短い再会だった。彼はこのあと宿に戻って、今日の夜行列車でフランスを目指すという。ひょっとしたら、また今回のように東欧かアジアあたりで合流できるかもしれない。

このあとは一人でバスターミナルに向かい、明日の夜行バスのチケットを取った。僕も明日の夜、モロッコにむけて旅立とうと思う。マドリッドは居心地のいいところだけど、早く物価の安い所に移動してのんびりしたいというのが正直なところだ。

バスターミナルを出ると、その足でラス・ベンダス闘牛場に向かった。スペインといえば闘牛。これだけは見ておかなくてはと思ったからだ。
が、、、、本日休催。昨日も明日もやっているのに、たまたま今日はお休みだった。ついてない。
仕方ないので写真だけ撮って宿に戻った。
でもこのあとの日程で、モロッコのあとバルセロナに移動することになっている。闘牛はバルセロナにとっておくことにしよう。でも、今日観れなくてくやしいなあ。




なんか今日はちょっといまいちな1日だった。
author:tiger, category:Spain, 03:11
-, -, - -
ピカソの「ゲルニカ」
日本を出発してから138日目
ただいま11カ国目
スペインのマドリッドにいます


今日は夜行バスでモロッコ行きのフェリーが出ているアルヘシラスという町に移動する。
でも、バスは夜中の10時半なので、時間をフルに使ってスペインを楽しむことにした。

まず、イベリア航空のオフィスに行って今後のチケットの手配をし(途中、日本大使館があって道を聞いたのだが、とても親切に対応してもらった)、その足で昨日休館だったソフィア王妃芸術センターに向かった。


マドリッドの日本大使館


ソフィア王妃芸術センター

とりあえず入場料(6ユーロ、学割で3ユーロ)を払って館内に入る。目指すはピカソの「ゲルニカ」だけなので、それ以外の展示物を駆け足で見て回って、最後に「ゲルニカ」の前に到着した。

すごい。その迫力は生で見て初めてわかるものだろう。上手いとか、面白いとかいう次元ではなく、その絵が訴えかけているものに自然と引き込まれていく感じがする。
戦争のむごたらしさをピカソ自身よほど感じていたのが伝わってくる。「ゲルニカ」を描くにいたるまでの部分的なデッサンも何枚も並べられていて、こちらも思わず息を呑んでしまった。

みなさんもマドリッドにいらした際には、ぜひソフィア美術館を訪れください。他にもピカソの絵はたくさんあるし、ダリとかミロとかいった巨匠の絵も展示してあります。

このあと、急いでバスターミナルに向かい、マドリッドの近くの町、トレドまで1時間半かけてバス移動した。
この町は石造りのとてもきれいな街で、ヤガミホステルにいた日本人はみんな行ってよかったと言っている。歩いて回るのにそんなに時間のかからない町らしいので、頑張って日帰りしてみることにした。

午後3時半にトレドに着き、中央広場まで歩く。まずその町並みが気に入った。細い上り下りのある路地には絵画や花かごが飾られており、似たような路地なのだけれど、微妙に違っていて面白い。
道が入りくんでいるので地図を見てもすぐに迷子になってしまうのだけれど、迷うたびに予想外の景色と出会えるので迷子になることがちょっと心地よい自分がいる。ヨーロッパの郊外の町はこんな感じの町並みが多いのだろうか。だとしたらすごくかっこいい。












あまりに気持ちがよかったので、ついついカフェに入ってビールとパエリアを頼んでしまった。昨日にひきつづき贅沢をしてしまった。でも、パエリアはスペイン生まれであり、スペインが本場。10ユーロ(1600円)はやりすぎた感もあるが、美味いやつが食えたのと、気分がいいのでよしとしよう。(と、自分に言い聞かせる)




パエリアを食い終わると、走ってバスターミナルまで行って6時半のバスに乗り込んだ。マドリッドへのバスは渋滞でなかなか進まない。結局、宿についたのは9時半だった。宿の人にお礼を言って荷物を担ぎ、すぐに今来たバスターミナルまで戻る。なんとか夜行バスには間に合った。

明日はいよいよモロッコに入国する。初のアフリカ大陸、初のイスラム圏にちょっとドキドキしながらも、相変わらず移動のバスでは熟睡できた。
author:tiger, category:Spain, 04:21
-, -, - -
日本人的闘牛の見方
日本を出発してから156日目
ただいま12カ国目
スペインのバルセロナにいます


 朝8時15分にモロッコを飛び立った飛行機は4時間半ほどでスペインのバルセロナに降り立った。スペインはこの旅2度目、前回のマドリッドにつづく入国だ。

 ユーロがついに167円台に突入したという。さすがにもう、「なんだそりゃ、いいかげんにしろ!」という心境だ。ただでさえ物価の高い欧州にびびりまくっているのに、このうえまだ上がるか。がんばってくれよ、日本の「円」!
 というわけで、非常に気の重いスペイン行なのだけれど、とりあえず28日までの5日間はここに滞在しないといけない。次はエジプトのカイロに飛ぶ予定なのだけれど、エジプト行きの便が異常に混み合っていて、28日しかとれなかった。なんとか5日間、貧乏生活をしてしのいでいくしかないなあ。
 
 空港バスで市内まで移動し、地下鉄であらかじめチェックしておいた宿に行ったのだが、残念ながら満室。4軒目でようやく見つけた宿は1泊20ユーロ(3350円)のドミトリーだ。モロッコの約5倍、ボリビアの約10倍……。考えるだけで嫌になるのでよそう、そういう考え方をするのは。

 宿が決まると荷物を部屋に置いてすぐに外に飛び出した。今日は日曜日。前回、マドリッドで見ることができなかった闘牛を見るラストチャンスだ。
モヌメンタル闘牛場に着いたのは17時前だった。チケットを購入し、開始時間19時の30分前に闘牛場に入る(20ユーロ)。人はまあまあ入っている感じだった。


モヌメンタル闘牛場





 闘牛はとても楽しみにしていた。で、最初にその感想を言ってしまうと、まず、驚いた。驚いたけれど、感情が高ぶることはなく、何とも言えない複雑な気持ちで会場をあとにすることになった。
闘牛はもちろん初体験。勝手なイメージで、闘牛とは闘牛士が牛をヒラリヒラリとかわすショーだと思っていたのだけれど、これはそんな甘っちょろいものではなかった。
 始まってみてわかったのだけれど、闘牛はすべて、牛を殺して終了する。ある意味、牛の殺人ショー(殺牛ショー)といってもいい。
 まず、馬に乗った兵隊みたいな人が牛の背中にヤリを刺す。つづいて流血している牛の背中にさらに色のついた派手な剣を6本くらい刺す。最後はメインの闘牛士が牛をさんざんかわしておいて、剣でひとつきにしてしとめるのだ。
 牛は少しずついたぶられてキズを負い、最終的には剣で身体をひとつきされて血を吐いて死んでいくのだ。闘牛士は牛を手玉にとると、剣を天にかざして観客にアピールする。会場の観客はヤンヤの歓声。最終的に殺された牛は馬にひきずられて会場をあとにする。








闘牛士も何度かやられてました。





 これも文化なのだろう。僕にはとてもではないけれど、そこで闘牛士に歓声をあがるような気持ちにはなれなかった。
複雑な気持ちで会場を出た後、日本人観光客がいたので感想を聞いてみた。

「どうでした、闘牛?」
「いや、いつのまにか牛のほうを応援していましたよ」

 一緒だ。
 やっぱり日本人はそうなんだなあと思った。少し救われた気持ちで宿に帰った。

author:tiger, category:Spain, 15:38
-, -, - -
モンセラットを自力で下山する
日本を出発してから157日目
ただいま12カ国目
スペインのモンセラットにいます


 今日はゆっくり起床して、正午頃に外に出た。バルセロナは地下鉄での移動が楽なので、今日のうちにサグラダ・ファミリアやピカソ博物館にいってやろう。と、思っていたのだけれど、ひょんなことから別の町まで遠征することになってしまった。

 駅前でバルセロナの地図を見ていると、後ろから背中を叩かれた。
「あれ、何やってるとですか?」

 聞き覚えのあるこの声とこの博多弁。モロッコの日本人宿で一緒だった(S君改め)サカイ君だ。待ち合わせをしたわけでもなく、まさかこの広いバルセロナでたまたま再会するとは思わなかった。人によってはまったく会わないけれど、こういうことって、なぜか結構あるんだよなあ。
 再会といえば、アメリカ以来ご無沙汰の山田のバカは今ごろどこにいるんだろう。ルートは同じなのに全然会わない。最近は連絡もとってないけど、生きているんだろうか?(まあ、いいか)

 サカイ君に今日の予定を聞くと、バルセロナから列車で1時間のモンセラットという町に日帰りで観光しに行くという。モンセラットなんて調べてもいなかったし、別段興味があったわけではなかったのだけれど、バルセロナではまだ日があるし、ここでサカイ君と会ったのも何かの縁、その足で一緒にモンセラットまで行ってみることにした。

「モンセラット」とは「のこぎり山」という意味らしい。文字通りノコギリの刃のようにギザギザになった岩が山頂付近に密集しているそうだ。また、ここはキリスト教の聖地としても有名で、山の中腹にある大聖堂には古くから多くの巡礼者が訪れているらしい。
 モンセラットの駅に着くと、ゴンドラに乗り換えて山の中腹まで登る。サカイ君とゴンドラ乗り場の前で景色を見ながらのんびりしていたら、ゴンドラが午後休みになってしまった。
 あらら、やってしまった。待つこと45分。2時20分に動き出したゴンドラは、そのおかげというか、2人で貸切だった。災い転じて福となるだ。

 ゴンドラを降りるとミニスーパーがあったので、そこでビールと生ハムを購入。せっかくだから眺めのよいところでビールを飲もうと、さらに山頂までのゴンドラチケットを入手して(金がないので片道のみ)、山頂を目指した。





 山頂はなかなかいい眺め。ノコギリ山を間近で見れるのもいいけれど、眼下に見下ろす町がいいかんじに田舎なので、のんびりした気分にさせてくれる。
 とりあえずビールで乾杯。スペイン名物の生ハムをつまみに酒を飲むと、気持ちよくなって、いつのまにか2人とも眠ってしまった。










サカイ君です。

 気がつけばすでに18時だった。今のスペインは日が落ちるのが遅い。夜中10時前まで明るいので、あまり時間を気にすることがない。本当は気にしないといけなかったのだけれど……。
 下りのゴンドラは買ってなかったので、40分くらいかけて歩いて中腹まで降りた。とりあえず疲れたのでアイスクリームを買って一息いれ、ゴンドラ乗り場に行って驚いた。
 なんとゴンドラ乗り場の入り口が完全に閉まっていたのだ。看板を見ると、運行時間は夕方18時45分まで。時計を見る……19時10分。……合掌。

 うわー、やってしまった。どうしよう。
「こりゃもう、歩いて降りるしかなかとですよ」
 福岡生まれの九州男児はいつもテンパっているくせに、こういうときだけ勇ましい。仕方ないので歩いて下の町まで降りることにした。

 この道を使う観光客はほとんどいないのだろう。ほぼケモノ道、左右の草が真ん中で手をつないでいる場所も結構あった。草をかきわけながら前に進む。すると今度は岩の上を飛び渡りながら降りていくような場所に出る。サンダルがすべるので気をつけながら降りていく。……おいおい、大丈夫かよ。
 一応ペンキでところどころに矢印があるのだけれど、なにせ急勾配なので足を滑らすとサヨウナラ状態だ。不安はつのる。このまま暗くなってしまったら野宿だなあ。





「僕はぜんぜん野宿もいけるとですよ」
 サカイ君はなぜかこういうところで勇ましい。

 オマケに両足はサンダルだった。斜度がきついのでだんだん足の裏が痛くなってくる。街でサカイ君と会ってその足で出てきてしまったからなあ……。
 途中に分かれ道が何本かあったけれど、そのへんはなんとなく勘で乗り切り、次第に下界が見えてきた。
 やった! 助かった!

 何となくでてきたモンセラットの町で遭難しなくてよかった。最後に舗装された道路に出た時はサカイ君と両手を上げて喜び合った。
 足はボロボロ。結局モンセラットのノコギリ山を頂上から下までずっと歩いて降りてきてしまった。

 バルセロナの街にたどりついたのは夜10時をまわっていた。とりあえず疲れた1日だった。でも、達成感という意味ではなかなか充実した1日だった。
 これも災い転じて福となるというのだろうか……。


モンセラットからの帰り道。絵描きさん。


銅像なりすまし男。


author:tiger, category:Spain, 15:40
-, -, - -
生ハムと生○○
日本を出発してから158日目
ただいま12カ国目
スペインのバルセロナにいます


 今日はお昼前にサカイ君と合流、一緒に市場に行くことにした。市場はマドリッドでも行っていて、そのときはけっこう辛辣な評価をしてしまったのだけれど、同じスペインでもこのサン・ジュセップ市場はモノが違った。

 市場に広げられた店は、果物、野菜、魚介類、肉類とさまざまあって、そのどれもが新鮮だった。地元民が使うのもそうだけれど、「地球の歩き方」にも写真入りで出ているくらいなので、観光客も結構来ているようだ。







 そのなかでも特に目をひいたのは、やはり「生ハム」だった。スペインの生ハムはマドリッドの「ハムの博物館」で一度美味いのを食っていたのだけれど、美味いのは何度食ってもいい。店のおばさんに上手く言ってちょっとちぎって分けてもらうと、それが抜群に美味かった。
 特に美味かったのが「イベリコ」と言われる生ハム。ひと切れ食べただけなのに、味が濃厚でどんどん身体中に味が染み渡っていく。自然と笑みがこぼれるほど美味い。この旅の「美味いものベスト3」に入るほど美味かった。これはみなさんもスペインにいらした際には是非ご賞味あれ!



 市場を出て、これからどうしようということになったのだが、
「ちょっと耳よりな情報があるとですよ」
 サカイ君がいつになく顔を近づけて話しかけてきた。
「同じ宿の日本人に聞いたとですけど、ここのビーチ、トップレスがいっぱいいるらしいとですよ。しかもかわいい子も普通に脱いでるらしいとです。行ってみません?」
 
 なるほど、それはたしかに耳よりな情報だ。欧米文化を吸収するためにも、サカイ君の心意気に応えるためにも、ここは行くしかない。いや、行かせてください。

 というわけで歩いてビーチに向かったのだが、気がついたらビーチに向かう足が自然と早足になっていた。何となく初めてエロビを借りてきたときのような感覚だ。あのなんとも言えない気持ちの高ぶり、久しぶりだなあ。

 30分ほど歩いて、いよいよビーチに到着した。
 まずは遠くから観察したのだが、いるいる。いるいるいる。いるいるいるいるいるいる。
 そこらじゅうでトップレスのお姉さん、おばさん、おばあさんが気持ちよさそうに日光を浴びていた。
 ここから詳しく描写すると、人格的に疑われそうな気がするので割愛するが、これもやはり文化なのだろう。おっぱい丸出しなのに、まったく気にしているそぶりがない。
 最初はこちらも興奮していたけれど、あまりに向こうが自然なので途中からあまりいやらしい気がしなくなってしまった。

「やっぱり、僕はチラリズムがいいとです。見えそうで見えないほうが興奮してくるとですよ」
 サカイ君も途中からはそんなことを言っていた。

 でも、このへんの開放感はスペイン人の日常生活を見ていても何となくわかる気がする。スペイン人は会話も恋愛もオープンだ。
 生ハムと生○○。とりあえず、今日はいいものを見せてもらった。




author:tiger, category:Spain, 15:43
-, -, - -
スペインの芸術を味わう
日本を出発してから159日目
ただいま12カ国目
スペインのバルセロナにいます


今日はほぼ丸1日かけてスペイン芸術を堪能した。一気にまわったので1つずつ書いてみよう。

.團ソ美術館
 言わずと知れた巨匠ピカソ。ここは彼の若い頃の作品が多く展示されている美術館だ。ピカソの作品を見るのはニューヨークのメトロポリタン博物館、マドリッドのソフィア博物館につづきこの旅3度目。しだいにピカソに引き込まれている自分がいるのがわかる。
 これまでの美術館の作品を見たときもそうだったけれど、ピカソの作品は多種多彩だ。どうしてこんなに色々なタッチで描けるのだろうと思うくらいで、そのうえであのわけのわからない絵に行き着くのだから面白い。
 若い頃の作品のなかには4コマ漫画みたいなイラスト風の作品もあった。ちょっとエッチな風刺画もあった。あのわけのわからない絵のルーツはこんなところからきているのだろうか。
 このコミカルなタッチが僕は嫌いではない。巨匠といわれる画家のなかでピカソの作品は一番漫画ちっくだ。ジャンプ全盛期に少年時代を生きた漫画世代の僕には一番なじみやすいのかもしれない。漫画ちっくなのに何度見ても飽きないのだからすごいなあ。

▲汽鵝Ε僖ι賊
 この病院はサグラダ・ファミリアのすぐ近くにある病院で、ドメネク・イ・モンタネールという人が作ったらしい。この建築物は世界遺産にもなっているのだが、今でも現役の病院なので入場料はタダだ。
「芸術には病を癒す力がある」という考えのもとで作られただけあって、外観はこれが病院かというような立派なものだった。
 長野県に諏訪中央病院という病院がある。その病院もまるで美術館かと思わせるような内装で院内のいたるところに絵画が飾られている。院内の中庭では定期的に音楽家を呼んでコンサートも行っているらしい。一度だけ仕事で伺ったことがあるが、前院長の鎌田實氏も同じようなことおっしゃっていた。
 僕も病気になったらこんな病院に入院したいなあ。でも入院料いくらかかるんだろう。








もちろん、女医さんも普通に働いている。

サグラダ・ファミリア
 バルセロナといえばコレ。建築家ガウディの傑作だ。ここに来るまで知らなかったのだが、この作品は1882年に着工し、最初に作り出したのはガウディではなく、ビリャールという人だったらしい。しかも、ガウディが亡くなったのは1926年で、未だに聖堂は建築中。完成までにあと何年かかるのかという代物らしい。
 これでガウディ建築と言っていいの? と思うかもしれない。それでもガウディの評価が高いのは、彼が作り上げた東側の4本の塔。入り口も含めたこの聖堂の外観が言いようもないほど精密で凝っているのだ。それこそ、その一部分を切り取ってモニュメントにしても数え切れないほどの傑作が出来上がるほど。建築についてはよく知らない僕も圧倒されてしまった。まあ、こればかりは実際に見てもらうしかない。
 未完の聖堂とはいえ、正面の外観と4本の塔さえ拝めればこの聖堂を堪能できるのではないだろうか。
 あと2つ補足しておけば、この塔は内戦による損傷がかなり激しかったらしい。その修復にあたったのがなんと外尾悦郎という日本人彫刻家。なんでこんな国家的重要建築物を日本人がと思ったが、精密さを要求されるこの修復には日本人が適していたのかもしれない。
 もうひとつ、ガウディはこの聖堂の建築に晩年をささげたらしいが、彼は質素な生活を送りながら市電にはねられて死んだそうだ。なんとなく芸術家の死に方っぽい。芸術家は死に方が大事ということを何かの本で読んだことがあるが、このあたりもなんとなくうなずけてしまった。




これがガウディが作った表側


これは最近できた裏側


これが聖堂の中。






正面の壁はどこを切り取っても素晴らしい。


ガウディが死んだ時はこの状態だった。

ぅサ・バトリョ
 これもガウディによって増改築された建築物。ものは住宅らしいが、外壁が海をテーマにして作られたというだけあって、不思議なほど波打っていた。でも、こんなの住宅じゃない。いったいどんな金持ちが暮らしているんだろう。入場料が高かったので外から写真だけ撮って退散した。



ゥ薀鵐屮薀皇未
 この通りは道路の中央が歩行者天国みたいになっており、奇妙なモニュメントがところどころに散在している。大道芸をする輩も多い。歩くだけで楽しめる通りだ。






この銅像の中央に立った女性は何を思う?




これはちょっとスペインらしいでしょ。

ゥ侫薀瓮鵐
 スペインといえばフラメンコ。マドリッドで見れなかったのでなんとかバルセロナでは見たいと思っていたのだが、ネックは入場料。のきなみ30ユーロ(3600円)を超す相場のなかで、何と6ユーロ(ドリンク別)で入れるライブ会場を発見した。
 場所はレイアール広場にある「ロス・タラントス」。ショー自体は30分だったが、ドリンクも頼まなかったので6ユーロのみで観賞できた。フラメンコの本場はバレンシアらしいが、情熱のダンスを見れたのだからよしとしよう。いや、ショー自体はなかなかのものでしたよ。





 1日でこれだけ周るとさすがに疲れた。中身が濃いだけにこっちもパワーが要求される。芸術にはうとい僕だけれども、スペインがなぜ「情熱の国」と言われるのか、初日の闘牛も含めてなんとなくわかってきたような気がする。

 明日はいよいよ夕方の便でエジプトのカイロに移動する。物価の高かったスペインともこれでお別れだ。

author:tiger, category:Spain, 04:42
-, -, - -
スペインに残り、上原ひろみのライブを観賞!
日本を出発してから160日目
ただいま12カ国目
スペインのバルセロナにいます


 エジプト入国を延期してしまった。
 日本人の旅友とカイロで29日に会う約束までしていたのに、どうしてももうひと晩、バルセロナにいたくなる理由ができてしまった。

 昨日の夜、フラメンコを見に「ロス・タラントス」というライブハウスに行った。そのとき見つけた隣のライブハウスのパンフレットで、ある日本人女性が写真入りで表紙を飾っていたのだ。
 彼女の名は上原ひろみ。日本でも少し前にCM起用されたりしていたので知っている人もいるかもしれないが、まだ20代半ばのジャズピアニストだ。
 4年くらい前、あるテレビ番組がきっかけで初めて彼女の存在を知った。それ以来、すぐに飽きがちな性格の僕がめずらしくはまってしまい、CDがでるたびに購入して彼女のピアノ演奏を聴くようになった(今回の旅でももちろん彼女の曲はデータに保存して持ってきている)。
 彼女の日本での活動は年末の数ヶ月のみ。それ以外の時期はヨーロッパを中心に海外を転々としながらライブ活動をつづけている。
 日本の公演はあまりの人気で、チケット発売30分でソールドアウト。以前は渋谷などのライブハウスで行っていたのだけれど、それではキャパが足りないので2年前からは大きな会場でも公演をやるようになった。
 一昨年、チケットをやっとのことで入手して品川の公演を聴きにいったのだけれど、その演奏はすさまじかった。あっという間にひきこまれ、さらに惚れなおしてしまった。

 その彼女がここバルセロナの地でパンフレットの表紙を飾っている。あわててなかのスケジュールを見ると、なんとライブは翌日の28日ではないか。これは僕がエジプトに出発する日。うわー、見たい! 生で、異国で、しかもライブハウスで! 



 エジプト行きの航空便はかなり混み合っていて、1ヶ月前に予約したときも7月中の便はソールドアウトしていた。たぶん日程変更は無理だろう。
でも、どうしても見たい。カイロで会う約束をしていた友達もいたのでかなり迷ったのだけれど、夜中ベッドに入ってからもそのことが頭をかけまわってなかなか寝付けなかった。
 ――これで見れなかったらずっと後悔するだろうなあ……。

 仕事を辞めて世界一周に出たときも「後悔したくない」というのが理由だった。よし、ダメもとでイベリア航空のオフィスに行ってみよう。

 早めに起きて近くの案内所で場所を聞き、イベリア航空のオフィスに行ってみる。カウンターに呼ばれると、おそるおそるリュックの中からエジプト行きのチケットを取り出し、日程変更を申し出た。
 明日の便は……
「ノー」
 明後日の便は……
「ノー」
 明々後日の便は……
「イエス」

 うおー、あった! 奇跡的!
 これはもう、変更してしまうしかない。カイロで待たせていた旅友、ごめんなさい!

 すぐに近くのネットカフェに行き、エジプトで待つ友達にあやまりのメールをいれる。そのあと宿に戻って再宿泊を頼んだのだけれど、あいにくの満室。どうせ日程変更は無理だろうと思っていたので、チェックアウトを済ませていたのだ。
 何軒かまわって、26ユーロのユースホステルに宿をとった。日本円で約4000円。高い。でも、とりあえず仕方なし。今日はそれどころではないのだ。できるだけライブ会場に近い場所でライブに備えなければ。

 ライブは「ロス・タラントス」の隣の「ジャンボリー」というライブハウスで21時と23時の2回行われる。演奏内容は同じかもしれなかったのだけれど、勢いにまかせて2回分のチケットを購入してしまった。1回20ユーロ。2回で40ユーロはなかりいたい出費だけれど、こんなところで金をケチっていたら馬鹿だ。
 開演3時間前から会場前で待機する。誰も来ない。というか、会場のシャッターさえ閉まったままだ。本当に今日ライブがあるんだろうか。ここまでしておいて入れなかったらどうしよう……。
 心配する気持ちをおさえながらさらに待つと、20時前になってようやくシャッターが開いた。チケットを買おうと中に入ると、ライブ会場の中からゴッツイ欧米人が何人か外に出てきた。店の人かなと思って道を空けていると、そのなかにひときわ小柄な女性がまじっていた。上原ひろみではないか!

 思わず目があって、「こんにちは」というと、ちょっと驚いたあと、「こんにちは」と返してくれた。
「今日、楽しみにしています!」
 彼女は笑顔でうなずいてくれた。

 き、緊張したー。31歳にもなって何やってんだろ。
 あまりに突然だったのですっかり舞い上がってしまった。

 彼女は普通の日本人女性だった。オーラもなく、外国かぶれしている感じもなく、いたって標準的な女の子だった。
 こんな子があんなピアノ演奏をするなんて……。また違った意味でライブが楽しみになった。

 20時半開場。ライブ会場はステージの前にイスが70席ほど並べてある小ぢんまりとしたものだった。とりあえず前から3列目のピアノが一番見えやすい席に腰をおろす。パンフレットを見ながらライブ開始をまっていると、じょじょに観客も増えていき、21時には立見客もイスの周りを囲んでいた。

 21時5分。上原ひろみを含めたバンドメンバーがステージにあがりライブがスタートした。
 たぶん今日きた観客は上原ひろみのことをほとんど知らないだろう。上原ひろみとは何者だ、日本人にどれくらいの演奏ができるんだ、という耳の肥えたスペイン人の鑑定視線が痛いほど伝わってくる。
 そんななか、彼女は最初の1曲目で会場中の観客を黙らせた。
 ピアノのほかにキーボードを2つ使い、それを同時に弾きながら、身体全体で音楽を表現していく。ピアノの音だけでない、その曲への思い、その曲にある物語、その曲を弾く自分自身、そのすべてを観客に伝えていく。これぞ上原ひろみの真骨頂だ。



 あまりにすさまじい早弾きで観客の度肝を抜いたかと思えば、さまざまなメロディをアドリブで入れ、ギターやドラムと音の掛け合いをして演奏を楽しんでいる。自然、聴いているこちらも音楽を楽しんでしまう。
 なんて生き生きしているんだろう。ライブ前に会場入口で会ったときの彼女は本当に普通の女の子だったのに……。





 あっという間の80分だった。ライブが終わると、会場中からものすごい歓声が彼女にささげられた。アンコールの拍手が起こる。誰も席を立とうとしない。
 彼女は音楽でスペイン人に認められたのだ。認められたという表現は正確ではないかもしれない。彼女は音楽でスペイン人を魅了したのだ。



 2回目のライブにも会場いっぱいに観客が入っていた。今回は少し後ろの方の席でステージを見渡しながら聴いてみたのだけれど、演奏内容も1回目とは全く違っていて、彼女の単独ソロがあったり、昔の曲がはいっていたりと、盛りだくさんだった。



 2回分160分、フルに楽しめたライブだった。2回目のライブが終わると、会場外で彼女のCDを販売していた。4枚目のCD「タイム・コントロール」は僕が旅に出たあとで発売されたCDだった。15ユーロ(2300円)したけれど、もう迷うはずもなかった。
 CDが売られている横では、普通の女の子に戻った上原ひろみがサインを書いていた。

「す、すごくよかったですー」
 また中学生みたいに緊張して、うわずりながらしゃべってしまった。こんなふうになった自分も久しぶりだ。

 最後には一緒に写真も撮ってもらった。エジプト行きを延ばして本当によかった。この旅1番の思い出だ。この思い出とともにこれからの旅をつづけよう。4枚目のCDを聴きながら……。


author:tiger, category:Spain, 04:45
-, -, - -
余韻に浸る日
日本を出発してから161日目
ただいま12カ国目
スペインのバルセロナにいます


 今日は何もしなかった。昨夜あった上原ひろみのライブを見るためだけに3日間スペイン滞在を延ばしたので、特にすることがないといえばそうなのだけれど、今日は昨夜の余韻に浸る日にしようと思った。

 とりあえず昼前に起きて近くの安宿に移動し、あとは部屋でのんびりしていた。
 昨日購入した4thCDをプレイヤーにかける。曲が流れ、昨夜の興奮がよみがえってくる。ああ、よかったなああああああ。

 結局この日は音楽を聴きながら昼寝を繰り返し、気がついたら夕方になっていた。
 まだバルセロナは2日ある。でも、これ以上の出費はさすがにできない。明日は何して時間を使おうかなあ。


新しいユースホステル。なかなか居心地よし。

author:tiger, category:Spain, 04:50
-, -, - -
旅と読書
日本を出発してから162日目
ただいま12カ国目
スペインのバルセロナにいます


 今日も昨日同様、とりあえずやることがない。せっかくきたんだからとにかく色々なところをまわらなくてはという観光欲求も最近はなくなった。

 というわけで、今日は市内をとりあえず「散歩」してみた。目的地もない、本当にただの「散歩」。港のほうにいったり、大通りを歩いたり、土産物屋を物色したり……。
 バルセロナの街は他の地方都市とくらべると観光客も多く、すべてにおいて物価が高い。ただでさえユーロがバカ高いので、レストランにも入れないし、屋台などないから食べ物屋街を歩いていてもテンションがあがってこない。
 土産物も値段的に買えるものがないので同様だ。やっぱり何か一つでもいいから、「これを買う」という目的がないと店まわりもつまらなくなってしまう。掘り出し物をたまたま見つけたところで買うこともできないしね。

 5時間ばかり散歩したあとでスーパーに寄り、宿に帰った。物価の高いここバルセロナにあっても、なぜか酒だけは安い。ビール1リットルが1・2ユーロ(190円)。ワインのボトルが0・47ユーロ(80円)という安さだった。

 赤ワインを1本購入し、宿の部屋で久しぶりにのんびりと読書をしてみた。
 今回の旅では「ゆっくり好きな本を読む」というのも一つの目的だった。
 編集の仕事をしていたことで、日本にいるときはどうしても仕事関係の本を読むことが多かった。時間の関係でナナメ読みをしなければならなかったり、まったく興味のない本や持ち込み原稿のつたない文章も無理やり読まなければならなかったので好きな読書が苦痛もともなうことも多々あった。

 たまに自分の好きな本を読むときも、どうしても職業柄、読みながら編集にケチをつけたり、校正しながら読んでしまう。今回の旅ではそういう仕事のことは一切忘れて、好きな本をただのんびりと読もうと思っていた。
 日本から持ってきた本は十数冊。文庫本が多いとはいえ、けっこうな量と重さだ。最初は「2ヶ月もあれば読みきってしまうだろう、どうせ読んだ本は捨てていくんだから大丈夫でしょ」とたかをくくっていたのだけれど、それが一向に進まない。

 昔のブログでも書いたけれど、旅はけっこう忙しい。安くて安全で立地のよい宿を探し、航空券やバス、列車のチケットを入手し、その国の情報を入手して観光地をチェックする。洗濯をし、日本語の読めるネット屋を探してメールをチェックし、食材や足りなくなった日用品もそろえなければならない。
 旅自体がけっこう急ぎ足なので、1日のんびりという日もなかなかないし、あったとしても、溜まっている日記やブログに時間を使ってしまう。
 さらに、僕自身が話し好きということもあって、日本人宿や日本人といるときは一緒になって夜遅くまで話をしてしまう。たまに暇ができても、散歩にでかけたり、昼寝をしたり、音楽を聴いたり……。
 無理やり読書をしようと思えばできないこともないのだけれど、ついつい面倒くさくなって、バックパックの一番したのほうで本が眠っている状態なのだ。

 現在、本は3冊まで減った。ここまでくると、だいぶ荷物も軽くなり、負担は減るので、ちょっと読むのがもったいなくもなってくるのだけれど、なくなったらなくなったで、誰が日本人パッカーに読んだ本をもらえばいい。そうすることで普段読まないような本を読めるのもいいかもしれない。

 今日読んだ本はあさのあつこの「バッテリーV」。映画化も決定した作品で、中学の野球部に所属する投手と捕手(つまりバッテリー)の2人を中心にした青春小説だ。この手の軽い小説は日本にいる最後のほうで好きになり、よく読んでいたのだけれど、出発前に第5巻が発売されたのでもってきていた。
 80円で買ったワインを飲みながらページをめくる。80円にしてはなかなかの味だ。読み進めていくうちにこれまでのストーリーも思い出して楽しくなってきた。一度つぼに入ってしまうと周りの全てのことが気にならなくなってくる。ワインのペースとともにページをめくるスピードもあがり、その日のうちに読み終えてしまった。(読み終わるころにはワインのボトルも空になっていた)

 それでも読んでいる間に誤植(漢字やことばの間違った使い方)を何箇所か見つけてしまった。どうしても気になってしょうがない。仕事のことは一切忘れて読みたかったのだけれど、この癖はもう、一生抜けないかもしれないなあ。


author:tiger, category:Spain, 06:25
-, -, - -