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グアテマラ入国!
日本を出発して89日目
ただいま8カ国目
グアテマラのアンティグアにいます



 朝8時に宿にシャトルバスが迎えにきた。シャトルバスというかワゴンだったけど、そんなのはどうでもよくて、それよりもこの町との別れが辛かった。
「カサカサ」では朝早くからみんなで起きて見送りをしてくれ、ワゴンに乗り込む。2泊しかしてないのに嬉しい限りだ。

これから12時間かけてグアテマラのアンティグアという町を目指す。よく知らないけど、なんかいい町らしい。なので、多少期待している。
 ワゴンの乗客の中に日本人女性らしき顔を見つけた。話し掛けてみるとやっぱり日本人で、彼女は僕と同じ30歳、こちらで仕事をしながらメキシコ人の彼氏の家に住んでいるという。
 またこんな日本人女性に会ってしまった。日本人の男性はタイが好きだが、日本人の女性はやっぱりメキシコがいいらしい。




この子、すごくかわいかった。

 お昼頃、国境を越えてグアテマラに入国。イミグレではとくに困ることもなく、すんなり入国できた。一緒にいた日本人女性はメキシコ出国の際にビザが切れていたのだけれど、「時間がなかった」とかいう適当な理由で許されていたから、メキシコはそういうお国柄なのだろう。

 夜7時半にアンティグアに到着した。リマで会ったA君おすすめの日本人宿「ペンション田代」に泊まることにしたのだが、ここはけっこうでかい。
宿泊者の中には、こちらのプロサッカーチームで頑張っている人や、物書きの人、メキシコで日本料理店をやっている人や、スペイン語を勉強するために長期滞在している人などさまざまだった。海外にもいろんな日本人がいるもんだ。

 今日は疲れた。とりあえずゆっくり休もう。で、明日あたり、サルサでもいけたらいいなあ。

author:tiger, category:Guatemala, 02:41
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サルサ教室に行ってみた
日本を出発して90日目
ただいま8カ国目
グアテマラのアンティグアにいます


 今日は午前中、恒例の市場探索にいってきた。ここの市場もいい。でかくて風通しもよく、活気があって、しかも子供が多い。とりあえずサルサのDVDを20ケツ(300円)で買っておいた。


アンティグアのマクドナルド








午後、いよいよサルサ教室に行ってみた。同じ宿にいたヨウコさんの紹介で行ったのはカンクンでサルサを教えてくれたA子ちゃんとMちゃんがアンティグアで通っていた教室だった。
 1回75ケツ(1150円)、3回で200ケツ(3000円)と結構お高い。でも、アンティグアで練習してくると言ってカンクンを出発してきたし、せっかくなので3コマ授業を受けることにした。


サルサ教室

 あまりここにもいられないので、今日は2時からと5時からの2コマ、レッスンを受けることにした。
 1時には教室に行って、まずは見学。知っているステップを練習しながら授業に備えた。
最初のマエストロ(先生)はマリソルという女性の先生。どんどん新しいステップを教えてくれるのだけれど、音楽に合わせるとなかなか上手く踊れない。
サルサ、甘くみていたけれど、ちゃんとやってみるとかなり難しい。それでも、足が違うと怒られながら、次第にステップができるようになってきた。

2コマ目の5時までは2時間あったので、そのまま教室に残って反復練習。練習大嫌いな僕が珍しく真面目に練習してしまった。
2コマ目の先生はアンドレス。彼はカンクンのA子ちゃんの先生だったらしく、デジカメで彼女の写真を見せると喜んでいた。彼は身長155センチくらいで小柄なのだけれど、男の僕が見ていてもかっこいい。ひとつひとつの動作が自然で、リズミカルだ。こんな男性と踊れたらさぞかし女性は楽しいだろう。

アンドレイの授業はステップが中心。身体と腰を動かしながら踊るサルサはロサンゼルスのサルサらしい。
サルサには大きくわけて3つの種類があるらしい。キューバ式、ニューヨーク式、そしてロサンゼルス式だ。キューバのサルサはみんなが楽しむサルサだけれど、ロサンゼルス式は魅せるサルサなので一つ一つの動きがかっこよく、その分難しく感じてしまう。
でも、うまく踊れるようになったらかっこいいんだろうなあ。


アンドレイ


カルロス


結局、1時から6時過ぎまで教室にいて、たっぷり練習してしまった。
疲れた。でも久しぶりに心地よい疲れだった。
あと一回、明日習いに行く予定だけど、なんとか少しでも踊れるようになりたいものである。


author:tiger, category:Guatemala, 10:11
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パカヤ火山で溶岩を見る
日本を出発して91日目
ただいま8カ国目
グアテマラのアンティグアにいます



 今日はパカヤ火山ツアーに参加する予定だった。ツアー料金は60ケツ(900円)、それとは別に入山料が25ケツ(370円)かかるらしい。
 午前と午後のツアーがあって、僕は午前のツアーに参加しようと朝5時に起きて宿でまっていた。午後6時が出発予定時刻だったのだけれど、7時になってもバスがこない。
 宿のオーナーの田代さんに電話してもらったら、旅行代理店の手違いで僕の名前が入っていなかったらしい。最悪だ。早起きして損してしまった。

 仕方ないので、その日の午後のツアーに参加することにした。午後からはサルサ教室も入っていて、それをキャンセルしないといけなくなるのだけれど、日程的にきついのでなくなくキャンセルしにいった。それでも田代さんが気を遣ってくれ、ツアー代金を35ケツ(510円)にしてくれたので救われた。

 2時半、ロビーで迎えのバスを待っていると、ペンション田代に変な日本人がでっかい荷物を持ってやってきた。
 誰かと思ったら、山田だ。今グアテマラにいるということはメールで知っていたのだけれど、まさかこんなところで遭遇するとは思わなかった。ボリビアのラパスで別れたのが3月半ばだから、1ヶ月以上のご無沙汰だ。

 久しぶりの再会も、喜びに沸くでもなく、旅程を報告するでもなく、「俺、ツアー行くから。またあとでな」で終わってしまった。まあ、こんなもんだろう。
 
 パカヤツアーには日本人もほかに3人参加していて、そのうちの一人、広島出身のMさんは僕の実家である島根の江津市によくきているらしい。一緒にそのへんの話をしながら山を登ったので暇をしなくてすんだ。
 最初はある程度傾斜のある坂をくねくねと登り、中間地点まで来たところで向こうの方に火山が見えた。赤い筋がいくつも伸びている。溶岩だ。







 すでに固まって冷たくなった溶岩の塊がかなり下のほうまできていて、その上をジャンプしながら移動していく。けっこうな年月、この火山は活動しているらしい。これまでにかなり大きな噴火もあったのだろう。
 溶岩の上を移動しながら登っていくと、しだいに足元が熱くなってきた。温度もかなり上昇し、息苦しい。どこまで行って溶岩を見るのだろうと思っていたのだが、みんなどんどん登っていく。結局、真っ赤に光る溶岩からほんの10メートルのところまで行くことができた。
 行くことができたというよりは、行っていいのというかんじだった。真っ赤に燃える溶岩は時折、音をたてながら山肌を転がり落ちていく。もし地震や爆発があればツアー客はかなり危ないだろう。
さすがグアテマラ。日本じゃ考えられないセキュリティーだからこそ味わえるこの迫力を堪能し、額から流れ落ちる汗をぬぐってはカメラのシャッターを切っていた。





 帰りは真っ暗な道を懐中電灯を灯しながらの下山だった。僕も含め日本人ツアー客4人が全員懐中電灯を持っていなかったことには笑えたが、帰りのシャトルバスの揺れには笑えなかった。これもさすがグアテマラ。
 宿に着いたのは夜9時。遅い夕食は明日で日本に帰るMさんの中米最後の夜を豪華ディナーでお祝いした。今日もまたハローグッドバイ。でも人と出会えることは素晴らしい。
 
author:tiger, category:Guatemala, 10:43
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アンティグアでサルサを踊る
日本を出発して92日目
ただいま8カ国目
グアテマラのアンティグアにいます


 今日はサルサデー。昨日は夜遅くまで山田と報告会をしていたので、午前中はゆっくり休養。午後からY子さんとサルサ教室に行き、夜はサルサの踊れるお店に行って踊る予定になっている。

 夕方、一昨日行ったサルサ教室に行く。昨日キャンセルしたので、一コマ分あまっていたレッスンだったのだけれど、教室にいってみると今日はレッスンができないという。なんでも僕のマエストロになる予定だったカルロスが今日のお昼に怪我をしてしまったのだという。
レッスンが受けれないのは残念だけれど仕方ない。カルロスはとてもいい奴で、前回は僕が授業でないときも色々と教えてくれていた。彼の怪我が心配だ。

1回分のお金だけ返してもらって宿に戻る。すると、Y子さんが部屋からラジオを持ってきて、これで練習しようと言ってくれた。持つべきものは友達で、持つべきものは日本人。異国にきてもこれがあるから、これまで何度も助けられている。
たぶん日本だったらこんなケースありえないだろうなあ。

Y子さんはカナダとロサンゼルスにいたときにサルサをやっていたらしい。「私は滞在型だから」という彼女は旅をしないで定期的に海外に滞在していて、アンティグアはサルサではなく、スペイン語を習いにきているらしい。
なんか、それもいいなと思う。住んでみないとわからないことっていっぱいあるし、移動ばかりだとせわしないのはこの旅で身にしみている。

とりあえずラジオでサルサを流しながら、簡単なステップを習ってみた。日本語だし、すごく親切に教えてくれるのでわかりやすい。また、彼女はただでもかっこいいのに、踊るとさらにかっこいい。自分もこんな人をリードできて踊れたらさぞかし気分がいいだろうなと思う。
名マエストロのレッスンを無料で受けられ、技術も(多少)向上。1回分のレッスン料も浮いて言うことなしだった。

夜10時、宿の有志5人をつのって町に出た。今回のお店は踊る場所というよりもレストランといった感じで、一応生バンドの演奏はあるのだけれど踊れるスペースが狭い。カンクンで踊ったときと比べれば物足りなかったけれど、それでも最後は音楽に合わせて踊れたので、楽しくいい汗がかけた。







これでグアテマラでのサルサは終わりになるけれど、Y子さんとは日本に帰ったあと六本木あたりでサルサを踊りにいくこと、それまでにサルサを踊れるようになっていることを約束してしまった。
でも本当にそうなったらいいなと思う。いや、絶対に実現してみせるぞ!
author:tiger, category:Guatemala, 10:52
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ペンション田代との別れ
日本を出発して93日目
ただいま8カ国目
グアテマラのセムクチャンペイにいます


 今日は移動日。今日の8時半のバスで山田と一緒にセムクチャンペイに移動する。4泊したペンション田代ともこれでお別れだ。
 朝6時半、キッチンに行くとY子さんがコーヒーとトーストを用意してくれていた。4泊しかしてないのに、コーヒーをいれてもらうのはこれで4回目だ。昨日は夜遅かったのに、なんていい人なんだろう。ああ、別れがつらい。

8時、フロントに降りると昨日宿にきた3人組が見送りに出てくれた。この3人は少し前にサンクリストバル(メキシコ)の日本人宿「カサカサ」に泊まっていて、僕が宿に着いた日の朝に「カサカサ」を出たメンバーだという。メキシコで会えなかったのになぜかグアテマラで遭遇。なんか不思議な縁だ。
そのうちの一人、リョウタ君とはカンクンで泊まっていた宿も一緒だったらしい。結局、1日しか話せなかったけど、すごくいい奴。現在の残金が15万円しかないのに、これから南米におりて、世界一周をめざすらしい。ひょっとしたらこのあと再会できるかもしれないけれど、彼とは絶対再会したいなあ。ああ、別れがつらい。
あとの2人、マサコちゃんとマユちゃんはメキシコに住んでいるらしく、このあとメキシコに帰るそうなので、それなら再会してサルサを一緒に踊ろうということになった。こちらはもう一度会えそうなのでちょっと安心。
でも、なんか人間が変な感じでどんどんつながっていく。ほんと面白い。

出発間際には僕の同部屋の人間と山田の同部屋の人間も下に降りてきてくれ、みんなで僕らを見送ってくれた。そこまでしてくれなくてもいいのに、みんないい奴だ。ああ、別れがつらい。
最後はこちらの姿が見えなくなるまで手を振っていてくれた。嬉しいなあ。涙がでそう。でも泣かない。ここは笑顔で別れ、次の地を向かわなければ。
※依然この旅で泣いたのはクスコの日本人宿で「はだしのゲン」を見たときだけ。



今日はこのあとバスを乗り継ぎ、夕方にはセムクチャンペイに到着した。この町は、というよりこの村は、有名な川棚があるらしい。あと、洞窟を泳ぎながら通り抜けるツアーがあるらしい。
リマで知り合ったA君がぜひぜひと勧めてくれたので乗っかったわけで、その僕に山田が乗っかったわけだ。
宿はバンガローの2階。窓はない。でも壁も半分ない。つまり吹き抜けの部屋。すごく田舎でなにもないのが新鮮でいい。
夜中の8時半には灯りが消えた。おかげで今日はゆっくり眠れる。ペンション田代の仲間の顔を思い出しながら……。






author:tiger, category:Guatemala, 11:01
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洞窟で山田が溺れる
日本を出発して94日目
ただいま8カ国目
グアテマラのセムクチャンペイにいます


 今日は6時に目が覚めた。といっても久しぶりに7時間も眠れたので気分爽快だ。朝起きて近くを散歩していると、民家の人たちは朝早くからせっせと仕事をしていた。それにわけもなく追従する子供たち。やっぱり子供はいつもかわいい。





 10時くらいにバンガローを出て、お目当ての川棚に行ってみた。ここは川が段段畑のようになっていて、ある程度深い。魚も異常にいて、水がきれいだから良く見える。浅瀬で立ち止まっていると、足の爪の間やかさぶたのあたりを魚につつかれてこそばゆい。





 僕と山田がそこに行ったときには、もうすでに何人かの観光客がきて、水着になって泳いでいた。気温もどんどん上昇してきて絶好の淡水浴日より。僕らもすぐに水着になって川に飛び込んだ。
 水は透明でゴミなどひとつも浮いていない。海水でないぶん浮きにくくはあるけれど、アマゾン川とはまた違った清泉での泳ぎに十分満足することができた。

 ロビンは僕らの隣のバンガローに泊まっているカナダ人女性で、アミーゴになったのだが、彼女はつわもので、山肌にどんどん登っていき、7、8メートルはあろうところから、頭から川にダイビングしていく。
 日本男児としては負けられないところだったが、5メートルくらいのところから飛び込むのにも躊躇するしまつ。周りの欧米人にあおりたてられ、なんとか足から飛び込むのが精一杯だった。ちなみに山田はビビリなので挑戦しようとさえしなかった。







 2時間ほど泳いでメシを食ったあと、今度は洞窟探検に出発した。ここもリマで会ったA君が教えてくれた見所で、水の張った洞窟を片手にろうそくを持ちながら泳いで探検するというイベントだ。
 真っ暗な中を泳ぐだけでも薄気味悪いのに、片手にろうそく。まあ、何とかなるだろうという軽い乗りで参加したツアーだったが、これが予想以上に困難を極めた。
 ろうそくを水面より上にずっとあげていないといけない上に、水の深さがわからない。調子に乗って泳いでいると岩に足をぶつけるし、途中、ハシゴで岩肌を登るときも階段が不安定で、下手をして足をすべらせるととんでもないことになる。
 この洞窟一番の難所は洞窟の中盤にある滝だった。大人一人がやっと通れるほどの穴を急流とともに滝壷に下りなければならない。岩とロープを手繰り寄せながら下の穴に飲み込まれ、ロープにぶら下がった状態から下の水面に飛び込むのはかなりのスリルがあった。
 山田は飛び込んだあと、足が着かずに両手をばたつかせながら溺れてしまった。アップアップしながら、なんとか岩肌にたどり着いたが、その姿はかなり笑えた。
 でも、それより笑えたのが、現地人ガイドが山田が溺れている姿を見て、腹をかかえて大ウケしていたことだ。本当に面白かったらしく、山田の姿を何度も真似してバカ笑いしている。さすがグアテマラのガイドだ。心配している様子など微塵もなかった。

 30分ほどで洞窟を出たときにはろうそくはほぼ無くなっていた。その後はタイヤのゴムチューブに腰掛けて1時間の川くだり。最後は川岸の木に吊るされたロープでターザンダイブをしてツアーは終了した。なかなか楽しいツアーだった。





 その日の夜はイスラエル人カップルとろうそくの火を明かりにしてのトランプゲーム。「Wrist」というゲームなのだが、日本でいう「セブンブリッジ」に似たルールの遊びで、これがなかなか面白い。また今度、仲間を集めてやってみようと思う。





author:tiger, category:Guatemala, 22:28
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日独韓3カ国旅人会議
日本を出発して95日目
ただいま8カ国目
グアテマラのフローレスにいます


 今日は移動日。朝早く起きてバスに乗り込みフローレスを目指す。フローレスに行く目的はマヤ文明のティカル遺跡を見ること。
 古代遺跡の多い地域をこれまで通ってきたくせに、未だにマチュピチュしかいっていない。まあ、遺跡が特別好きなわけではないので別にいいのだけれど、ここくらいは行っておこうかと思った。

 3時半にフローレス到着。道悪で乗り心地の悪いバスだったので、さすがに疲れたが、移動で一緒だったイスラエル女性と韓国人男性と同じ宿をとり、4人部屋ドミトリーに泊まることにした。1人35ケツ(520円)だった。
 みんなで一緒に夕食を食べ、そのあとビールを買ってきて湖畔で飲んだ。英語とスペイン語と日本語と韓国語とヘブライ語。5ヶ国語を交えながら、自己紹介、今回の旅のルート、それぞれのお国自慢など、夜遅くまで語り合った。
 僕の場合、外国語はとことんダメなので、日本語以外は英語とスペイン語の片言しか話せない。けれど、わからないところは適当に聞き流して、自分が話の主導権を握れればなんとかなる。異国語は疲れるけれど、旅を続けてきてだいぶ慣れてきた(わかるようになったというわけではないけれど)。
 
 慣れてくると現地語はほとんど必要なく旅ができる。その国の「ありがとう」と「こんにちは」、それに「いくらですか?」くらい知っていればなんとか事足りると思う。ジェスチャーで説明し、数字は筆記すればいい。行きたい場所は地図の地名を指差せば伝わるし、レストランは近くのテーブルのうまそうなやつを探して同じのを頼めばいい。
 でも、現地人とコミュニケーションをとることは旅の醍醐味。片言でもいいから話し掛けると、それはそれでなんとか会話が成立し、相手と仲良くなれる。これからもっと勉強しなければと思った夜だった。
 
author:tiger, category:Guatemala, 22:39
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ティカル遺跡へ
日本を出発して96日目
ただいま8カ国目
グアテマラのフローレスにいます


 マヤ文明最大都市のティカルには紀元前数世紀から人が住み始め、紀元後300年〜800年には大都市として栄えた、らしい。そんなこともちろん全然知らないのだけれど、とりあえず「地球の歩き方」を見て簡単に勉強しておいた。
 
 今まで、あまり興味の無い遺跡に行くくらいだったら町を歩こうと思っていたので、旅を始めて3ヶ月間で遺跡はマチュピチュしか行っていない。今回も名前が有名なのでとりあえず行ってみるかという、ただそれだけの理由だったのだけれど、これが意外とすごかった。
 ティカル遺跡の敷地内は広く、じっくり見て歩こうと思えば丸1日かかってしまう。最初は山田と行ったのだけれど、すぐに別れて行動することにした。
 遺跡や博物館、土産物屋や市場はおのおののペースで勝手にまわるのに限る。人それぞれ感性は違うのだから。

 入場料50ケツ(750円)を払って敷地内に入る。大都市を形成していただけあって、遺跡は大小さまざまなのだけれど、最初はしょぼくてがっかりしていた。そのへんは素人であるから仕方ない。
 それが、いくつか回ったあとで「グラン・プラザ」という遺跡群とご対面した時に一変した。石で積み上げられた塔と建物が並んでいるだけなのだけれど、そこに古代都市があったのだと思わせるような迫力と荘厳さが見ただけで感じられた。それはもう、唖然とするだけで、まったくわからないくせに、思わず息を呑んでしまった。

 塔の上に登って眼下の風景を眺める。すると、こんな昔からこんな感じだったんだと勝手に想像が膨らんで、時間のたつのを忘れてしまう。遺跡には興味がなかったけれど、危うく大変な旅の忘れ物をするところだった。

 結局、時間をフルに使ってほぼ全ての遺跡を見てまわった。そのほかにもピラミッドや神殿、広場など、見所はいたるところにあって、最後まで興味深く遺跡を楽しむことができた。今までわからなかったけれど、今日一日で、遺跡好きな人が何が楽しくて遺跡めぐりをしているかが少しわかったような気がした。
 これからの旅はもうちょっと遺跡にも目を向けてみようと思わされる1日だった。

















author:tiger, category:Guatemala, 22:50
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